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前から気になっていた『メロンのチカラ』を注文してみた。
俺は美白反対派だが、「紫外線の浴びすぎは体に悪い」と新聞で読んだ。
最近ウイルネスを考えるようになって、予防医学という観点で一日を送っている。
ここはハワイなので紫外線の量が毎日日本の真夏並だから、浴びている量は被爆に近い。
波乗りする際には、顔や肩をVERTRAで保護しているが、全身で浴びているからそれは許容範囲を超えているのだろう。
そこでこのメロちゃんを手に入れることとした。
メロちゃんの有効成分はこのサイトを見ると、
1)メロン抽出物→紫外線毒中和
2)キウイ種子エキス→メラニンシャットアウト
3)特殊酵母→抗酸化
4)CoQ10→抗老化対策
5)セラミド→潤い・保湿
とあり、この紫外線毒中和ということと、抗酸化ということが気に入った。
毒とあるのがすごいけど、きっとそうなのだろう。
注文の際に「ぼくは夕張メロンが好きなのですが、味は夕張メロン味ですか?」
と余計なことを書いたが、それについては誰も答えてくれていない。
きっといそがしいのであろう。
これを飲んでの感想も今度伝えますね。
さてさて、
お中元のシーズンで、荷物が届きました。
大好きなこの梅干しを増子師匠から
すごくうれしい。
また今度恵比寿で鳥そばセッションしましょうね。
中根さんからすてきなCD「k.d.lang hymns of the 49th parallel」を
虹のような音です。
ありがとうございました。
(おまけ)
昨日ニャアを載せたら反響が良かったので、今朝波乗りから戻り、彼女が寝ているところを撮りました。
そうだ、波は少し下がり、ホワイトハウスはやっと頭の最小サイズ。
仕方がないので闘牛に行くと、うねりの向きがいいのか、奥からインサイドボウルまで長く乗れる波、しかも空いていてびっくり。
いい天気です。
風も収まってきたので、七夕恒例の野宿をして、星空を撮ってきます。
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夕焼けは夏の色になってきました。
湿っていて、ほのかな香りが夕立を予感させます。
さて、先日のNAKISURFアンケートでもご要望が多かったウエットスーツ。
これは去年の冬から温めてきたプロジェクトで、「工場からサンプル第一弾が来週仕上がります」という報告を受けました。
ネーミングはZちゃんと同意味のZ=究極ということで、要はアルファベット最後の文字から連想しています。
NAKISURFはセレクト・サーフストアなので、サーフボードも名匠揃いで、コール・ファイアーフライ、ロスト・ワサビ、ベセール・バットレイという多くのオリジナルを生み出しました。
そこでウエットスーツもユニークなプロジェクトとなるようにいくつかの提案をしました。
1)最高品質であること
2)それには世界最高基準の日本製で
3)細かいサイズ設定によってオーダーいらず
4)ゼリー状ビタミン飲料やサーフサプリ、または針や餌などの釣り道具などを沖(フィールド)に持って行けるようにカーゴポケット付きで、
5)そのポケットは水の抵抗をより受けづらいデザインで、
6)左右の裾には着脱しやすい、そしてリーシュを裾に内蔵できるように5cmほど切れ込みを入れて、
7)マークはどのスポットでも入りやすいように生地と同色
8)ただし裏面にはロゴとメッセージがきちんと入ります。
これは裏面写真です↓表面は一番やわらかい黒の生地を使用しています。
よって黒一色のデザインです↓
9)軽く、伸びる素材の最高品質の生地を開発。
オーラファイバー(AURA FIBER)という名前の生地です。
これは生産数が極端に少なく、特徴は軽さ、強さ、高耐久性に優れています。
10)アフターサービス付き。
11)値段も店舗展開しない分、利益を圧縮するだけ下げ、特別価格に。
という11箇条で、楽しく幸せなるウエットスーツを開発しています。
他にご要望等があればぜひここのブログコメントやショップメイルにてお願いします。
shop#@nakisurf.com
(迷惑メイル防止のため、おそれいりますが、メイルをする際は#を抜いてから送信ください)
(おまけ)
昨日鎌倉にも波があったようで、ドドゲの三浦さんがスターボードに掲載されている。
「スターボード気まぐれギャラリーhttp://starb.cool.ne.jp/」↓
乗っているのは俺のお古のコールFFで、48才にしてこの角度でボードを当て込んでいた。
しかも垂直以上。
今分度器を当てると、『182.7°』だった。
すごいなあ。
彼からのメイルには「恐るべしポテンシャルのボードだあ」とあり、
「ニャアは元気か?」
とも書いてありました。
なので、三浦さん用に今ニャアを撮ってきました。
ちなみにニャアの名前はポキ(POKE)です。
湿っていて、ほのかな香りが夕立を予感させます。
さて、先日のNAKISURFアンケートでもご要望が多かったウエットスーツ。
これは去年の冬から温めてきたプロジェクトで、「工場からサンプル第一弾が来週仕上がります」という報告を受けました。
ネーミングはZちゃんと同意味のZ=究極ということで、要はアルファベット最後の文字から連想しています。
NAKISURFはセレクト・サーフストアなので、サーフボードも名匠揃いで、コール・ファイアーフライ、ロスト・ワサビ、ベセール・バットレイという多くのオリジナルを生み出しました。
そこでウエットスーツもユニークなプロジェクトとなるようにいくつかの提案をしました。
