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みをつくし逢はんと祈るみてぐらもわれのみ神にたてまつるらん

↑はご存じ与謝野晶子の「源氏物語」ですが、現代にも符合する不思議な歌がたくさんあります。

こんな雨の日にはいろいろと感じます。

コロアタウンは雨が少ないので、もしかしたら降っていないかも?とスケートボードパークに行く。

すると雨は降った形跡すらなく、しかも無人だった。



お揃いで逆真会道着を着るカイラとノア、

兄弟仲良しで、親としてはうれしい限り。



ノアのエア技を見ていると、空を飛べる気がしてくるから不思議だ。



「そらを飛ぶ夢」

ノアはこんな夢を見るときは、やはり具体的なのだろうか?

冒頭の「源氏物語」の時代にはスケートボードはもちろん、波乗りもなかったわけで、この現代に『ボーダーズ歌人』というのがいてもいいのではないか?

とひらめいた。

なので、このコメント覧で歌、俳句を募集します。
優秀者には「NAKIPHOTO2008」のオリジナルプリントをプレゼント致しますので、どしどしご応募ください。

10名以上を入選とします。

発表はこのブログで行いますね。

締め切りは1ヶ月後、3月7日としますね。

まずは俺の歌を。(笑)


夢のやうなイナリズへ引かれ行くべき身かと思ひぬ


↑この歌の意味は、じきにおわかりになるでしょう。
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↑の虹は月曜日のよりも大きなアーチだった。

あまりにも大きいので、パズルみたいに何枚も撮り、それをフォトショップ機能の写真貼り付けで編集したのです。

いまだに雨が多く、先日乗り継いだビッグアイランドは洪水だそうで、この島はでは俺の車が浸水しました。(笑)

でも、このように虹だらけなので、ハッピーアロハです。



西に行くと晴れているので、イナリーズに届いたばかりのバットフィッシュを持ち込みました。



ここにも虹が!



特徴というか、2007年度版との大きな違いはテイルエンドがせり出していて、



「PC-5 QUAD」を装着。
これにはクアッド+1で、トライにもツインにも変化します。
(注意!5フィンとしないでください。信じられないほど重くなります。でも罰ゲームにはいいかも)

よく見ると、以前よりシングルコンケイブが長く、深くなりました。



なぜコンケイブが深くなったのかをコールに電話して聞くと、「ロッカー精度が上がったからコンケイブを深く入れることができたんだ」そうです。

なるほど。手に持ったらかっこよく、なぜか感動してしまったのはそのせいだったのかも。


イナリーズの掘れすぎるテイクオフセクションも難なくメイクし、



速く、長いトラックを波面に残して、



カットバックでここまで沈ませても、失速するどころか加速しました。

写真を見ると一目瞭然なのですが、バランスの悪い、もっと言うとシェイプの悪いボードはこの時点で変な濁流スプレイがボードから発生するのです。

ビデオを撮っていてこの濁流を見たことはありませんか?
シェイパーたちの多くはここもチェックしているそうです。

簡単に言うとボードから「変な飛び」をする飛沫です。

それが一切ありませんでした。

素直で実直、そして速く切れるので、顔が嬉々としちゃう。



これはオフザトップ後ですが、ボードは一切ぶれずにボトムに向かっています。

通常ですとこのホワイトウオーターの「跳ね上がり」に作用されてここが一番難しく、危険な箇所なのですが、それは一切なく魔法のようにメイクできます。(本当)

こんな風に書いちゃうと、「まさか?」と思われるかもしれませんが、その反論はないだろうと確信しているので、あえてこう説明しちゃいました。

オバマとクリントン新大統領候補の確約ではありませんが、断言しちゃいます。

「バットフィッシュ、いやコールボードでサーフィンが簡単になりました」と。



2回目のセッションを終えて上がるころには佳く晴れてきました。

もちろんにっこにこです!

HAPPY SURFING!



