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おはようございます。

昨日お知らせした48時間限定Tシャツのご注文をくださり、本当にありがとうございました。

このタイマーを見ているとなぜかずっと魅入ってしまいます。(笑)

ドドゲの三浦さんに「やられたよ〜、注文数しかつくらないのはエコだね。在庫もいらないから倉庫の場所もいらないし、無駄がない。お前にしちゃすばらしいアイディアだ」と珍しくほめられた。

うれしいのでいつか限定3時間だけの『ドドゲTシャツ』を内緒で作りたい、とふと思った。

昨夜にドノバンからメールで、「明日そっちに帰るから何かしようぜ」とあった。

「波がいいから波乗りだぞ」と返すと、なぜか山も探索してみたくなった。

逆もまた真なり、なのですね。

さて、今日はうねりの中日です。
サイズはずいぶん下がって、セットでダブル程度となってしまった。

最近ずっと大きかったので、このサイズが胸くらいに感じてきて、ダックダイブするのも無心で、つまり意気込まなくなったことに気づく。

『慣れ」というのはすごいもので、このままずっとこの感覚を保っていられればいいんだけどなあ、と願う。

でもまた今夜から大きくなるそうで、平和な波は今日限りとなり、明日からまたタタカイが始まり、大波の下で無常観を味わったりするんだろう。

イナリーズで夜明け写真を撮ろうとしたのだが、あいにくのサイドオンショアの曇天。

風報告は150(南南東)5マイルと言っているが、実際には200(南南西)だったのが悔しいところだ。

この50度の角度の違いは大きい。
なんたって1/6だもんな。

仕方がないので一度沖に出て何枚か撮り、その後長老フレちゃんと「トムクンズ」で合流し、ソフトサンドリーフへ向かった。



風はきっぱりとオフショアで、すでに10ノットくらい吹いていた。
イナリーズとは違う向きなのが不思議です。



海軍の天気予想士のチャーリー・フォックスによると、岬、山の稜線、それら全てが風向きや強さに関係しているのだそうで、こちらもまた深い世界があるようです。

よく知ったソフトサンドリーフのピーク(WHER)から乗ると、途中で岩が付き出してきた。

↓この写真(右側手前)にもあるような岩の出方です。



先週までなかったのになぜ?

と長老に聞くと、

「海は動いているんだな、だから砂が動いた結果なんだな」

でも砂があったとしても浅いのは変わらないでしょ?

と返すと、

「その浅い岩の手前に砂州があったから沖でブレイクしていたんだ。でも先週の大波で砂州が取れちゃったからこれが本来のソフトサンドリーフになったのだ。本来のピークはかなり危険なんだぞ」

というお答えだった、

さらにピークの「WHER」というのは「ワイメアホスピタル緊急救命室行き」の略であるという。

浅いとか浅くないというより、露出しているのはかなり危険で、もう一度思い出すと背中がキリリと冷たくなった。

人がいないからわからないだけで、危険はたくさん潜んでいるのですね。

平和なのは日焼けガールズで、右の子はおしりをより焼こうとして反対の向きになったり、うなじを露出したり「焼き」に懸命なのがわかる。

それにしてもおしりだけ真っ白だ。
テニス焼けなのかなあ?



上がってきて、海を見ながらフレちゃんと仏教とキリスト教についてを深く話し合いました。

長老の話はとても深く、惑星ダゴバに住んでいた大師匠(©スター・ウオーズ)を彷彿させるもので、とても興味深い。



俺が撮るとフレちゃんは俺にも撮らせなさい、と言って撮ってくれるのです。

やさしき、すばらしい先輩サーファーです。

今朝はとても寒かったので、ロングスリーブを着ました。

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おはようございます。

もう12月、師走ですね。
一年が経つのは早い、と過ぎた時をかみしめています。

こちらはサイズダウンしましたが、まだ大波注意報が発令されています。

HIGH SURF ADVISORY FOR NORTH AND WEST FACING SHORES

Surf along north facing shores will be 14 to 16 feet this afternoon.

このサイズは日本だったら当然台風のうねりで、そして大波警報だろうなあ。

北西ブイを見ると、13.5ft 14sec とあった。

「ブイの読み方を教えてください」

というメールが神奈川県葉山市のFさんよりあったので、自分の勉強も含めてここでおさらいしてみます。

じつはまだこのブイと波の関係を完全には理解していないが、と前置きして進めるので、間違っていたりしたらどんどんコメントをください。

随時訂正して、来週までには完全なるブイガイドとしたいと思っています。

さて、いつも俺が見ている『51001ブイ』は、ここから北西方向170NM(nautical mile=海里=1852m)沖にある。

ということは地上距離に換算すると、約315kmとなる。

このブイが持ち上がってから岸(ソフトサンドやイナリーズ)に届くまで5〜6時間とされている。

で、距離とうねりの速度の計算をしてみるが、うねりの速度を時速5kmとしてみると、63時間かかることとなってしまう。

計算だとどうも合わない。
これを誰かわかる人がいたら教えてくださいね。

(翌日の追記)
何人かに聞いて調べてみると、このブイからソフトサンド到達まで平均6時間かかるそうで、単純にうねりの速度はそんな時速5kmとかではなく、海上では時速50kmにも達するそうです。