1)最高品質であること
2)それには世界最高基準の日本製で
3)細かいサイズ設定によってオーダーいらず
4)ゼリー状ビタミン飲料やサーフサプリ、または針や餌などの釣り道具などを沖(フィールド)に持って行けるようにカーゴポケット付きで、
5)そのポケットは水の抵抗をより受けづらいデザインで、
6)左右の裾には着脱しやすい、そしてリーシュを裾に内蔵できるように5cmほど切れ込みを入れて、
7)マークはどのスポットでも入りやすいように生地と同色
8)ただし裏面にはロゴとメッセージがきちんと入ります。
これは裏面写真です↓表面は一番やわらかい黒の生地を使用しています。
よって黒一色のデザインです↓
9)軽く、伸びる素材の最高品質の生地を開発。
オーラファイバー(AURA FIBER)という名前の生地です。
これは生産数が極端に少なく、特徴は軽さ、強さ、高耐久性に優れています。
10)アフターサービス付き。
11)値段も店舗展開しない分、利益を圧縮するだけ下げ、特別価格に。
という11箇条で、楽しく幸せなるウエットスーツを開発しています。
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(おまけ)
昨日鎌倉にも波があったようで、ドドゲの三浦さんがスターボードに掲載されている。
「スターボード気まぐれギャラリーhttp://starb.cool.ne.jp/」↓
乗っているのは俺のお古のコールFFで、48才にしてこの角度でボードを当て込んでいた。
しかも垂直以上。
今分度器を当てると、『182.7°』だった。
すごいなあ。
彼からのメイルには「恐るべしポテンシャルのボードだあ」とあり、
「ニャアは元気か?」
とも書いてありました。
なので、三浦さん用に今ニャアを撮ってきました。
ちなみにニャアの名前はポキ(POKE)です。
このあいだ書いた7月1日が一年の半分だから半正月。
三が日が過ぎ、今日はインディペンデントデイ(独立記念日)。
よって正月気分も今日までということか。
一度下がった南うねりは昨日の夕方からまた上がり、新しい南うねりだという。
このうねりは当分、今週いっぱいあるらしいが、最近の波予想は当てにはならない。
朝一でホワイトハウスに行く。
ずっと短い板でやっていたのだが、とうとう今日ミニガンを持ち出した。
するとパドルは早いし、テイクオフは楽々。
今朝も一本目はかなり際どい場所からスルリとテイクオフでき、二本目も大きなうねりのピークから、ボイルに揺らされながらばっちり滑走できた。
今までだったらこれらの二本はドーナッツ(ひどく巻かれるということ)だったのに、ボードデザインってすごいなぁ。
で、調子に乗って、セカンドセクションにある普段絶対に手を出さないスラッジハンマー(壊滅)セクションから「エイ!」と行くと、思いきり飛ばされて、俺が先にボトム、そしてボードが落ちてくるようなドーナッツとなった。
かなり危険な角度だったので、
「ヤバイ...」
と体を丸め、ボード激突は避けられたのだが、強烈な巻かれ方をしてしまった。
怖くなった俺は、一瞬波から外れた途端によせばいいのに、というかわかっているのに両手でもがいてしまった。
しかしまた泡の中に吸い込まれる。
今度は目を開けるとリーフボトムがあった。
いつもなら少し待ってから海面へ戻るのに、今日は焦っているのかすぐにその岩を蹴ってしまう。
すると、やはり早かったようでまた波の中に戻された....。
「やばいぞ苦しすぎる、もしかしたら上がらないかも...」
とパニック状態となり、両手両足を使ってもがく。
さらに苦しくなる。
遠い海面。
なんとか海面に上がり、思いきり息を吸うが、体は重くなっていて、なおかつ緊張からなのかはわからないが、胸とお腹がひどく痛い。
やってくる次の波。
もう水が怖い。
ドーン、
ドーンともう二発喰らって、チャンネルに少し留まっていた。
落ちついてから整理してみる。
完全に俺がいけなかった。
1)ボードが調子良く、波を完全になめていた。
2)普段は沖に着く前に深いところで軽く潜水してからピークに行くのに、今日はそれもしなかった。
3)精神的にも用意できていないのに、無理をしたから。
と深く反省する。
半正月最終日は、最近忘れかけていた海の教訓日となりました。
よし明日から引き締めていくぞ。
三が日が過ぎ、今日はインディペンデントデイ(独立記念日)。
よって正月気分も今日までということか。
一度下がった南うねりは昨日の夕方からまた上がり、新しい南うねりだという。
このうねりは当分、今週いっぱいあるらしいが、最近の波予想は当てにはならない。
朝一でホワイトハウスに行く。
ずっと短い板でやっていたのだが、とうとう今日ミニガンを持ち出した。
するとパドルは早いし、テイクオフは楽々。
今朝も一本目はかなり際どい場所からスルリとテイクオフでき、二本目も大きなうねりのピークから、ボイルに揺らされながらばっちり滑走できた。
今までだったらこれらの二本はドーナッツ(ひどく巻かれるということ)だったのに、ボードデザインってすごいなぁ。
で、調子に乗って、セカンドセクションにある普段絶対に手を出さないスラッジハンマー(壊滅)セクションから「エイ!」と行くと、思いきり飛ばされて、俺が先にボトム、そしてボードが落ちてくるようなドーナッツとなった。
かなり危険な角度だったので、
「ヤバイ...」
と体を丸め、ボード激突は避けられたのだが、強烈な巻かれ方をしてしまった。
怖くなった俺は、一瞬波から外れた途端によせばいいのに、というかわかっているのに両手でもがいてしまった。
