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今日もイナリーズ。
波は少し小さくなったが、その分形がパーフェクト。



三角波なので、少し抜けられないな、と判断したら逆に走る。
多少深くても「行けそうだ」と判断したら肘ストール(トリム)をしバレルイン。
スピットの大粒が両目に入り目つぶしを喰らい、バレルの中で飛び込む、という初体験。
すごい大粒だったぞ。

波乗りって楽しいな、と精神洗浄をした日である。

そんなところに敏腕編集者で知られる川本さんに以前、簡単なインタビューをされたことがあって、その原稿が仕上がったというメイルがあった。

ブログ掲載を打診すると「ぜひ〜!」だって。
みんなぜひ教入信しているんだね。

そうだ、そのぜひ教教祖さまのトムくん(オアフ島在住)からちょうど電話があったので、今日のイナリーズの良さを伝えると、明日朝一の便でやってくることになった。
到着が朝6時ちょうどだって。
お稲荷さんも買って行こう!
楽しみです。

**************************
『絶対に見つかる、マジックボードに出会うためのヒント−7箇条』

by川本 裕介

俺の部屋には、いつまでたっても捨てることのできないサーフボードがある。

デッキ面のクロスはビリビリに破れ、中のブランクスは丸見え。誰がどう見てもズタボロのゴミにしか見えないその板は、俺にとってはかけがえのない、とても思い入れのある宝物だ。

今から10年前、当時18歳だった自分が鎌倉のサーフショップで偶然に出会うことができたその板は、TSSCのMike Wooシェイプでサイズは6’2”×18” 1/4 ×2” 1/4、プロサーファーのカービー福永さんが乗っていたボードが中古で販売されていたものだった。

それまでの自分は、波を横に滑りきってプルアウトできれば1週間はhappyな感じの初心者だったのだが、当時毎日のように通っていた大磯海岸で初めてこの板に乗った時、これまでとは明らかに違う感覚を感じ取った。

テイクオフの速さからスピードまで、何から何までがこれまでと明らかに違かったのである。

それからというもの、波の中腹をダラダラと使ったアップダウンしか出来なかった俺は、より上下を大きく使ったターンの楽しさを知る様になり、バックサイドではトップターンを得意とするまでに急成長していった。

もちろん、自分の成長スピードが加速すると同時に、サーフィンの楽しさとサーフィンにかける情熱も猛烈なるスピードで加速していった。

そう、偶然にも出逢うことができたその板は、俺の波乗り人生における「初めてのマジックボード」だったのだ。

このマジックボードがサーフボードとして機能してくれたのは半年程度の短い命だったが、その半年間で自分のサーフィンレベルは音を立てるかのようにメリメキ上達。1998年の台風4号のウネリに全治不能とされるまでは、「一生このボードでサーフィンするぞ!」と思うほど調子がよかっただけに、マジックボードが破れ朽ちた姿になってしまった時のショックはとても大きなものだった。

忘れられない最高の瞬間を求めて繰り返しサーフィンに行くのと同じように、俺はそのマジックボードがもたらしてくれた感動をまた味わいたい衝動に突き動かされて、そのマジックボードと同サイズの板を買ったりもした。

けれど、気付けばあれから10年、今に至るまでに計10本のサーフボードをオーダーしてきたものの、マジックボードと呼ぶに値するサーフボードにはずっと出会えずにいる。

「マジックボードに出会いたい」
そんな気持ちはサーフィンを愛するものであればきっと誰しもが夢抱くことだろう。
未だマジックボードに出会えずにいる人、今まさにマジックボードを手にしてサーフィンに対する情熱と夢が加速している人、マジックボードが持つ情熱と夢に魅せられ新たなる出会いを探しつつけている人。

そんな思いを持つサーファーが、マジックボードに出会うためのヒントはないのだろうか? 

沢山のサーフボードに触れ、そして多くのトップシェイパーとコミュニケーションを交わしてきた有識者であれば、もしかしたらそんなヒントを知っているのではないだろうか?

