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10ft. 12sec. @300 WNW

という今朝のブイ情報。

昨日より西寄りとなり、3フィート(90cm)減、そして4秒間もうねりの間隔が短くなった。

「これは何を意味するのかを知ろう」と哲学的にジョンとイナリーズに出かけていくとちょうど50%、つまり半分サイズの波だった。

昨日怖い思いをしたジョンは「イエー!」と大喜び。

さらにそのブログを見たニックが

「ずるいよジョニー」と電話をかけてきたそうだ。

「そう言うけど、実際見たら大きいぞ。海は流れちゃっているし、ニックが実際に見たら棄権したと思うぞ」

とジョンが伝えても、「選べば乗れた」と悔しがっていたという。

今回は珍しくニックがジョンと同行していなくて、さらに言うとニック滞在時はいつも波が小さかった。

今回は「良い波」に見えるようだからニックは余計にがっかりしているのだろうけど、彼はきっと沖で大きいのを一発喰らって嫌になっていただろうな、と想像した。

そのくらい俺たちは流され、過激なセットを喰らったのです。

写真だけだとうまく伝わらない典型ですね。

さて話が逸れたが海に戻る。

流れがあいかわらずあるが、俺たちふたりだけで沖に出る。



フレちゃんとカイルは西北西うねり恒例のメジャーリーグベイに行き、「今日も最高だぞ!」と受話器の向こうで興奮していた。

こちらはジョンが許可証の関係で入れないので、「いいよいいよ、イナリーズもいいぞ、おいでおいで」とクヤシク答えた。

ただ、ジョンが基地許可証の応募用紙を昨日提出したので、次回彼が来たら入場できることとなったようだ。パチパチ

今年はソフトサンドが閉鎖され、イナリーズの地形がイマイチ、ということで、基地周辺が重要なサーフブレイクなのです。



流れが強く、そして限定的な地形なので、半km程度流されると、一度岸に上がって上流に歩いていくスタイル。

合計3回上がったので、1.5km浜を歩いた計算となる。

いつもは3kmビーチを45分で流されるので、時速4kmと試算しているが、今日は時速2km程度の緩やかなもの。

それでも、同じ場所に留まっていることが難しいほどの流れで、自慢の高速パドリングをもってしてもようやく上流に進む程度のささやかな自己動力にうんざりとする。

波も前半がオフショア、後半が無風から弱いサイドとなったので、昨日ほどは掘れずに波のトップにボードをヒットさせるようなセッションとなった。

昨日消沈したジョンはというと、別人のように目を輝かせながら波を攻め、「最高だ!王子ニックが嫉妬するだろうなあ」

というのを繰り返していた。

今日なら王子も一平君もD先輩もきんちゃんも大喜びの波だろうなあ、とちらりと思う。



昨日は「ジョンのお母さんの家に行った」とまで書きました。

それでブランチというか、自慢のアメリカンな朝食をごちそうになりました。

グアバジュース

コーヒー

パパイヤ

フレンチトースト



カリカリベーコン

というメニューだった。

無論だが、とってもおいしく、俺もジョンのようにアメリカのお母さんを持つとこういうご飯になるのだなあ、と「玉子とじうどん」を思い浮かべていた。



昨日の波そっくりの絵画があり、それをパシャリ。

角度がついているわけは、リフレクション(反射)を避けたのですが、波は見えますか?↓



ジョンと母メロニー↓
ジョンはとってもお母さん想いです。



その後、庭に成ったバナナをいただけるというので、ピートと一緒にもぎに行った。



バナナの季節ですね。



家に戻ると、今度は勇人さんの母、順子さんから小包が届いていて、開けるとその中は彼女のスティールドラム全集だった!