(おまけ)

来週、潤ちゃんが出場するバッファロー大会のポスターをオアフ島で発見しました。
でもこれって潤ちゃんぽいぞ。




大雨注意報のノースハワイを後にし、



雨雲の上を飛び、



オアフ島上空までやってきました。



高級住宅地も上空から見ると、このように集合体です。



いつものゲート60に無事到着。



今回は荷物がラップトップ(ノートパソコン)だけなので、そのまま出口に向かい、迎えに来てくれた純(城)と一緒にアラモアナに向かいミーティング。

純のオフィス。

フォーカラットボードがずらずら並んでいます。
かっこいいなあ、かなり欲しいです。



スターバックスでのミーティング。
コンセプトボードのスケッチをする城氏。



たくさんのバートラがあった。



純にサーフボードに対するインタビューをしてきたので、後日ここにしっかりと掲載しますね。

にっこにこの純。



ミーティング終了後、トムくんが現れたのでオフィス下のリテールストア(イン4メーション)に行き、しばしお買い物。



大好きな洋服に囲まれにっこにこのトムくん。



社長の城氏。(笑)



でも本当にいいお店だなあ。



オリジナルコラボシューズ。



純とサヨナラした後で、ダイヤモンドヘッドに波チェックに行こうと、カピオラニ大通りを走る。



ワイキキ。
アロハー!



新しいトム君号。



波はこのように風が入りジャンクだが、これを見てトムくんが興奮(欲情?)しはじめた。



「やるの?」と聞くと、

「もちろんです、こんなの風が吹いているうちに入りませんから」
と慌てている。

俺は朝無風のイナリーズでやってきたからなあ。
松風王子のUSKE(ユースキー)さんとカズヤさんがアラモアナセンターに買い物に来ているというので、トムクンに降ろしてもらい、一緒にお買い物。



先ほど偶然会ったピンキーアートをHIC店で発見する。
いい絵だなあ。



アップルストアでは「マックブックエア」のお披露目がされていました。
薄い!



その後、勇人さんと合流し、ダイヤモンドヘッドグリルに行く。



俺が頼んだのはサーモンと目玉焼きと玄米ご飯。
野菜がありませんね。



勇人さんはブルーベリーパンケーキでした。
ブログ用に撮っているところをカシャリ。



ふたりでの2ショット。



再び合流したトムくんはしっかりと逆真会道場着を着ていた。
ありがとう。

イナリーズは待っていますよ。



終了後、
今度はノースハワイに向けて飛び立ち、



雨で沿岸の色が変わっていた海、



なつかしい地形を確認し、帰島。



今日もにっこにこです!

ありがとう!

(おまけ)
大好きなパンナムのオフィスビルを見つけてついパシャリ。
トム・ハンクスとディカプリオの「キャッチミー・イフユーキャン」という映画は見ましたか?

昨日のブログを書いてからポイプビーチのハイヤットにフラショウを見に行く。
唄は大好きなニックではなく、トロイであったのが残念。



↑モキハナフェスティバルのソロウイナー、ジェイナ嬢。
天才です。

↓こちらもモキハナフェスティバルのケイキチャンピオンたち。
みんなにっこにこでかわいいなあ。
ちなみに前列左が長女カイラです。



ここで「キャンバスCANVAS」というシャルドネをグラスで($8.00)いただきました。

まあまあかな?
最近白ワインに凝っています。

夜が明けて、というか夜半ものすごい雨の音で目覚める。
稲妻も伴う大嵐のようです。

音で表現すると、「ドガー」、「ズドー」というより「ドガバギバギー」と椎名誠さんの書くSF小説内のようになる。

このものすごい雨はSFではなく、現実なんですね。
さすがノースハワイ。

起きて豆乳紅茶を飲み、珍しくTVをつけて情報収集。
こんなときはTVが便利です。

ハナレイが床上浸水。
TVでは腰胸に浸ってしまった道路を映し、昨日あんなにきれいだったハナペペ川が決壊して、両公立校が休校だそうです。

愛車サビタは雨漏りしているし、車にビニールシートをかける。

雨だと、湿気で家中びしゃびしゃ。
気持ちが滅入る。

これではいけない、と西に行くことにする。

ハワイでは西側の降水日が年間平均35日と少なく、こんな日でも晴れていることが多い。

カラヘオ、ハナペペ大雨。
少し不安。

おっ、パカラタウンを過ぎると雨が上がってきた。

ワイメア手前で青空となった。
やった!