しかしまた泡の中に吸い込まれる。
今度は目を開けるとリーフボトムがあった。
いつもなら少し待ってから海面へ戻るのに、今日は焦っているのかすぐにその岩を蹴ってしまう。
すると、やはり早かったようでまた波の中に戻された....。
「やばいぞ苦しすぎる、もしかしたら上がらないかも...」
とパニック状態となり、両手両足を使ってもがく。
さらに苦しくなる。
遠い海面。
なんとか海面に上がり、思いきり息を吸うが、体は重くなっていて、なおかつ緊張からなのかはわからないが、胸とお腹がひどく痛い。
やってくる次の波。
もう水が怖い。
ドーン、
ドーンともう二発喰らって、チャンネルに少し留まっていた。
落ちついてから整理してみる。
完全に俺がいけなかった。
1)ボードが調子良く、波を完全になめていた。
2)普段は沖に着く前に深いところで軽く潜水してからピークに行くのに、今日はそれもしなかった。
3)精神的にも用意できていないのに、無理をしたから。
と深く反省する。
半正月最終日は、最近忘れかけていた海の教訓日となりました。
よし明日から引き締めていくぞ。
波のリップを高速シャッターで撮ってみた。
これではファイルサイズ的に難しいが、オリジナルを拡大してよく見ると、水の粒ひとつひとつに宇宙があるようだ。
普段は一瞬だけギラリと見える世界を止め、近寄ってみるとまた違うテクスチャーが映っている。
波って不思議ですね。
話は変わって、三浦さん、小出さんに続いてドノバンが来た。
「イエーイ、越してきたぜ!」とは彼の一声で、
「暖かいし、波もあって最高だぜ」と、かなり喜んでいる。
新生児オジーを含めた彼の家族は当分滞在、ドノバンだけは7月中旬からアイスランドとニュージーランドにライブ演奏に行くという。
彼のカリフォルニアの家もそのままあるので、これからはノースハワイと、ラグナビーチを行ったり来たりの生活となる。
「プールもあるから子供を連れておいで」
というので、来週にでも行ってこようと思っている。
7月7日。
七夕の日です。
このブログの登場人物でおなじみの一平君が鎌倉材木座海岸に『umi cafe-ウミカフェ』をオープンします。
行き方は鎌倉駅東口から由比ガ浜へ抜ける大通り、下馬の交差点を越え、鳥居を越えた右手がウミカフェです。
駅から徒歩12分、約900mです。
(クアアイナの100m手前です)
ここの食べ物は鉄人級で、コーヒーはスターバックスを軽く越えるというDCSKくんセレクションです。
一平君の初オーナーカフェ。
彼のプロデュースする空間でやさしく優雅な時をお楽しみください。
このように私の作品も飾ってくれています。
ぜひぜひ!
umi cafe ウミカフェ
鎌倉市由比ガ浜2-16-1-105
TEL 0467-22-2287
11am-9pm 火定休
ティム・ベセールから連絡があり、新型モデル『バッド・レイBad Ray』のテストシェイプが仕上がったということ。
コールの名作『ファイアーフライ』の対抗馬ではなく、純粋なる新作。
このボードの提案は
1)膝波から頭オーバーまで
2)テイクオフが速く
3)体重移動に敏感で、しかし切れすぎず
4)緩慢な斜面での加速を重視
5)さらにはピーキーではなく、扱いやすく
6)ファーストターンでトップギア、つまり最高速まで上げられ、
7)夢にでてくるような乗り心地であること。
という超が付くほどわがままな7つの要望を5月25日にティムに伝え、ようやく昨日の日曜日にシェイプを終えたそうだ。
ちなみにブランクスからむき出したオールハンドシェイプである。
アウトラインは丸く、回転性重視。
それにしてもこのテンプレットは美しいなあ。
これが不可能を可能にする『カーブチャンネル』。
柔らかな乗り味と加速性能、操作性を備え持つデザイン。
ベセールならではの芸術。
ノーズ側からのライン。
戦闘機みたい。
エントリーロッカーはこの角度だとわからないけど、イニシャル・プレーニングエリア(初動加速域)が広く、よって小波でも速く走るサーフボードとなるだろう。
デッキ側から↑
新型ボードの特徴であるバットテイル(ちなみにダイアモンドテイルはこの亜種)。
厚みもしっかりあって、波の「押し」を受けやすい。
レイルの落とし方もこれだとよくわかり、厚みを残しながら波に入るところを削いだデザイン。
これが敏感な反応となって、なおかつ浮力も最大値まで引き上げている。
もう一度他の角度からのカーブチャンネル。
ここでフィン位置がわかる。
もちろんフォーフィン。
各チャンネルにフィンが乗る形で独立したコントロールと加速を生み出すという。
ちなみにフィンは体重をしっかりとかけられるとティムが信ずるFCSのみの設定です。
フォーフィンでは後発であるBESSELLだが、それを最大限に生かしたデザインを形にしてくれた。
カーブチャンネルとクアッドの相性や、マジックとされる彼のロッカーワークやアウトラインのミックスがこのモデルで実現している。
これからグラス作業に入り、その後サンディング。
現在夏の最盛期なので約5〜7週間。
カリフォルニアからノースハワイ発送が4週間。
すこし先だけど、手元に届く日が楽しみです。
(おまけ)
Zちゃんインプレッションに麗翠先生に描いてもらった似顔絵を載せたら、鎌倉の巨匠Kさんから「似顔絵っていえば....」というメイルをいただいた。
そこには俺がしたことのない髪の色と、見たことのない洋服を来た俺が写っているのだった。
世の中には似た人もいるものだ。
そういえば奄美大島の「島豆腐店」でかまやつひろしさんに間違えられたが、これはその人なのかもしれない。
ガッツポーズ!