サーフボードのメッカ、カリフォルニアでCOLEといった名匠ブランドを自身のサイトで幅広く取り扱うのみならず、メイヘムやコール・シムラーといったトップシェイパー、そしてWCTのトップライダー達と多くのコミュニケーションを交わし、実際に多くのボードに触れてきたnakisurf主宰の船木三秀さんにインタビューをお願いしたところ、インタビューに応えて頂けたので、以下にそのやりとりを掲載したいと思う。



nakiさんが語る『絶対に見つかる、マジックボードに出会うためのヒント−7箇条』とは?


―最初はnakiさんのお話を伺いたいと思います。波乗りをはじめてからこれまでに、何本くらいのマジックボードに出会いましたか?

 マジックボードは10本程度だと思います。でもみんな折れちゃうんですよ。ここにある1本を除いて。

―折れてしまう理由は、調子がよくてキワドいところまで攻められちゃうからですか?

 いやマジックは折れるという通説があって、そのとおりに折れちゃうんです

―なるほど。それは、色々なプロサーファー&シェイパーのなかでの通説ですか?

 はい、みんな知っています。

―なるほどです。勉強になりました。nakiさんの初めてのマジックボードは、nakiさんがプロになってから手にした板ですか? 覚えていれば、詳細を教えてください.

 いやアマチュアの頃に持っていました。どんなことでもできる、みたいな感じで試合のみに大事に使っていましたが、やはり折れちゃいました。

―その板は、nakiさんがサイズや形を考えてオーダーした板ですか?

 最初のは自分のサイズというのがあって、そのサイズでオーダーを繰り返していたら「当たった」ボードです。でも昔は今と違いハンドシェイプだけなので、1本のみで終了しました。(涙) マジックボードは本当にはかないんです、すぐに折れます

―なるほど〜。僕も人生で一度だけ手にした事がありますが、10年くらい前の台風4号にやられました。

 でしょ?

―です。悲しかったです。その時のサイズと全く同じ板を作ってみたんですが、乗り味は全然違いました。難しいですね

 そうなんです。つないで(修理)もフィーリングは天と地です。

―やはりそうなんですね、一度折れたらもう元には戻らないものなんですね

 はい

―さきほど、自分のサイズというお話がありましたが、それはどうやって見つけられたんですか? 沢山の板を乗りかえて見つけられたんですか? それとも、コミュニケーションを取れるシェイパーさんがいて、相談に乗ってもらったりしたのですか?

 後者です。いや自分で見つけていったというのもあります。長さを決めて、幅、そして厚さと数字を見つけていきました

―なるほど。自分で答えを探しながら沢山の板を乗り継ぎ、そこで出した解答をシェイパーさんと答え合わせする感覚でしょうか?

 その通りです

―なるほど。ちなみに、その板を削ってくれたシェイパーさんは、nakiさんのことをよく知っている方だったんですか?

 もちろんです。現在ブルーワーサーフボードのヘッドシェイパーの下重さんという方です

―なるほど〜。となると、初めてのマジックボードに出会うまで重要だったことは、シェイパーとのコミュニケーションがとても大きな要素だったんですね。やはり、マジックボードを手にするためには、シェイパーとのコミュニケーションは必要不可欠ですか?

 もちろんそうですが、逆に自分のスペックをしっかりと把握してあることが重要です。例えば長さを変えて調子が良ければ「なぜ良かったか?」を知ることです。作り手はそんなことまで気にしていないはずなので。

―なるほど。nakiさんが、自分のサイズを導き出すまでに乗り継いで来た板の枚数、あとは月日を、わかる範囲で教えてください。あと、自分のサイズを導き出すまでにどのようなアプローチをしたかを教えてください。(例えば、少しオーバーサイズ気味の板から、少しずつ長さを短くしていった、など)

 それは記録がないのでむずかしいのですが、確か3本目だったと思います。サイズは自分の幅があったので長さを短くし、厚みも薄くしていった記憶があります。

―nakiさんが初めて手にしたマジックボードは、もし現在でも手元に残っていて実際に乗る事が出来たとしたら、それは今のnakiさんにとってもマジックボードになると思いますか?