にっこにこでそのままイナリーズに行く。

風が入っていたが、胸くらいかな。
セットで頭くらい。

流れがすごい。

ここで新作バットフィッシュ5'4"x19-1/8"x2-1/8"の初乗り。



エンドピークがより長くなって、未来的なフォルムのテイルデザイン。



フィンも4フィン+1なので、もしトライフィンを付けたくなったらそれも可能。

クアッドに慣れた俺には必要ないが、フォーフィンを忘れた時、またはツイン+スタビライザーという手もあるのか。

それにしても合理的だ。

FCSが販売開始したハイエンドフィンの「PC-5 QUAD」を装着。

BessellのBADRAYに取り付けた「PC-3 QUAD」よりも大きめで、こういったスモールボードには相性がいいかも、というのがコールの意見だった。



乗った感想は「最高!」の一言で、今まで持っていた5'5"バットフィッシュより速くなった感がある。

詳しいインプレッションは後日ゆっくり書きますね。

帰り路に感謝祭(11月)からクリスマス休暇だった大好きなスープ屋さん、アンティアグネスに行くと、内装屋風のトラックが停まっていた。

聞くと、新しいオーナーに変わったのだそうで、これでもうあのスープとパイは食べられないこととなった。

俺はここのすたれた感じ、ゆったりとしたハワイアンな営業方針が好きで、ことあるごとに通っていた。

友人たちにも勧めて存続を期待していたのだが、きっとアンティのやむなき事情なのだろうな。

ハワイの旧き良きお店はこうしてなくなってしまうのですね。
嗚呼、合掌。。



(おまけ)
ウッドからメールがあり、彼の街カパアのホームブレイクでの写真を送ってきた。

いい波。
手前はガスです。



(おまけ2)
こちらもソルトポンドのローカル、カビカさんからのメールで「にっこにこランチ」画像が届きました。

黄身が濃く、おいしそうだ。



では雨も雪も晴れもにっこにこでHAVE A GREAT DAY!!
発売前から気になっていたAVISOの新作ボードがあった。



それはDVSのツインフィン、ラスタビッチモデル

5'10"x 19-3/4"x 2-1/4" TWIN FIN



それをオーダーしていて、今回のカリフォルニア滞在中に自分の番となり、ピックアップしてきた。

結果的に3本購入し、かなりの散財をしてしまったので胃がキリリと痛む。

家に着き、ガレージで逆真会本部道場の門下生の抱井暖くんと梱包を解く、箱の中の過剰梱包の中から出てきたのがこのボードだった。



同梱してきたピストル4+(6'6"x18"-2-3/16")と2ショット。
もう一本バットフィッシュが入っていたが、この時点では梱包は解いていなかったようだ。

生まれてはじめて見るAVISOボードに暖くんは目を輝かせている。



一見レトロ風だがよく見るとデッキコンケイブ、ボトム形状、全てがモダンだ。

ゆるやかにふくらんだビッグスワロウテイル、そのなめらかなカーブを暖くんは、いとおしむように触っている。



ふとひらめいたのが、千葉公平さんは曲線の魔術師なので、フォーカラットでこんなレトロのふりをした高精度ボードを削ってもらおうということ。

公平さんなら、ものすごい豊かなボードを創造してくれるであろう。

なので連絡してみますね。