なので、ブイとの距離と、到達時間の関係は正しかったということになります。
(追記終わります■)

で、13.5ft 14secだが、最初の数字が海面から持ち上がる高さの一時間の平均値と聞いた。

13.5ftはフィートなので、メートルに換算すると約412cmとなる。

次の14secは、その最大値から最大値までの平均秒数。

なので、この秒数が長ければ長いほどうねりの底辺が大きい、つまり威力のあるうねりということになる。

少し前に12ft 4secとあったが、海に行ってみても腰程度の波しかなく、これはオンショアで海が荒れている状態だとフレディから聞いた。

各うねりの距離が重要なのですね。

で、今日の13.5ft 14secは三日月湾で高さ5m程度のブレイクとなっているから、ブイの読むうねりの高さ以上の波が届いているということになります。

12秒を越えたら強いうねりで、14秒で強力、16秒で猛烈と覚えておきます。

とにかくこのブイを読むようになってから波のサイズが読めるようになってきた。

日本にもあると思い、調べてみたら気象庁のがありました!

石廊崎が0.8m 6秒と小さそうです。



今日はトレードウインド(貿易風)が強いので北西にあるプアケニケニというブレイクに行ってきた。

セットはトリプルくらいだろうか。

今日こそピストル4を使おうと思っていたが、「3週間をBD3で通す」とフレちゃんに公言したので、ボードを替えず、リーシュも細いのをつけたままだ。

リーシュこそ太いのに替えたいのだが、なぜか忘れてしまい、ボードケースから出すとそれを思い出す始末。

先日の三日月湾では、この細いリーシュのおかげで大セットが来たときにボードを捨てられず、無理やりダックダイブしたら左手の甲をひねってしまったようで、現在も腫れている。

まあ、毎日波乗りしているとあちらが痛い、こっちがだめだ、というのは慣れっこなので、このくらいは我慢できる範囲内だが、パドルすると声が出るほど痛く辛い日だった。

よくみなさんに「毎日波乗りできていいですねぇ」と言われるのだが、それは単にうらやましいということだったり、または皮肉だったりするのだが、膝、背中、腰が痛い、という慢性的な痛みの他にこういった外傷も負いながらの満身創痍でサーフしていることを忘れてはならない。

まあ、それでもなんとかサーフできるのだからこんな強い体に生んでくれた親に感謝しています。

さて、プアケニケニの沖に出るために、色々と作戦を練っていたら「レフト側から出よ!」と長老(フレディ)が教えてくれた。

右の河口からゲッティングアウトするのが一番速く、安全であると付け足した。

「ただし、ここは深く、淡水も混ざっているのでタイガーシャークが多いので気をつけろよ」と言う。

そんな虎鮫がいるのか!
何も気をつけられないが、パドルアウトする前に海面をよーく見渡してヒレや黒い影がないかを確認してから入水。

すごいカレントで、右から左へあっというまに流される。

これじゃ鮫もいますね。

ショアブレイクを過ぎると、それは弱まったのでチャンネルを確認しながら進む。

フレディを見ると、彼はまだ沖を見ている。

本当はセット間隔を読んで、大セットが来ない時にゲッティングアウトを始めなくてはならないのだが、最近の俺の戦略は「何も考えないで、沖にセットが来ているときにゲッティングアウトをスタートさせる」という単純明快なものだ。

この方法で沖に出る難易が高い(C)ソフトサンドリーフで成功を収め続けていました。

でも今日はあと少しで沖だ!