そのやさしき幸せなハピネスサウンドを聴きながらこれを書いているが、身も心も幸せ味に溶けていくようです。

このCDを仕入れてNAKISURFコム、そしてショールームで紹介したらハピネスを渡すという「幸渡」となるなあ、と思いつきました。

で、今日はさらにジョンとミーティングをして、いくつかの新商品企画やAVISOとNAKISURFの在り方、さらには細々した色々を長時間話しました。



そうだ、ジョンを招いてひさしぶりの外食をしました。

島の南にある「タイドプール」というロマンチックな多国籍レストラン。



3人もいる案内係に「誰か指名の給仕、またはシェフはいますか?」

と聞かれたので、そういえば大波マスターのデレックがここで働いていると言っていたな、と突然思いだし、それを伝えた。

席に着くとすぐにデレックがやってきて、「ジョンはAVISOの社長なんだぞ、ドーダ!」と彼に紹介する。

デレックは俺が身の程知らずを知らされた大波日に出てくるので、ここにリンクを付けておきますね。

「お酒はどうする?」

「運転するからいらないよ」

「適当に前菜を持ってくるけど、食べられないものはあるか?」

「俺だけエビ、ロブスターの甲殻類がアレルギーです」と答え、待つこと5分。



デレックは得意げに

【ローカルアヒ(マグロ)とハマチの刺身風飛子かけ】と、

ハワイ郷土料理【「カルアポーク」の肉まん】が出てきた。



さらにハワイの【スイートコーンチャウダースープ】が出てきて、俺たちは「おいしいおいしい」と舌鼓を打った。

けれど、ジョンが「こんなところでこんなに食べちゃって会計は平気だろうか?俺もヘルプするぞ」と聞いてきた。

俺は入る前から腹を決め、クレジットカードも持っているので「ダイジョーブ、ノープロブレーモ」と昨日砂浜でジョンに言い聞かせたフレーズを発した。

俺はこの後、プライムリブ($40!)というローストビーフ厚切りを頼んでジョンと分けようと思っていたけど、ダイエット中のジョンは刺身と肉まん、スープで十分だよ、と言う。



「もっと食べるか?」

と、タイミングよく注文聞きにやってきたデレックに

「もうお腹いっぱいだからデザートにするよ」

とジョン。

デレックは、「今日のデザートは

Triple Chocolate Bomb 【トリプルチョコの爆弾】
(チョコレートパテが入ったチョコレートムースにダークチョコレートのガナシェがけ)

Tropical Sansation 【熱帯の感動】
(パイナップルとストロベリーのパフェにマカダミアナッツ製パイ皮にマンゴソース

Bananas Foster Bread Pudding 【バナナに抱かれたブレッドプリン】
(バナナ、ブラウニー粒を散りばめてキャラメルソースと英国クリームがけ)

Tapioca Almond Float 【タピオカ&アーモンド・フロート】
(フルーツ各種とタピオカゼリー内にアーモンドゼリーを散りばめて、ライチシャーベット載せ)↓



それと、各種果物からのシャーベットに

各種アイスクリームだね」

【】内は俺流翻訳です。

と、プロフェッショナルよろしく、「立て板に水」ということわざのようにすらすらと上記の言葉を発した。

「なんでもいいよ」というダイエットジョンに気を遣って、俺は【タピオカ&アーモンド・フロート】を頼んだ。

さらにはデレックに「俺たち同性愛者だから仲良く一緒に食べるので、スプーンを二つ下さいね」と冗談を言い、さらにはこれまた同じ「カフェラッテをふたつぜひ」とオーダーする。

デレックのサービスでこの巨大な【マカダミアナッツアイス、チョコ・ホイップクリーム大量かけ】が出てきてしまい、ジョンが目を丸くしていた。



このホイップクリームはジョンには不要だな、と判断しスプーンですべて集めてから

「これって、このコーヒー皿に載せたらマナー違反かな?」

と俺の知りたいアメリカンマナーをジョンに聞くと、

「それいらないの?ちょっと貸して」

とスプーンを取った。

彼はなんと、そのてんこ盛りのホイップクリームをそのまま大きな口にパクリ、と入れてにっこりとした。

「嗚呼ーダメだよ、ダイエット中なのに。。」と言うと、

「いいんだ、この分明日多くパドルするから大丈夫」

と返された。

どうやらこれは真剣ではないダイエットだなとわかり、今まで気を遣っていた自分にがっかりとする。

でもこれじゃ痩せないですよね。(笑)