コールの名作『ファイアーフライ』の対抗馬ではなく、純粋なる新作。
このボードの提案は
1)膝波から頭オーバーまで
2)テイクオフが速く
3)体重移動に敏感で、しかし切れすぎず
4)緩慢な斜面での加速を重視
5)さらにはピーキーではなく、扱いやすく
6)ファーストターンでトップギア、つまり最高速まで上げられ、
7)夢にでてくるような乗り心地であること。
という超が付くほどわがままな7つの要望を5月25日にティムに伝え、ようやく昨日の日曜日にシェイプを終えたそうだ。
ちなみにブランクスからむき出したオールハンドシェイプである。
アウトラインは丸く、回転性重視。
それにしてもこのテンプレットは美しいなあ。
これが不可能を可能にする『カーブチャンネル』。
柔らかな乗り味と加速性能、操作性を備え持つデザイン。
ベセールならではの芸術。
ノーズ側からのライン。
戦闘機みたい。
エントリーロッカーはこの角度だとわからないけど、イニシャル・プレーニングエリア(初動加速域)が広く、よって小波でも速く走るサーフボードとなるだろう。
デッキ側から↑
新型ボードの特徴であるバットテイル(ちなみにダイアモンドテイルはこの亜種)。
厚みもしっかりあって、波の「押し」を受けやすい。
レイルの落とし方もこれだとよくわかり、厚みを残しながら波に入るところを削いだデザイン。
これが敏感な反応となって、なおかつ浮力も最大値まで引き上げている。
もう一度他の角度からのカーブチャンネル。
ここでフィン位置がわかる。
もちろんフォーフィン。
各チャンネルにフィンが乗る形で独立したコントロールと加速を生み出すという。
ちなみにフィンは体重をしっかりとかけられるとティムが信ずるFCSのみの設定です。
フォーフィンでは後発であるBESSELLだが、それを最大限に生かしたデザインを形にしてくれた。
カーブチャンネルとクアッドの相性や、マジックとされる彼のロッカーワークやアウトラインのミックスがこのモデルで実現している。
これからグラス作業に入り、その後サンディング。
現在夏の最盛期なので約5〜7週間。
カリフォルニアからノースハワイ発送が4週間。
すこし先だけど、手元に届く日が楽しみです。
(おまけ)
Zちゃんインプレッションに麗翠先生に描いてもらった似顔絵を載せたら、鎌倉の巨匠Kさんから「似顔絵っていえば....」というメイルをいただいた。
そこには俺がしたことのない髪の色と、見たことのない洋服を来た俺が写っているのだった。
世の中には似た人もいるものだ。
そういえば奄美大島の「島豆腐店」でかまやつひろしさんに間違えられたが、これはその人なのかもしれない。
ガッツポーズ!
アメリカは1日遅れなので、今日が7月1日。
よーく考えると、2007年もちょうど半年が過ぎたのだ。
だから今日は中間元旦だと思い、お祝いをすることにした。
今日から7/3までは三が日とし、7/4は独立記念日。
4連休ですね。
これは俺が作った特製レタスチャーハンと豆腐のカルビ風味煮。
地ラガービールとどーぞ。
じつは3日前から波が出ていて、昨日今日はひさしぶりの高さと、強さの波で怖いほどのセットが入ってくる。
で、俺は本日一番のセット波を思いきり喰らってしまった。
最初沖に見えた時、「絶対に間に合わない」という判断を下し、インパクト後なら少しでも楽かなと思い、ゆっくりめにパドルした。
ものすごく強いオフショアが崩れるリップを押さえつけたのか、結果的に目の前にピークのインパクトが俺に襲いかかってくることになった.....。
波のトップとボトムが一気に合わさる。
真下の俺。
げえー、っとボードを捨て、目を開けてリーフの溝に潜る。。
そこで見上げると、グレーっぽい泡が海面から沸いてくるように迫ってくる。
「よーし、大丈夫」と思った瞬間。
その数十倍のインパクトが炸裂した。
一瞬で被爆。
視界全部泡。
グワッと一気に波の中に持って行かれ、観念して意識と目を閉じた。
ズガン!
一瞬で海面に吐き出された。
あれ?
「おお、なんてラッキーなんだろ」
思いきり巻かれると覚悟していたのに、波って本当に不思議。
でも泡の上下が激しいようで、ノーズを空中に出してテイルだけで踊っている。
ボードはなかなか平たくならない。
早く早く、次の波が来ちゃうよぉ、と沖を振り返らずにボードを安定させ、ようやくボードを掴み沖を向くと、波はそれだけだった。
「ああ良かった...」
といつもより沖に行き、少し息を整えた。
それにしてもオバケ波ってなんであんなに大きいのだろう?
自然の驚異ですね。
そういえばグリーンシットの「へんたい村」という唄を聴いてから海に入ったら、波乗り中は頭の中がそのメロディだった。
かなり好きです。
もうずっと聴いています。
じいちゃんが♪
と口ずさんでいたら、またもやセットが。
おーし、と攻め、ドロップ直前で怖くなり、止めようと思ったが男なのでそういうわけにはいかず、漕ぎきり、ほぼ直下型滑走をしました。
オフショアが強いので、「風を切り裂く」という波乗りの醍醐味をびしりと感じました。
そのままインサイドまで乗り継ぎ、マンライ(満足ライディング©オガマカカイ先生)でした。
それではまた明日!
お雑煮はまだかな?
賀正!
よーく考えると、2007年もちょうど半年が過ぎたのだ。
だから今日は中間元旦だと思い、お祝いをすることにした。
今日から7/3までは三が日とし、7/4は独立記念日。
4連休ですね。
これは俺が作った特製レタスチャーハンと豆腐のカルビ風味煮。
地ラガービールとどーぞ。
じつは3日前から波が出ていて、昨日今日はひさしぶりの高さと、強さの波で怖いほどのセットが入ってくる。
で、俺は本日一番のセット波を思いきり喰らってしまった。
最初沖に見えた時、「絶対に間に合わない」という判断を下し、インパクト後なら少しでも楽かなと思い、ゆっくりめにパドルした。
ものすごく強いオフショアが崩れるリップを押さえつけたのか、結果的に目の前にピークのインパクトが俺に襲いかかってくることになった.....。
波のトップとボトムが一気に合わさる。
真下の俺。
げえー、っとボードを捨て、目を開けてリーフの溝に潜る。。
そこで見上げると、グレーっぽい泡が海面から沸いてくるように迫ってくる。
「よーし、大丈夫」と思った瞬間。
その数十倍のインパクトが炸裂した。
一瞬で被爆。
視界全部泡。
グワッと一気に波の中に持って行かれ、観念して意識と目を閉じた。
ズガン!