 もちろんそう思います。

―もし『自分のサイズを把握する』方法が少しでもわかれば、きっと多くの人がより幸せな波乗り人生を送る事が出来るように思います。自分のサイズを把握するために(現状で乗っている板のサイズを疑うために)、具体的にどのような点を注意してみればわかりますか?

 ターンがひっかからないこと。
ただし、オンショアのこぶが波内にあってひっかかる、まだ自身できちんとターンができていないのにうんぬん、というのとは違います。そしてスピードがついて、コントロールしやすいもの、ということでしょうか? マジックは魔法のように操れるボードでないと、その冠をつけられないと思います。

―自分のサイズを見つけ出す具体的なコツを教えてください。(例えば、板をもっとクイックに動かしたいと思う方はどこからサイズを減らせばよいか、また、もっとテイクオフ&パドルを楽にしたいと思う方はどこからサイズを増やせばよいか、など)

 うーん、これはボードのサイズではないと思います。きっとサイズで出せるはずですが、それは3000くらいの項目になると思います。各部のボリューム、バランス、角度、高さ、厚み、それらが集まったのがサーフボードシェイプで、長さ、幅、厚みだけだと、車を評価するのに馬力と重量だけですることにかなり近いでしょう。
ただ、その意見とは反しますが、サーフボードの場合はこの3つが鍵になることは確かなのです。つまり目安となるサイズとなります。そこで各メーカーはデザインに名前をつけて、ZENとか、スピードデーモンと分類しているのです。自分の乗りたい波に対して欲しい形がすでにあるので、現代サーファーはかなりマジックボードに近づいている環境だと思います。そこから長さ、幅、厚みの3つだけのサイズでマジックは求められると思います。
 まずはモデル探しでしょうか。
それが決まったら体重に併せてのバランスです。お奨めは少し大きめでオーダーし、慣れてきたらサイズダウンしていくというやり方です。サイズダウンもやりすぎないように、わずかに行うのが理想です。

―人気のあるトップシェイパーの板を一般的なサーファーが手にする場合、ストックボードもしくは、正規代理店に仲介してもらってオーダーをするという2種類の方法しかないと思います。つまり、『シェイパーとのコミュニケーション』は大切ながら、一般サーファーがそのようなトップシェイパーと直接コミュニケーションが取れる機会は皆無に等しいと思います。
 そうした場合に、マジックボードを手に入れるために大切なことは何ですか?

 まずは基本からです。
心が閉じていると、何も伝わらないですよね。
それと同じようにまずはどのボードでも良く評価しはじめていくのです。速い、遅い、重い、軽い、曲がる、曲がらない、沈む、沈まない、それぞれあるものを評価し、分析する。
なぜこれは速いのか?、なぜ遅いのかって。
そこからこのデザインはここがいい、これはここが弱いとして評価していくと、いいところだけで弱いところが存在しないボードがある日出現します。
それがマジックボードなのです。
ですから、「マジックボードを」と追い求めてみても、評価できなければ猫にダイアモンドみたいなもので、それはわからないのでしょう。
マーク(ロゴ)にもだまされない目と心が大事です。
昔コールがよく言っていたのが、「多くの一般サーファーのいいかげんなところは、このボードに有名ブランド(例えばロストやチャンネル・アイランド)のマークを入れたらみんな調子いいと言うし、変な無名のロゴを入れたら、だめボードと言うだろうね」ということです。
要はマジックボードを探す前に自分自身でボードを正確に評価できる目を養うことが重要だと思います。
直接コミュニケーションが取れないトップシェイパーの板を手にする場合と、nakiさんのように直接シェイパーとコミュニケーションが取れるような場合、出来上がって来た板の違いはどのような点にあると思いますか?(直接シェイパーとコミュニケーションが取れる場合のメリットに関して)