宴はめでたく終了し、伝票がやってきて恐る恐るのぞくと、

「安い!」

と驚きジョンに見せると、

「デレックはきっと給仕長か何かだな、こんな高級な場所でこんなサービスはすごいぞ、俺たちは超セレブの友人価格並だぞ」

と喜んでいる。

デレックがやってきたので、「ねえ、ちょっと安すぎるよ」と言うと、

「いいんだ、俺が社員価格で払えるから今日は俺におごらせてくれ」

とチップの項にまで「0=ゼロ」と書き込んでしまった。

ジョンと目を見合わせ、とりあえず「ありがとう」と、にっこりデレックに言い、彼が向こうに行ってから

「おいこれでいいのか?」

とジョンとこそこそ作戦会議をした結果、「俺が彼に近日中に何かごちそうする」ということで落ち着いた。

色々あったけど、最高のディナーでした。

でも高級レストランは落ち着かないなあ、と思いながら俺はまた「うどん」のことを考えながら運転して帰りました。

デレック、ごちそうさまでした!



(お知らせ)
俺もとおるも柳瀬も勇人さんも使用しているGRDというコンパクトデジタルカメラに新製品『CX1』が投入されるそうです。



28mm〜200mm光学(デジタルではない)ズームもついて、新画像処理エンジンと高速画像処理を実現するCMOSセンサーが装備されたという。



カメラの進化はきりがありませんね。

また欲しくなりました。

(おまけ)
昨日サンフランシスコのD大先生を載せたら、サンディエゴのToddさんが「先日波乗りしていたら大先生に会いました!」



とメールがあって、さらにはサンディエゴではロブ(・マチャド)も友情出演したんですよ!

と証拠画像が届いた。



D大センセは明日ネヴァダ公演で、ジョンや友人たちはそれを見に行くという。

ツアーは続いていますね。

(おまけ2)
D大センセとくれば、D(ドドゲ)先輩専属写真家の菜央ちゃんから土曜日の作品が届いた。



そこには、レスポールばりのアンバーカラーボードにしっかりと貼られた【DODOGE】ステッカーが輝いていました。

ありがとうございます!
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高級デジカメ
いつも楽しく読ませて頂いています。
デジカメの記事があったんで、興味があればこんなデジカメが登場するみたいですよ。
http://japanese.engadget.com/2009/02/24/dp2/
鈴木君 2009/02/25(Wed)11:03:19 編集
CX1に一眼並の電荷結合素子
いつもありがとうございます。

このシグマDPシリーズの電荷結合素子が一眼並に大きいので購入しようと思ったのですが、あまりの操作性の悪さに断念した経緯があります。

なので、このDP2は大歓迎です。
私的にはこのリコーCX1に大きな電荷結合素子が装備されれば完璧だと思うのですが、いかがでしょうか?
ふなき 2009/02/25(Wed)11:20:55 編集
セレブ・ディナー
それだけオーダーすれば金額がかなり気になりますね~
イナリーズ、波乗りとウォーキングがセットで出来るとは
流石に本部道場ですね!(笑)
ニューリコーのレポ楽しみにしてますよ~(笑)
ぜひ~
Fg 2009/02/25(Wed)17:18:34 編集
GRD
先日の銀座APPLEでのイベント終了時にGRDについて質問させて頂いたものです。
その後、GRD2を入手してAモードで絞りや露出補正を組み合わせて好みの絵を撮れるように練習中です。(ISOは船木さんの写真を参考に200固定で目を鍛えてます)
CX1も興味深いですが、レンズがGRDより暗く、また絞りや露出補正の操作もGRDほどは直感的にスマートに出来ないように見えますが、船木さんはその辺りは気にされませんか?