一瞬で海面に吐き出された。
あれ?
「おお、なんてラッキーなんだろ」
思いきり巻かれると覚悟していたのに、波って本当に不思議。
でも泡の上下が激しいようで、ノーズを空中に出してテイルだけで踊っている。
ボードはなかなか平たくならない。
早く早く、次の波が来ちゃうよぉ、と沖を振り返らずにボードを安定させ、ようやくボードを掴み沖を向くと、波はそれだけだった。
「ああ良かった...」
といつもより沖に行き、少し息を整えた。
それにしてもオバケ波ってなんであんなに大きいのだろう?
自然の驚異ですね。
そういえばグリーンシットの「へんたい村」という唄を聴いてから海に入ったら、波乗り中は頭の中がそのメロディだった。
かなり好きです。
もうずっと聴いています。
じいちゃんが♪
と口ずさんでいたら、またもやセットが。
おーし、と攻め、ドロップ直前で怖くなり、止めようと思ったが男なのでそういうわけにはいかず、漕ぎきり、ほぼ直下型滑走をしました。
オフショアが強いので、「風を切り裂く」という波乗りの醍醐味をびしりと感じました。
そのままインサイドまで乗り継ぎ、マンライ(満足ライディング©オガマカカイ先生)でした。
それではまた明日!
お雑煮はまだかな?
賀正!
©麗翠先生
昨日の中編からの続き。
(前編はこちら)
湘南に戻り、レンタカーを一日遅れで返却し、竜ちゃん家まで大阪より車で来てくれたとおると合流。
そのままグリーンルームフェスティバル横浜に搬入、参加し、
西湘は松風町、大磯、
©USKE Photo
千葉の和田浜
©USKE Photo
にZちゃんを連れていき、それぞれの場所で乗りまくりました。
それらのサイズは極小の膝、それから千葉の胸肩ちょいのいい波。
圧巻は松風町のオーバーヘッドで、こちらはバレルだった。
©USKE Photo
Zちゃんは自由なボードで、ニンジャのようにガキッ、ササッとターンしたかと思えば、バレルの奥深くから出口に向かってシュターっと一直線に走る。
この日は完全に無理だと思ったバレル、でも行くしかないと心に決め、入り込んで、あれあれ〜?と魔法のように狭く小さなチューブセクションを抜けたときは、そのうれしさに心を躍らせて、写真を撮っていたUSKEさんに「ぜひ〜!」と叫んでしまった。
©USKE Photo
そういえば、初めての松風町セッションは、噂通り腰胸のきれいな波だった。
今どき湘南にこんな空いていて、いい波があったんだ、とみんなで目を丸くし、ここをアジトとするUSKEさんに感謝したものだ。
1980年代の空いていて、砂がたっぷりあった頃の湘南を彷彿させる波。
沖に浮いていて懐かしくなってしまい、当時のいろいろを思い出し始めた。
過ぎ去った日々は、俺の中でとうに消え去った、または消化したと思っていた。
希望、悲しみ、影、夢、愛しい人、言葉、道、空、雲、波、海、旅という記憶はそのまましっかりと残っていて、 時間というダムが壊れたようで、さまざまなことを思い出し、その時間に戻れないことを知って胸に風が吹いた。
それは今も同様で、今日の波や友の笑顔も同じように記憶にしっかりと刻まれ、未来に持っていくのだろう。
波の順番を待ち、来た波で「今日という記憶」を刻む。
少しすると、ワイプアウトをこらえようと力を入れたら右のふとももの裏がつった。
次の波でも同じ場所がつるので、浜に上がって陽に温められた水を飲む。
きっと寒いこと、そして水分が足りてないこと、さらにはグリーンルームフェスティバルの翌日だったので、疲れと寝不足の三重パンチだと分析してゆっくりとみんなの波乗りを見学した。
少しすると、きんちゃんが「あれ?みっちゃん(俺のことです)もう帰るの?」と心配して上がって来た。
「まだ帰りませんよ」と言うと安心したようで、俺の横で波乗り話をしながら波を見ている。
カズヤさんはリッピングのすごいのを放っている。
USKEさんはシングルフィンでクルーズ。
寝不足のとおるは、あまり波に乗っていないようだ。
きんちゃんは横の砂に刺してあるZちゃんをしげしげと眺めているので、
「乗ってみます?」
と聞いてみると、「おー!」と言いながらうれしそうに抱えて海に向かっていった。
波に乗るきんちゃんは調子良さそう。
そしてセクション内のスピードがさっきまでのボードより速い。
俺の体重が62kg、きんちゃんは同じ身長で68kg、48才、週一サーファーなので、6キロの体重差とパドル力の差があるが、隠れ浮力のキャパシティのおかげで軽々と小波をテイクオフしている。
ささっと10本以上乗り、上がってきた彼は興奮していた。
「最初さ、俺ね、みっちゃんの5’9”なんて乗れないと思ったのよ。
でも、公平さんのボードって俺、人生で一度乗ってみたかったんだよ。
でね、パドルした時に思ったより浮くからこれは大丈夫、と安心しながらテイクオフしたら、なんというかこれほんと速いね。
ただ速いだけではなく、なんか加速しながら曲がっていく、松坂の高速スライダーみたいな動きというか、すごいね。
立ってからびしっと安定しているけど、そのみっちゃんの言う、なんだっけ?「隠し浮力」のせいなの?」
「多分違いますよ。
きっとサイズ設定と各ボリュームバランスがいいから安定しているんです」
「そっか、なんか調子がいいのを全てその隠し浮力のせいにしちゃうなあ。
でもネオ4フィンって初めて乗るけど、こんな俺でも全然乗れるね。
びっくりしちゃった。
腰くらいでごんごん加速していくんだよ。
見たでしょ?