ブラックプロフィニッシュなので、カーボンファイバーが透けている。

触ってみると、カーボンの密度が細かく、それを凝視していたら魔界に墜ちていくトンネルを人類が製作すると内側はこうなっているのかも、という幻想がちらついた。

ちなみにこのカーボンファイバーは飛行機の機体、翼で使われるものと同様の最高品質のカーボンファイバーなのだそうです。

「ボーイングAVISO」という言葉が立ち昇ってきた。

カーボンファイバーから目線を離し、アウトラインを眺めていると、創造は無限にひろがりはじめた。

これがAVISO社のコンセプトボードの特徴で、ファイヤーフライが発売された時と同じく、「欲しい欲しい、これであの波に乗りたい。あんなこともこんなこともしてみたい」と焦ってしまう。

で、「このボードはもう俺のものなのだ」と実感すると、うれしくなり、ガレージ内を走り出したくなる衝動にかられた。

細かな仕様、デザインをチェックしていくと、このDVSというシェイパーはコールと一緒で革新的な創造をしているのだなあ、とわかった。
オーストラリア人には珍しいタイプなのではあるまいか。

そしてフィンケースを見ると、またユニークなフィンがバンドルされていて、まるで戦闘機の尾翼のよう。

スリットもテイル側にざくりと切れ込み、「いなせで粋だねえ」と江戸弁になるのを暖くんの手前こらえた。(言っても良かったかも)

フィンを取り付けてからボードをもう一度両手で持ってみると、胸がずきりと高鳴る。

究極の最新の究極素材が、こんなユニークなレトロ系のアウトラインを表現している。

ある意味ミスマッチで、そして渋い。

「ラスタはこれでバックドアを攻めたんだろうね」と俺が言うと、

「ラスタなら軽く乗るでしょうね。すごいなあ」と暖くんが返す。

早く朝にならないかなあ。

そして翌日、夜明け1時間前の便で、暖くんは現実にーー日本に戻って行った。


↑いい波にたくさん乗ってお腹いっぱいの暖くん。

送迎後、このボードをサビタに積み、現実味が沸かぬようなボードで乗る波を求めて、妻智英子と西行きのハイウエイに乗った。

あいにく北うねりがほぼフラットなので、トレードウインドの風波を受ける闘牛ポイントへ。

途中虹がすごく、どこまでいっても虹だらけだった。



ディック・ブルーワー先生がはじめてオープンしたサーフショップがある街ハナペペ。

今はそのショップも人の手に渡り、リペア店と化していて、街全体が「廃れた感」がある。

このすたれた街が好きなので、盛栄の六本木ヒルズも表参道ヒルズもいつかは廃れて欲しいと思っているのは俺だけではあるまい。

それを見届けるまで生きていたい。



ウエットの中に入れて暖めておいたワックスを闘牛ポイントの浜で塗る。

やはりこの新しいボードにワックスを塗る瞬間は期待と興奮で身がよじれるようだ。

俺はワックスがビーズ状になるまでテイルからノーズまでびっしりと塗る。
これは昔トム・カレンが言っていたことを実践しているだけなのだ。



俺世代にとってトム・カレンは伝説でもなんでもなく、部原や新島で優雅で感動的なサーフィングを見せてくださった大先生なのです。

余談ですが、AVISOの質問に多いのが、

「ワックスが溶けませんか?」

俺も最初はそう思いました。

この強烈な日差しのハワイでも溶けたことがありません。
(デッキ面に陽を当てていれば溶けますが)