あ、関係ありませんが鎌倉の原さん(現在50歳)覚えてられますか?先日旅先で出会い友達になりました。
SIMO 2009/02/25(Wed)21:21:06 編集
光栄です!
Nakiさん作品のツアーバスを見れなかったのが唯一の心残り・・。
ホームメードのフレンチトーストがとてもおいしそうで食べたくなりました〜(笑)
Todd 2009/02/26(Thu)02:27:18 編集
電荷結合素子
大きな電荷結合素子を搭載すればノイズ低減はされそうですけど、やっぱりなんといってもコンデジタイプは手振れが怖い。
私はcanon 40DとFinepix Z5を日頃愛用して時折嫁さんのPentax 防水コンデジを使用して水中撮影といった具合です。
はぁ早く暖かくなってくれないとまだ3回しか乗っていないBD3が寂しそうで仕方ないです。嫁さんはLOSTのAVISOに毎週土日行ってますが、私は寒いの嫌いなので・・・
鈴木君 2009/02/26(Thu)11:59:03 編集
まだまだですよ
いや、オーダーしたのではなく、勝手に出てきたのです。。
だから余計に心配でした。
ウオーキングに喜んでいたのはダイエット中のジョニーですね。
新リコーいいなあ。(笑)
ふなき 2009/02/26(Thu)13:26:49 編集
画像処理エンジン次第ですね
操作感は少し譲るとして、もし新しい画像処理エンジンが400以上のISOにも機能するのでしたら一段高く使えるので、レンズが暗くても「買い」ですよね。
カメラ雑誌のレビューが待ち遠しいです。

現在のGRD2はご存じでしょうがISO400だと、もうノイズだらけで作品とはならないのです。

原さん、よろしくお伝えください!
ふなき 2009/02/26(Thu)13:30:48 編集
こちらこそありがとうございました!
ツアーバスは目立つところに駐めたと聞きましたが、どこに置いたのかなあ?

フレンチトーストはご存じハイカロリー高コレステロールですよね。
ジョン平気かな?(笑)
ふなき 2009/02/26(Thu)13:32:03 編集
雷電千代の富士
そうですね。
手振れ防止が付いていても1/250秒以下ではぶれています。
俺が下手なのかもしれませんね。(笑)

ノイズ低減を望みます。

できればEOS1Dシリーズのように作画表現できるコンパクトデジタルは発売されることを祈ります。

フィルム時代では、このリコーGRシリーズはコンパクト部門でマリオが☆を取ったような無敵状態だと信じていました。
ふなき 2009/02/26(Thu)13:39:45 編集
無題
うわージョンの気持ち良ーくわかります!
今日は前日と違って天国気分で波乗りの最高の瞬間を味わえたんでしょうね!!!
なきさんのおっしゃる通り、僕もその瞬間にいたかったです。
おそらく気分的にはケリーばりのフロントサイドエアー360をダブルグラブで決めれる位の気持ちになっていたかもです(瞑想)

あれっ今日は二平さんがいらっしゃらない、、、
ウミカ平 2009/02/26(Thu)15:57:29 編集
大船から材木座まで
一平君ならUMICAFEバレルBYOを決めていたでしょうね。
そういえば二平さんがいないですね。
また挑戦の撮影中なのかも。

「焼き鳥の串でダーツは出来るのか?」
ふなき 2009/02/26(Thu)16:03:57 編集
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プロフィール
名前:Naki 2009 または船木三秀
HP:NAKISURF
性別:男性
職業:専門職
趣味:海
自己紹介:
 11年暮らしたカリフォルニアからノースハワイ島に住みかえ、毎日クオリティの高い波で波乗りをしています。

 私は波乗り殉教者で、肩書きはプロサーファー、写真家、画家、ルポライター、デザイナーです。

 風が創ったさざ波が合わさり、遠くの洋(うみ)から陽の下、夜の中を駈けてきたうねりに乗る、というような気持ちで波に接している。
 その欲求と探求心は飽くことがないようで、小さい頃からの夢であった世界の海を旅し、自分なりのアウトプットを続けています。

 波を知ることは海を知ること。その深遠無限のインスピレーションを感じ、ゆらゆらと絡まった日々をこのブログで綴れたらなあ、と。

 そんな波乗りの奥深さ、その意識や感覚を文章、写真、絵で表現できたらと思っています。

 同業の方、同じ夢の方、海が好きな方、波乗りを愛する方、この場でお話しましょう。

 ありきたりの道具論に留まらないメッセージをみなさまと創ってみたいのです。

 また、カリフォルニア州、サンクレメンテ発のサーフショップ『NAKISURF.COM』も運営しております。

 こちらは長年培ったサーフ業界のコネクションを活かし、世界で一番誇れるWEB STOREを目指しておりますので、どうぞご覧になってください!

ぜひ!

 どうぞよろしくお願いします。
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