 自分のサーフスタイルを伝えられることで、ボードのデザインを絞り込めるということ。しかしながら、クリス・ワードやアンディ・アイアンズ、ブルース達は一切そんなコミュニケーションを行っていないのも事実ですね。
反対にシェーン・ベッシェンは、シェイパーにつきっきりでこれがこう、ここはこうしてとやっている。
それがいい方法かそうでないかは、まだ(yet)誰にもわからないと思います。

―これら以外に、nakiさんのこれまでの経験上でしることができた『マジックボードに出会うためのヒント』がもしあれば、ぜひ教えてください。



 上にも書きましたが、一番重要だと思うことを

『絶対に見つかるマジックボードに出会うためのヒント−7箇条』としてみました。

1 気持ちを中立にし、公平なジャッジメントで自分とサーフボードに向き合うこと。

2 大小、新旧、美醜、様々なボードに乗ること。

3 ロゴやシェイパーの名前にだまされず、調子の良いボードがあれば、「なぜ調子が良いのか?レイル、ロッカー、幅、厚み?」と分類し、次に調子の良いボードがあれば同様に分析し、記憶する。

4 そうすることによって、自身の形、デザインがわかってくる。

5 わかってきても頑固にならず、新しいデザインを多く試し、受け入れ、取り入れていく。

6 分かち合う心。波も分け与え、ボードも知識も分け与えること。

7 サーフィングを数多くし、人生に楽しく向き合うと、マジックボードはある日突然あなたの元にやってきます。

いかがですか?

―参考になりました。ありがとうございました。

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前回あっという間に配ってしまった「ぜひ」ステッカーを300枚増刷しました。

↓制作者のカイル・マリグロ。



その全貌。
黒、白、赤、青、ミラー、
そして今回限定の新色ダークグリーンもあります。
これは2万点をゲットするとプレゼントします。
クイズダービーってまだあるのですか?



そして、イナリーズ。
最近ずっとある季節はずれの北うねり。
きっと日本で4日前に寒波だったのでしょう。
桜が咲いたのに「花冷え」していることでしょう。

で、その北うねりが昨日からジャンプアップしている。

セットでダブルオーバーで、本当に良い波。
ひさしぶりに波に巻かれて苦しい思いをする。

今日は友人ウッドと一緒に行ってきました。



波を前にストレッチするウッド。↑

↓ウッドの愛犬ガス。



ウッドを撮ったら、お前も撮ってあげると一枚。
なんか寒そう。
朝は冷えるのです...。↓



春うらら 広いイナリーズ 無人波



ぜひ!
©Uske

船木:ブログが333回記念で、新春特別企画であった対決シリーズをやろうと思って電話したんだけど。

柳瀬(タロウ):そうでした。
対決決勝をいつやるのかなあ?って思ってましたけどちゃんと覚えていたんですね。
無期限で例の延期なのかと思いました。

船木:333回だよ。ブログを書いてもうすぐ一年だ。
色々なところに行って、いろんな波に乗ったなあ。
で、決勝は竜ちゃん、長嶋さんくず餅公平さんだったね。



柳瀬(タロウ):そうです。
まずは竜ちゃん対長嶋さんです。

船木:長嶋さんかぁ、いくら竜ちゃんでも勝ち目はあるのかなあ。

柳瀬(タロウ):長嶋さんについて簡単に調べました。愛車はメルセデス・ベンツSクラス。愛称は「チョーさん」「シゲ」「ミスタージャイアンツ」「ごまぞう」。マスコミは、「ミスタープロ野球」もしくは単に「ミスター」と呼ぶこともある。『ミスター大満足』と東京のスポーツ新聞の見出しにあれば、長嶋茂雄が大いに満足したという意味だそうです。
また石原裕次郎さんが歌った長嶋の応援歌「男の友情背番号・3」もあります。

船木:なんかすごいな。さすが長嶋さん、神がかっているなあ。
それでは俺も竜ちゃんについて書いてみるね。

愛車はビーマー。愛称は「竜ちゃん」「魚」「芸能人」「プロサーファー」「3分潜れる」「ダブル引き引きリーダー」「バレルマスター」。

『竜ちゃんゼヒゼヒ』と俺ブログのタイトルにあれば、中村竜が何かやったという意味だね。
BEGINが歌った「男のニライカナイぜひぜひ」。
その英語バージョンをノラ・ジョーンズが歌っている曲がある。
でも実は裕次郎さんと長嶋さんに対抗した俺の悔し紛れの嘘だけどね。(笑)