普通に波乗りする分には全く問題はありません、と断言します。
ちなみに俺はボードケースですら使用していませんから。

なおかつカーボンは非常に強いのですが、弾力に富んでいるので、暖くんと俺が頭付きをしてもボヨン、ドヨンと全く痛くありませんでした。これも特筆事項ですね。


話は闘牛に戻り、
冬の、透き通った海の上をパドリングアウト。



パドルが速い。

ノーズからテイルまでその浮力を最大限に生かした推進力。
これは体重62kgの俺にとってはもはや魔法だ。

リーフが露出するほど干いたリーフの上をよれた膝波がやってくる。
もちろん楽々テイクオフ。

波が小さいので必然的に前足加重となるが、それでもボードは軽く切れる(レイルの切り返しのこと)。

2回目のターンで、波が少し盛り上がったので、テイル左側を踏み込みボトムターンをすると、グイーンと切れ込んでトップに駈けた。

トップで今度は右テイルを押し込むようにしてボトム側に落とすとジュワッってしぶきの音を出した。

気持ちいい。

先ほどの虹はまだしっかりと架かっている。

「持久力がすごい虹だ」

と褒め称える。

このボードは「透明な切れ」があり、乗っていて自分がどんどんスタイリッシュになるのがわかる。

突然思いついたのがディーゼル、リプレイに代表されるイタリア製カジュアル服で、これらを着て鏡に映した自分が急にスタイリッシュに見えたことを思い出した。

そのあれに似ているな、と波ターンをかけながら感じた。

「イタリアンなサーフボード」

そんなキャッチコピーが浮かび、今回はひさしぶりに高い買い物をし、ボードを買うには精神力が必要だと、機内で考えていた。

だが、新しいサーフボードを欲しくなくなってしまったら俺の人生も終わりだなあ、と切り返した。

がんばって働こうっと!

原始時代に生きていないのだから、欲しい物があるのが人生で、これがなくなってしまったら生きている価値がないや、と自分をゆったりと着地させた。

表参道ヒルズも悪くないか。

帰り路、ハナペペからワイメア渓谷の山を振り返ると、先ほどの大きな虹のかけらがまだ山の稜線付近に残っていた。

おしまい。



(おまけ)
44年前のワイキキクイーンズでのパイポサーフィン。

もっと言うと、『ブラックダイヤモンド0』と言えるデザインですね。

PAIPO Boarding 1963, Val Ching


片付け、メール返信、ブログ作成、そして荷造りとやっていたら結局寝られずに出発時刻となった。

朝一番の便なので、早朝よりオフィスを後にする。
「こんな時間にすいません」

と思いつつ、にっこにこで見送ってくれる柳瀬、そして深谷の厚意に感謝。

ジョンウエイン(オレンジカウンティ)空港は新オフィスより10分ほどの距離で5,55番フリーウエイを乗り継いで到着する。



国内線のルールは出発45分前まで、ということだが、俺は出発120分前に行くことにしているので、チェックインの列にはたったひとりだけがいた。

しかもサーフボードを3本(ピストル4,バットフィッシュ、AVISO・DVS)を詰めた箱までノーチャージ。

これはカーブサイドのポーターが手助けしてくれたのが大きいので、そのポーター君にチップをはずむ。(ちなみに30ドル)

セキュリティゲートをくぐり、朝なので空港内のスターバックス大行列、マックもこの通りの行列であった。



夜が明けてきました。
外は寒そう。



ゲートから少し離れた場所で時間待ちの間もメール返信をしていく。

出発15分前となり、ゲートに向かうと「フナキ・ミツー、6番ゲートにお越し下さい。フライトの最終案内となります」と名前を空港内アナウンスされる。

「ひえー、乗り遅れる〜」と小走りで乗り込んだ。

ゲート係員によると俺が最終搭乗者なので、空いている席は俺のもの。
行きが空いていたので期待が持てる。

しかしボーイング737の3人掛けシート、通路、そして3人掛けシートという2列機内にはBとE、つまり真ん中の席が2つだけ空いているだけだった。

さーっと近寄ってきたのが妙齢の意地の悪そうな乗客係で、頭上の荷物入れがいっぱいなので、「このカメラバッグを下の荷物室に預けろ」と言ってきた。

「これは大事なカメラだからチェックインしなかったのですよ」

と答えると、

「そのカメラを全て出しなさい」

とガッデムな意見。

「レンズも小物もみんな入っているのでそれはできない」

と問答していると、やさしき美人の客室係が近寄ってきて、後ろのコンソールを空けてくれたと言う。

喜んでそこに収納し、自席に着こうとすると、通路側の男性が非常に不愉快な怒り顔をし、さらに隣、つまり窓側のこれも妙齢の女性が携帯片手に仕事内容だろうか、または株!?とにかく怒りの通話中であった。