ああ…、もう一本欲しいけど今例のコールをオーダー中だからさ。
まあ、我慢しろってことだ。
これを持って波乗り旅行に行きたいなあ」
「行きましょうよ」と俺が言うと、きんちゃんは海を向いたまま遠くを見ていた。
大手建設会社の営業部長(鈴建の佐々木さん/©釣りバカ日誌)のきんちゃんは忙しいのである。
いつかはイナリーズに来ていただき、人生最長のバレルをメイクしていただきたい。
まあ、とにかくZちゃんをお気に入りになったようだ。
よかったよかった。
まとめると、このZちゃんは、隠れ浮力のおかげでみんなが乗れるキャパシティのボードとなっている。
それだけではなく、初乗りの日、つまり5月の入田浜に台風のうねりを呼び込み、松風町にオーバーヘッドのうねりをもたらし、しかもこのうねりは誰も気がつかなかった、つまり低気圧でもなんでもなく、沖に風が吹き込んだだけで波になったと推察される。
さらには創刊直後のGLIDE誌も「このボードを使ってフォーフィンの乗り較べをして下さい」
と電話が来て、俺はすかさず写真家にUSKEさんを指名し、最初大磯でやったけど、波が小さすぎてNGとなり、取材費でアクアラインに乗って千葉まで行き、 それはすばらしく楽しい日帰り旅行となった。
静岡では信じられないほどきれいな浜にZちゃんと行ったおかげで、安物のワインをロマネコンティに変え、宇宙旅行をした。
このZちゃん、つまりは運気の上がるボードだと断言できる。
大人の、いわゆる「上物」とされるものは高い。
時計、ワイン、おいしい食事、高級車。
全て値が張るものばかりだ。
逆に下等なものにも良い物がもちろんあるが、下等なものは運気が上がらない。
例えば偽物ロレックス、ワンカップ大関、立ち食いそばのかけそば、相部屋旅館、持ち主不明の軽自動車。
書いているだけで運気が下がってくるようだ。
このZちゃんは間違いなく上物にあたる。
金額的に考えると、このボードを買うお金で、カメラが買えたなあ、旅行に行けたなどと考えてしまう。
根が貧乏性なので、下手をすると旅先で旅行総額を波の本数で割り、波1本いくら、と言い出しかねないセンスを俺は持っている。
でも、その貧乏感覚がいいボードを見つける鍵らしく、できれば安くいいボードが欲しいといつも思っているのも事実だ。
俺当世きってのシェイパーに、3日間波乗りを見てもらいながら一緒に過ごし、特別にスペシャルボードを削ってもらってマジックボードを手に入れるような、成金の邪(よこしま)な考えは持っていない。
あくまでも自分に正当に廻ってくる、または通常のマーケットから、という冠のついたマジックボードを手に入れたい、つまりはサーフボードの(上)が欲しいと常日頃から願っている。
お金を使うのがもったいない、と考えるのも波乗りのうちで、逆に波乗りにお金を使うならすてきだとも思っている。
話が逸れはじめているが、何が言いたいかと言うと、真の紳士淑女の使うサーフボードは「格」が重要なのである。
台湾製の安物のボードを使い、波に乗ってもそれはもちろん波乗りだし、それに満足して上等なボードに乗ったときに、「ああ失敗した」と考えるようになったら、人生はつまらないはずだ。
ここには上等なボードで、美しい波に乗り、それを回想したときに美しい記憶がギラリと輝いたことを綴ってきた。
時計しかり、車しかり、上物を持つと、持っていて気持ちが豊かになるのです。
これは宣伝文句ではなく、俺の考える美学なのです。
白状すると、上物の車が今すぐに欲しいのだが、それらは本当に高く、とても手が届かない。
(余談だが、京商製の1/18スケールのミニカーでがまんしている)
時計もしかり、ワインもそう。
シャンパンもモエエ(ドンペリは成金だと考えている)を飲みたいのをぐっとこらえ、680円のカヴァを飲む。
しかし、俺はサーフィングに殉教していると公言しているように、サーフボードは上物にこだわっている。
上物は上にも書いたように格を上げ、運気を上昇させる。
波乗りを、人生を楽しくさせる創意工夫なのです。
俺はサーフボードをマーケットに流通させる立場となっている。
実はそんな上物をみなさんが普通の値で買えるようにしたのがこのフォーカラットなのです。
その願いに賛同してくれたのがチャンピオンであり、超がつくほどのフリーサーファー純城。
さらにサーフィン界、そしてサーフボード製作界の悠々たる伝説の千葉公平さん。
そして、自然派スーパーカリスマ変幻自在の中村竜さん。
この百花繚乱(ひゃっかりょうらん)で優雅なメンバーは、世間へ上物を普及価格で流通したいと意志が一致し、フォーカラット販売をNAKISURF独占でこの6月からスタートさせました。
このNAKISURFはネット・セレクトストアなので、今すぐにお客さまのお手には取っていただけないが、私たちにはこのWEBがあり、さらにはご質問BBSがあります。
ご興味のある方はぜひ、ご質問等をお寄せください。
BBSでは中村竜が、柳瀬が、とおるが、そして私がぴったりのボードになるように最後までお手伝い致します。
フォーカラット、Zちゃんのインプレッションは、3日間という最長となりました。
8451字、400字詰め原稿用紙21枚強分です。
長くてスイマセン。
ここまで読んでくださったみなさまにお礼の一句を
Zちゃんと行く 春旅はるか 夢景色
ドドゲ的サーフィン世界へぜひぜひ!