柳瀬(タロウ):長嶋さんはクリーンベースボールを掲げ、竜くんはクリーンサーフィン。
カンピューター野球に対抗するのは竜くんの野性の勘ですね。

船木:そうなんだ。その勘は純城も強いのを持っているんだけど、つまり竜ちゃんも理力、フォースを持っているんだ。
俺は大事な人がいると竜ちゃんに会ってもらい、評価をしてもらうとそれが当たるんだよ。

柳瀬(タロウ):そろそろ勝ち負けを決定しなくてはいけませんが、どうしますか?
僕から見ると今のところ同点です。

船木:そうかあ、では2人勝ち上がりにしようよ。
合体、つまりドラゴンボールのようにフュージョンして、長嶋竜で勝ち進んだことにしない?

柳瀬(タロウ):うーん、なんか無理やりですが、いいでしょう。
では長嶋竜が決勝進出です。
あっこれって4組しかいないから予選決勝なんですね。

船木:次はくず餅対公平さんだけど、もう勝負はついているような気がする。

柳瀬(タロウ):そうですね。僕も同意見で公平さんが1R3秒KO勝ちです。
決まり手はどうしますか?

船木:「公平さんのオーラでくず餅の蜜が蒸発してしまった」というのではどうだろうか?

柳瀬(タロウ):それはすごいですね。
それでは決勝戦のファイナルヒートです。
長嶋竜対公平さんです。

船木:うーん、これは平成の名勝負だな。
K1のプロモーターこの勝負買わないかな?
公平さんはサーフ歴35年、シェイプ歴は27年。
すごいなあ。
35年前というと、どれどれ?(インターネットを探す)1972年グアム島で元日本陸軍兵士横井庄一さんが発見されたり、 アメリカから日本へ沖縄が返還、また「連合赤軍、あさま山荘事件」があったと年号にあるけど、俺まだこの年は6歳だから幼稚園に行ってスペクトルマンを見ていた年だな。
すごいなあ。海も空いていたんだろうな。
でもどちらを勝ちとしたら良いのかいまだにわからないんだけど、この「ぜひ」ステッカーを持たれた公平さんの写真があるから写真判定で公平さんの勝ちとしない?



柳瀬(タロウ):ぜひ!


成田空港で飲んだ缶ビールを最後に禁酒を続けてきたが、ちょうど7日間経ったのでワインを飲み始める。

これは自分への鍛錬で、依存しないように、つまりアルコール中毒にならないようにたまにやってみる。
日本では週に5回は飲んでいたから少しスロウダウンしてみた。
でも石垣島で飲んだ泡盛おいしかったなあ。
まあ、言ってみるのなら休肝日ならぬ休肝週でした。
体すっきり、精神ばっちり。

昨日ホワイトハウスちゃんで良い波を乗ったから、今日はビーチブレイクにしようとイナリーズへ行く。

すると日曜日よりは小さいが、無人パーフェクト波が溢れていた。
春のハワイは波がいい、という定説があるけど本当だなあ。
風がなく、大きすぎず、小さすぎず、水もきれいで、空すっきり。
沖にはイルカが群れていて、波紋が虹色に反射し、沖のラインナップから海底の貝殻はもちろん砂の粒まで見える。

楽園の瞬間なんだろうな。



昨日「花が咲く〜♪」なんてやっていたからいくつか撮ってみた。
一眼で撮ればいいのだろうけど、アマチュアっぽくコンパクトデジカメでカシャリカシャリと切りとってみました。