狭い席にコンピュータを持って座り、「俺はこのままここで7時間過ごすことができるのだろうか?」と発狂しそうになった。

とにかく機はビッグアイランドに向けて上昇を始め、俺はすぐに睡眠薬を飲んで寝てしまった。

一度なぜか起こされ、99%まずいであろうチーズエッグ・クロッサン(日本語で言うクロワッサンですね)を渡され、覚醒しない頭でそれを持ってボーっとする。

アロハ航空は結構スパルタなのである。



無事に経由地ビッグアイランド・コナに到着し、チェックインの際は「機内で待てる」という話であったが、こんな航空会社は客のことをなんとも思っていなく、掃除をするから外に出ろと言う。

ノースハワイに行く他の客はぶつぶつ不平を言いながら機を降り、「詐欺だぜこれは」とみんな口々に言っていた。

外に出て、そのALOHA737機をパシャリ。



結局コナで1時間以上待たされて乗機すると、今度は乗車率20%の広々機内でゆったりと空の旅を楽しんだ。

コナを飛び立ち、



約1時間飛ぶと、懐かしのノースハワイが見えてきた。



もうすぐ旅が終わる。



搭乗機がゲートまでタクシー(移動)している間、今回会ったにっこにこの友人たちの顔を思い出し、少しやさしい気持ちとなった。

みなさん、ありがとうございました!

夕方の波乗りに間に合うぞと、暖くんとノアとで闘牛ポイントに向かう。

無人の波を滑走していると、グリーンフラッシュの夕陽と、大きな、距離のある虹が出たのであった。

やっぱりにっこにこが一番だなあ、ハレルヤ〜♪
先日の(2008/01/29)の4者会談『メイヘム(ロスト主宰)、マイク(ロスト主宰)、西井さん(lost surfboardsの日本代理店)、私(NAKISURF, UPSIDE DOWN INC.)で、いくつかのことが決定されました。

まずは今年のlost surfboards価格が再改定となり、配送方法に関しても本日以降のご発注分より条件が変更となります。

本来でしたら「事前にアナウンスし、その後に施行する」という順序になると思うのですが、突然の決定のため、このようなお知らせとなりましたことをご了承ください。

1.2008年2月1日付け改定価格より各$40アップ。
2.そして現在のHRSピックアップを廃止(lost surfboardsのみ)とし、お客様への直接発送のみといたします。これは現在オーダー中のお客さまは変更がありません。

この理由は、lost surfboardsの日本におけるマーケティング上の問題になります。

そして、これらの理由は現在世界一とされるチャンネルアイランド・サーフボードにlost surfboardsが追いつくために、チーム強化、サーフボード革新、ブランディングやマーケティング強化に向けて基金を欲して、いやlost surfboardsはこれを必要としているのです。

そこで、現在売り上げ数で2位(1位はUSA国内)の日本からも相当額支援する形となりました。

政治的なことなのですが、戦争の際もこういう形で日本が他国を支援するので、世論に長けた方は理解していただけると思われます。

(戦争と書いて、字面が嫌だなあ、とモニターを眺めていました。しかしこれはビジネス戦争なのですね)

(でも波乗りは戦争じゃないしなあ)

という白と黒の意見が頭の中を行き交いましたが、「ビジネスは戦争」ときっぱり言い切れるメイヘムとマイクの横で、「しっかりとしたビジネス戦争をするのだ」という気にさせられました。