昨日の中編からの続き。
(前編はこちら)
湘南に戻り、レンタカーを一日遅れで返却し、竜ちゃん家まで大阪より車で来てくれたとおると合流。
そのままグリーンルームフェスティバル横浜に搬入、参加し、
西湘は松風町、大磯、
©USKE Photo
千葉の和田浜
©USKE Photo
にZちゃんを連れていき、それぞれの場所で乗りまくりました。
それらのサイズは極小の膝、それから千葉の胸肩ちょいのいい波。
圧巻は松風町のオーバーヘッドで、こちらはバレルだった。
©USKE Photo
Zちゃんは自由なボードで、ニンジャのようにガキッ、ササッとターンしたかと思えば、バレルの奥深くから出口に向かってシュターっと一直線に走る。
この日は完全に無理だと思ったバレル、でも行くしかないと心に決め、入り込んで、あれあれ〜?と魔法のように狭く小さなチューブセクションを抜けたときは、そのうれしさに心を躍らせて、写真を撮っていたUSKEさんに「ぜひ〜!」と叫んでしまった。
©USKE Photo
そういえば、初めての松風町セッションは、噂通り腰胸のきれいな波だった。
今どき湘南にこんな空いていて、いい波があったんだ、とみんなで目を丸くし、ここをアジトとするUSKEさんに感謝したものだ。
1980年代の空いていて、砂がたっぷりあった頃の湘南を彷彿させる波。
沖に浮いていて懐かしくなってしまい、当時のいろいろを思い出し始めた。
過ぎ去った日々は、俺の中でとうに消え去った、または消化したと思っていた。
希望、悲しみ、影、夢、愛しい人、言葉、道、空、雲、波、海、旅という記憶はそのまましっかりと残っていて、 時間というダムが壊れたようで、さまざまなことを思い出し、その時間に戻れないことを知って胸に風が吹いた。
それは今も同様で、今日の波や友の笑顔も同じように記憶にしっかりと刻まれ、未来に持っていくのだろう。
波の順番を待ち、来た波で「今日という記憶」を刻む。
少しすると、ワイプアウトをこらえようと力を入れたら右のふとももの裏がつった。
次の波でも同じ場所がつるので、浜に上がって陽に温められた水を飲む。
きっと寒いこと、そして水分が足りてないこと、さらにはグリーンルームフェスティバルの翌日だったので、疲れと寝不足の三重パンチだと分析してゆっくりとみんなの波乗りを見学した。
少しすると、きんちゃんが「あれ?みっちゃん(俺のことです)もう帰るの?」と心配して上がって来た。
「まだ帰りませんよ」と言うと安心したようで、俺の横で波乗り話をしながら波を見ている。
カズヤさんはリッピングのすごいのを放っている。
USKEさんはシングルフィンでクルーズ。
寝不足のとおるは、あまり波に乗っていないようだ。
きんちゃんは横の砂に刺してあるZちゃんをしげしげと眺めているので、
「乗ってみます?」
と聞いてみると、「おー!」と言いながらうれしそうに抱えて海に向かっていった。
波に乗るきんちゃんは調子良さそう。
そしてセクション内のスピードがさっきまでのボードより速い。
俺の体重が62kg、きんちゃんは同じ身長で68kg、48才、週一サーファーなので、6キロの体重差とパドル力の差があるが、隠れ浮力のキャパシティのおかげで軽々と小波をテイクオフしている。
ささっと10本以上乗り、上がってきた彼は興奮していた。
「最初さ、俺ね、みっちゃんの5’9”なんて乗れないと思ったのよ。
でも、公平さんのボードって俺、人生で一度乗ってみたかったんだよ。
でね、パドルした時に思ったより浮くからこれは大丈夫、と安心しながらテイクオフしたら、なんというかこれほんと速いね。
ただ速いだけではなく、なんか加速しながら曲がっていく、松坂の高速スライダーみたいな動きというか、すごいね。
立ってからびしっと安定しているけど、そのみっちゃんの言う、なんだっけ?「隠し浮力」のせいなの?」
「多分違いますよ。
きっとサイズ設定と各ボリュームバランスがいいから安定しているんです」
「そっか、なんか調子がいいのを全てその隠し浮力のせいにしちゃうなあ。
でもネオ4フィンって初めて乗るけど、こんな俺でも全然乗れるね。
びっくりしちゃった。
腰くらいでごんごん加速していくんだよ。
見たでしょ?
ああ…、もう一本欲しいけど今例のコールをオーダー中だからさ。
まあ、我慢しろってことだ。
これを持って波乗り旅行に行きたいなあ」
「行きましょうよ」と俺が言うと、きんちゃんは海を向いたまま遠くを見ていた。
大手建設会社の営業部長(鈴建の佐々木さん/©釣りバカ日誌)のきんちゃんは忙しいのである。
いつかはイナリーズに来ていただき、人生最長のバレルをメイクしていただきたい。
まあ、とにかくZちゃんをお気に入りになったようだ。
よかったよかった。
まとめると、このZちゃんは、隠れ浮力のおかげでみんなが乗れるキャパシティのボードとなっている。
それだけではなく、初乗りの日、つまり5月の入田浜に台風のうねりを呼び込み、松風町にオーバーヘッドのうねりをもたらし、しかもこのうねりは誰も気がつかなかった、つまり低気圧でもなんでもなく、沖に風が吹き込んだだけで波になったと推察される。
さらには創刊直後のGLIDE誌も「このボードを使ってフォーフィンの乗り較べをして下さい」
と電話が来て、俺はすかさず写真家にUSKEさんを指名し、最初大磯でやったけど、波が小さすぎてNGとなり、取材費でアクアラインに乗って千葉まで行き、 それはすばらしく楽しい日帰り旅行となった。
静岡では信じられないほどきれいな浜にZちゃんと行ったおかげで、安物のワインをロマネコンティに変え、宇宙旅行をした。
このZちゃん、つまりは運気の上がるボードだと断言できる。
大人の、いわゆる「上物」とされるものは高い。
時計、ワイン、おいしい食事、高級車。
全て値が張るものばかりだ。
逆に下等なものにも良い物がもちろんあるが、下等なものは運気が上がらない。