白いプルメリア↑



ピンクプルメリア↑



ピンクプルメリアの違う種類↑

で、学校からノアが帰ってきたので、近くの山に自転車を乗りに行く。

先月、鎌倉で河野さんと竜ちゃんに連れられて山に行ったときもわからされたけど、今日も「オイこんなの降りられないぞ」という傾斜をギューンとノアは飛んでいく。



すごいね。
これは潤ちゃんの言うバニーホップですね。
ずっとラビットジャンプかと思っていた。(笑)

ラビットでも亀でも俺にはできないよと、両輪のブレーキをかけながらずるずる降りる。
転んだら骨折間違いなしだな。

エクストリームスポーツは奥が深い。
でももうすこし練習しようっと。
あらたうと青葉若葉の日の光 (あらとうと あおばわかばの ひのひかり)

これは芭蕉、奥の細道での句だが、今日はそんな日。



暖かく、春を感じ波に乗る。
メイルを書きながらうとうととし、

春眠の やわらかな空 夢うつつ

という句ができた。

iTuneからBEGINの「イラヨイ月夜浜」が流れてきた。

イラヨイとは愛おしいという宮古の方言だそうで、マールというのはユイマール(助け合い)ということから察すると、つながる、接続するという意味だろうか?

この気持ちを替え歌にしてみる。

イラヨイマール プルメリア
イラヨイマール ハイビスカス
イラヨイマール ヤマザクラ
イラヨイマール 花が咲く♪


南うねり、北うねりが続いている。
昨日がザ・デイだったようで、ホワイトハウスは10人以上も人が集まったと聞いて、午後に行くことに。

朝無風で、11時頃からオンショアっぽい風が吹いてきた。
島だからしょうがない、と自分に言い聞かせ待つ。

そうして3時を過ぎ、そろそろ行こうと外に出ると、風が止んでいた。
もちろん快晴。

ホワイトハウスに付くと、シェーン・ベッシェンのお父さんのマイクがちょうどセンターから上がってきたところで、「すごいいい波だぞ、3時間ぶっ通しでサーフしたのはひさしぶりだよ。風も止んできたから上がりたくなかったけど腕がもう上がらないんだ」と興奮している。

セットで頭半で2〜4本といったところだろうか。
それ以外はフラットに見えるほどインターバルがあり、小波は届いていない。

慌ててボードを持って沖に出ると、大好きなホワイトハウスちゃんが本気で応対してくれた。
大きすぎず、すばらしいシェイプがズーンとやってくる。
「ガオー」と吠えヨロコブ俺。

バレルを抜け、キックアウトし、さらに喜ぶ。
ダックダイブで鼻に水がたくさん入った。
なんでもうれしいぞ。
水の香りがハワイの味だなあ。
なんともなつかしい。

夕陽前に人がやってきて、7人になったところで上がる。
すばらしい日だなあ。

なみある?の原稿を書いて、いくつかのお絵かきデザイン仕事を終わらせてから読書。

亨さんにプレゼントされたパタゴニアの社長イヴォン・シュイナードが書いた
「社員をサーフィンに行かせよう」
を読むと、まるでこのNAKISURF社と同じく、勤務中に好きな時間にサーフして良い会社があることを知る。

しかも大成功している会社だから「これでいいのだ」とバカボンパパのように思い、感動する。

なぜこういう勤務形態になったというと、以前俺が勤めていた会社でこんなことがあった。

(サーフィン業界内の会社なので匿名とする)