「夕陽を見てぜひぜひとやっているだけでは幸せにはなれないです。世の中そんなに甘くないです」

と言ってくれた沖縄県のKさんの意見を思い出しました。

話は逸れましたが、1回目の値上げが原材料費の値上げ。2回目の値上げはlost surfboardsのマーケティング上の理由での値上げとなりました。

ここで少し本題から外れ、これらの大筋をご理解いただけるために裏話を少しさせていただきます。

ご存じの方も多いのですが、各ブランドの多くは日本にランチングする際には『マーケティング費』、『チームライダー協力費』等のブランド保持代金をメーカーに支払います。

それは契約の際、一本当たりのボードに対して、またはプロライダーの給料の%、売り上げに応じて、と様々ですが、今回の取り決めで、NAKISURFはlost surfboardsの日本向けのマーケティング協力費用をボード代金から支払うこととなりました。

なので、長い目で見ると、サーフボード製作に必要とされる試作等の基金がここから捻出されるので、サーフボード製造、高精度なデザイン創造力が格段と向上されることとなります。

そのフィーは私たち、そして値段に反映される結果となりました。
lost surfboardsはより良い製品を作り、各種素材のインダストリー・リーダーとなるための過程だと理解しております。

この件は、お客さまの声を無視して決定してしまいましたが、このままだと安いボードを量産して、人気にうぬぼれ墜ちていくブランドのひとつとなる気がしたので、納得してそのようにしました。

事実私がアメリカでサーフボードビジネスを1994年に始めて、この14年間にいくつもの人気ブランドが朽ちていきました。

私はそんな使い捨てブランドをサポート、プロモートしたいとは思っていません。

しかし、「これには大反対だ!」、または「これからどうすればよいのか」、等々のご意見、ご質問がおありになると思います。

その時はどうぞ shop@nakisurf.com まで直接的なご意見やご質問をお寄せ下さい。

真摯にそのご意見を捉えさせていただき、私が可能な限りお応えいたします。
また、それはこれからやってくるであろう、こういった過渡期のサーフボードビジネスの参考とさせていただきます。

突然のアナウンスとなりましたが、どうぞ皆様方のご理解とご協力をお願いします。

他のコールサーフボード、AVISO、フレックスライト、ベセールに関しては弊社(NAKISURF、UPSIDE DOWN INC)が日本販売契約を持っていますので、今年はこのまま基金を拡大しない方向で運営いたします。

いつもNAKISURFを、そして波乗りを愛していただきありがとうございます。

今回の取り決めで、ビジネスの辛烈な側面を感じましたが、海はかわらずにやさしく迎えてくれるので、これからも「にっこにこでKEEP SURFING」していこうと思っております。

2008年2月1日 
NAKISURF/UPSIDE DOWN INC主宰 船木三秀

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名前:Naki 2009 または船木三秀
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性別:男性
職業:専門職
趣味:海
自己紹介:
 11年暮らしたカリフォルニアからノースハワイ島に住みかえ、毎日クオリティの高い波で波乗りをしています。

 私は波乗り殉教者で、肩書きはプロサーファー、写真家、画家、ルポライター、デザイナーです。

 風が創ったさざ波が合わさり、遠くの洋(うみ)から陽の下、夜の中を駈けてきたうねりに乗る、というような気持ちで波に接している。
 その欲求と探求心は飽くことがないようで、小さい頃からの夢であった世界の海を旅し、自分なりのアウトプットを続けています。

 波を知ることは海を知ること。その深遠無限のインスピレーションを感じ、ゆらゆらと絡まった日々をこのブログで綴れたらなあ、と。

 そんな波乗りの奥深さ、その意識や感覚を文章、写真、絵で表現できたらと思っています。

 同業の方、同じ夢の方、海が好きな方、波乗りを愛する方、この場でお話しましょう。

 ありきたりの道具論に留まらないメッセージをみなさまと創ってみたいのです。

 また、カリフォルニア州、サンクレメンテ発のサーフショップ『NAKISURF.COM』も運営しております。

 こちらは長年培ったサーフ業界のコネクションを活かし、世界で一番誇れるWEB STOREを目指しておりますので、どうぞご覧になってください!

ぜひ!

 どうぞよろしくお願いします。
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