例えば偽物ロレックス、ワンカップ大関、立ち食いそばのかけそば、相部屋旅館、持ち主不明の軽自動車。
書いているだけで運気が下がってくるようだ。
このZちゃんは間違いなく上物にあたる。
金額的に考えると、このボードを買うお金で、カメラが買えたなあ、旅行に行けたなどと考えてしまう。
根が貧乏性なので、下手をすると旅先で旅行総額を波の本数で割り、波1本いくら、と言い出しかねないセンスを俺は持っている。
でも、その貧乏感覚がいいボードを見つける鍵らしく、できれば安くいいボードが欲しいといつも思っているのも事実だ。
俺当世きってのシェイパーに、3日間波乗りを見てもらいながら一緒に過ごし、特別にスペシャルボードを削ってもらってマジックボードを手に入れるような、成金の邪(よこしま)な考えは持っていない。
あくまでも自分に正当に廻ってくる、または通常のマーケットから、という冠のついたマジックボードを手に入れたい、つまりはサーフボードの(上)が欲しいと常日頃から願っている。
お金を使うのがもったいない、と考えるのも波乗りのうちで、逆に波乗りにお金を使うならすてきだとも思っている。
話が逸れはじめているが、何が言いたいかと言うと、真の紳士淑女の使うサーフボードは「格」が重要なのである。
台湾製の安物のボードを使い、波に乗ってもそれはもちろん波乗りだし、それに満足して上等なボードに乗ったときに、「ああ失敗した」と考えるようになったら、人生はつまらないはずだ。
ここには上等なボードで、美しい波に乗り、それを回想したときに美しい記憶がギラリと輝いたことを綴ってきた。
時計しかり、車しかり、上物を持つと、持っていて気持ちが豊かになるのです。
これは宣伝文句ではなく、俺の考える美学なのです。
白状すると、上物の車が今すぐに欲しいのだが、それらは本当に高く、とても手が届かない。
(余談だが、京商製の1/18スケールのミニカーでがまんしている)
時計もしかり、ワインもそう。
シャンパンもモエエ(ドンペリは成金だと考えている)を飲みたいのをぐっとこらえ、680円のカヴァを飲む。
しかし、俺はサーフィングに殉教していると公言しているように、サーフボードは上物にこだわっている。
上物は上にも書いたように格を上げ、運気を上昇させる。
波乗りを、人生を楽しくさせる創意工夫なのです。
俺はサーフボードをマーケットに流通させる立場となっている。
実はそんな上物をみなさんが普通の値で買えるようにしたのがこのフォーカラットなのです。
その願いに賛同してくれたのがチャンピオンであり、超がつくほどのフリーサーファー純城。
さらにサーフィン界、そしてサーフボード製作界の悠々たる伝説の千葉公平さん。
そして、自然派スーパーカリスマ変幻自在の中村竜さん。
この百花繚乱(ひゃっかりょうらん)で優雅なメンバーは、世間へ上物を普及価格で流通したいと意志が一致し、フォーカラット販売をNAKISURF独占でこの6月からスタートさせました。
このNAKISURFはネット・セレクトストアなので、今すぐにお客さまのお手には取っていただけないが、私たちにはこのWEBがあり、さらにはご質問BBSがあります。
ご興味のある方はぜひ、ご質問等をお寄せください。
BBSでは中村竜が、柳瀬が、とおるが、そして私がぴったりのボードになるように最後までお手伝い致します。
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プロフィール
名前:Naki 2009 または船木三秀
HP:NAKISURF
性別:男性
職業:専門職
趣味:海
自己紹介:
11年暮らしたカリフォルニアからノースハワイ島に住みかえ、毎日クオリティの高い波で波乗りをしています。
私は波乗り殉教者で、肩書きはプロサーファー、写真家、画家、ルポライター、デザイナーです。
風が創ったさざ波が合わさり、遠くの洋(うみ)から陽の下、夜の中を駈けてきたうねりに乗る、というような気持ちで波に接している。
その欲求と探求心は飽くことがないようで、小さい頃からの夢であった世界の海を旅し、自分なりのアウトプットを続けています。
波を知ることは海を知ること。その深遠無限のインスピレーションを感じ、ゆらゆらと絡まった日々をこのブログで綴れたらなあ、と。
そんな波乗りの奥深さ、その意識や感覚を文章、写真、絵で表現できたらと思っています。
同業の方、同じ夢の方、海が好きな方、波乗りを愛する方、この場でお話しましょう。
ありきたりの道具論に留まらないメッセージをみなさまと創ってみたいのです。
また、カリフォルニア州、サンクレメンテ発のサーフショップ『NAKISURF.COM』も運営しております。
こちらは長年培ったサーフ業界のコネクションを活かし、世界で一番誇れるWEB STOREを目指しておりますので、どうぞご覧になってください!
ぜひ!
どうぞよろしくお願いします。
私は波乗り殉教者で、肩書きはプロサーファー、写真家、画家、ルポライター、デザイナーです。
風が創ったさざ波が合わさり、遠くの洋(うみ)から陽の下、夜の中を駈けてきたうねりに乗る、というような気持ちで波に接している。
その欲求と探求心は飽くことがないようで、小さい頃からの夢であった世界の海を旅し、自分なりのアウトプットを続けています。
波を知ることは海を知ること。その深遠無限のインスピレーションを感じ、ゆらゆらと絡まった日々をこのブログで綴れたらなあ、と。
そんな波乗りの奥深さ、その意識や感覚を文章、写真、絵で表現できたらと思っています。
同業の方、同じ夢の方、海が好きな方、波乗りを愛する方、この場でお話しましょう。
ありきたりの道具論に留まらないメッセージをみなさまと創ってみたいのです。
また、カリフォルニア州、サンクレメンテ発のサーフショップ『NAKISURF.COM』も運営しております。
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