場所は湘南。
先日からの強い南風で海はぐしゃぐしゃ。

「夕方風が止みオフショアに変わる」
と聞き、当時発送係をしていた俺は、昼飯も食べずに発送作業にいそしんだ。
1週間波乗りはしていない。

夕方、そろそろかなと思っていたところ所長が帰社する。

佐川急便が来て、集荷も終わり、当時この会社とプロサーファー契約もしていた俺は、

「風が変わったので波乗りに行ってきます!」

と堂々と言うと、所長が

「だめだ!まだ片づけが終わっていないだろう?」

「それは波乗りを終えてから戻ってきてやります。というか所長がいないときはいつもそうしています」

と言うと、

「お前、仕事を何もわかっていないな、勤務中は波乗りのことを考えていてはだめなんだぞ。波乗りがしたいのなら仕事を終わらせてから行きなさい」


「はい.....涙」

気合いを入れて片づけを終わらせ、お疲れさまでした(怒)!と会社を後にし海に着くと、もう真っ暗。

海から上がってきた友人たちがヘッドライトに照らされ、その笑顔が痛いほど身に凍みる。

ぐー、とその夜、ラーメン屋でまずい焼肉定食を食べながら「明日は暗い内からサーフするぞ」と決意し、翌日の暗い海はオフショアにあおられすでにフラット....。

それからずっと波はなく、この事件は俺にとって怨念のように心に刷り込まれています。

だから自分が社を主宰するようになってから、スーパーフレキシブルタイムを取り入れました。

だから弊社では好きな時間に、潮や風を選びサーフできるのです。
映画もOK,好きな時間に出社OK、昼寝も全部いいのですよ。
全ては波乗りと精神環境のために。

話が逸れました。
そんなことを思い出しながら寝ると、あっという間に朝になった。

ラインナップ上で、イナリーズにまだ砂がついていると聞いたので、行ってみるとおおー、すごくいい波。
しかも例によって無人。



イナリーズにありがとう、フレキシブルタイムに感謝と思いながら波に乗ってきました。

今日はそんな日。



↑これはスーパーフレックスなる素材のウエットとトランクス。
よーく伸びます。
ボディグローブの石井さん、ハーレーのかつさんありがとうございます。
活躍していますよ。

PS(追記)
週末スケートボードコンテストがあって、ノアが12才以下のクラスで2位となりました。
お兄ちゃん相手によくやりました。パチパチ。









気が付いた人も多いと思いますが、中村竜さんに続いてNAKISURFに強力な助っ人が2人加入しました。

池田潤さんと

真木勇人さんです。

トップページのバナー内にブログリンクのボタンがあります。
または小窓から入ることができます。

もしこれらの新アイコンが見えなければ、ブラウザの「リフレッシュ」または「再読込」ボタンを押してトップページを再更新ください。

池田潤さんは、ロングボード、スタンドアップパドルサーフィン、アウトリガーをこなすウオーターマンで、そしてサーフムービーも回しています。
これで念願の動画も表示できるようになります。

真木勇人さんはハワイ在住のプロサーファーで、小波から大波、潜りから飛び込み、旅から隠棲まで何でもこなせる海人です。

近日中にBBS(掲示板)もUPします。
NAKISURFはこれからやってくる新時代へ、個性的な船が集まっています。

これからもどうぞよろしくお願いします。



2007年4月1日  船木三秀
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プロフィール
名前:Naki 2009 または船木三秀
HP:NAKISURF
性別:男性
職業:専門職
趣味:海
自己紹介:
 11年暮らしたカリフォルニアからノースハワイ島に住みかえ、毎日クオリティの高い波で波乗りをしています。

 私は波乗り殉教者で、肩書きはプロサーファー、写真家、画家、ルポライター、デザイナーです。

 風が創ったさざ波が合わさり、遠くの洋(うみ)から陽の下、夜の中を駈けてきたうねりに乗る、というような気持ちで波に接している。
 その欲求と探求心は飽くことがないようで、小さい頃からの夢であった世界の海を旅し、自分なりのアウトプットを続けています。

 波を知ることは海を知ること。その深遠無限のインスピレーションを感じ、ゆらゆらと絡まった日々をこのブログで綴れたらなあ、と。

 そんな波乗りの奥深さ、その意識や感覚を文章、写真、絵で表現できたらと思っています。

 同業の方、同じ夢の方、海が好きな方、波乗りを愛する方、この場でお話しましょう。

 ありきたりの道具論に留まらないメッセージをみなさまと創ってみたいのです。

 また、カリフォルニア州、サンクレメンテ発のサーフショップ『NAKISURF.COM』も運営しております。

 こちらは長年培ったサーフ業界のコネクションを活かし、世界で一番誇れるWEB STOREを目指しておりますので、どうぞご覧になってください!

ぜひ!

 どうぞよろしくお願いします。
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