と喜んだ1分後に大波3発が入ってきてしまい、インパクトを3発喰らってしまった、

先ほど書いたが、ダックダイブしか方法がないので痛い左手を忘れ、気合いを入れて、できるだけ深くBD3を沈めた。

なんとかその波状攻撃を凌(しの)いで、「もう来ませんように」と祈りながら沖に出る。

このプアケニケニは三日月湾をコンパクトにしたようなブレイクだ。

6フィート以上になると出現する沖の「クラムシェル・リーフ」というピークでいきなり掘れ上がり、それは「ホワイトハウス(上)」というめくれかたをしている。

これを無事メイクすると、一度リッパブルなホットドッギングセクションとなり、カービングやカットバックでここを滑り抜けていく。

そしてインサイドにはまたクラムシェル2があり、波はこちらに向かって曲がり、前から立ちはだかるようにセクションが切り立つ。

ここに全速力で入り、バレル、または波の高い位置でトリミングしながら抜けていく。

抜けられるか抜けられないかは神次第というほどで浅く、長く、そして速いホローセクションなのです。

そんな波に乗った後は、脳内麻薬が出るのか、ものすごくハイになる。

どうしょうもないくらい気持ちが良い。

でもそれを悟られないように、「こんな波なんともないもんね」風にパドルアウトしていくのです。

まあ、そんな日でした。

いい波3本、まあまあ6本、恐ろしいの1本。

そんな結果でした。

まだリーシュは切れず、今日は怪我もせずに無事に岸に上がって、沖に向かって右手を挙げてこの波とリーフを讃えて、今日の部終了。



先週もここでお伝えしましたが、このサーフウオッシュしているTシャツは新作なのです。

で、本日午後7時よりトップページで48時間だけ販売を開始します。

モチーフとなっているのは、「波を乗るペリカン」で、俺をプロに仕立ててくれた作品です。

ロブ・マチャドもこのペリカンを気に入り、その昔、彼のお父さんの50才の誕生日にプレゼントしたい、とこれを購入してくれました。

さらに『Feel The Glide』という作品タイトルもロブがつけてくれたというエピソードがあります。

そんな運気の良いモチーフを使用して、いつもNAKISURFコムに訪れてくれている人だけに着てもらえるように48時間限定としました。

身長165cmのフレちゃんはレギュラーフィットが好みなのでMサイズを
170cmの俺はスリムフィットが好みなのでSサイズを選択しました↓



↓タグプリントにも「LIMITED SERIES」と刷られます。



12月3日の7時には販売を締め切ってしまいます。
そしてこのペリカンTは2度と販売をしません。

NAKISURFコムなので、ありきたりの限定ではないスペシャルを思いつきました。

現在サンプルだけが完成しています。



(3日の)オーダーを締め切り後、カイルと俺がシルクスクリーンでしっかりと刷りまして、翌日弊社京都オフィスに送り、そこからみなさまの郵便ポストまでお送りします。

ぜひぜひご利用下さい!

12月1日午後7時より12月3日の午後7時までとなっております。

Good luck!

http://www.nakisurf.com/accessories/limitedT.html

HIGH SURF ADVISORY FOR NORTH AND WEST FACING SHORES THROUGH SUNDAY

ハワイ州に大波注意報が発令されました。

Surf along north facing shores will be 18 to 22 feet this afternoon.

ブイは16.1ft 14sec.と計測している。

サンセットではオニールワールドカップが開催されていて、こんなにいい波。

↓www.surfline.comから3枚







サンセットは10〜12フィートですね。
これをたった4人で、とはものすごく豪華です。

と、昨日に引き続いての大波だが、三日月湾へは行かず、かといって限界を超えたソフトサンドリーフは見る気も起きず、この冬いまだブレイクしていないイナリーズへの期待があった。

別動したフレディが「メジャーリーグベイが今年一番だな、砂がようやく動いたようだ」と留守番メッセージに残してくれた。

ーー大波日は飛行機に乗る前のような無常観への境地まで一瞬で凝縮して悟らせてくれる。

水平線の彼方に海が動く。

セットだ!

チャンネルに、沖に向かって一心に漕ぐ。

やがて波が近づいてくると、それは決して逃れられない切り立ちを、静かなおそろしい牙を見せる。

その波は目の前で崩れ、こちらにやってくる。

ボードを離し、息を思いきり吸う。

心を閉じる、気持ちも閉じる。

そして世界を捨てる。

ここまで書くと自殺者の気持ちのようだが、こちらは「なんとしても生きて帰りたい」のが大きな違いだ。

でもそれを前面に出すと、その弱い気持ちが先に出てしまい、海の下から浮かび上がれなくなるので、上記した「無常観」というのが重要になってくる。

簡単に言うと、ここで一度「全てにさよなら」して波の下に潜るのだ。

人によって違うだろうが、俺は乗っているときよりも沖に出る際に喰らった波の方がはるかに苦しい気がする。

乗っているときは、その愉しさがあって、ミスをしたりしていきなりズドンとやられるからなのかもしれない。

沖に波が入ってきて喰らってしまうのは、ジワリとした恐ろしさがある。

でもそれでも沖にパドルアウトしてしまうのは、この恐ろしさ以上に楽しいことがあるからに違いなく、それを求めているのだろう。

俺はビッグウエイバーではない。
だからこそ波に対して畏怖がある。

その畏怖を持って接しても沖に大セットが入れば、ズッドーンとやられてしまう。

これが無常なのだ。

ある人は恐れない故により大きな波に乗れる。

それを真似できる時もあるし、できないときもある。



そういえば去年の去年の大波の日、イナリーズでカメラ片手に、足ヒレをつけて沖で波を撮っていた。

セットが入る。

写真の場合はサーフボードがないので深く潜れるので波の下に行くのはたやすい。

しかし、この大波の日は少し違っていた。

波の威力がすごく、海底までを引き剥がすパワーを持っていたのだ。

1本目のセットが入る。

ちょうどインパクトの真下付近にいた俺は、
大きく息を吸い、ゆっくりとカメラを持って水底に沈んでいく。

あまりにも大きいので、目を開けて海中波(泡)に当たらないように潜っていくと、深すぎるのか暗く、ヒンヤリとしていた。

上で「ドゴン」と波が海面とぶつかった重い音が聞こえる。

動悸が激しくなる。

ここには俺一人だけだ。

幸運にも波(泡)には当たらずに海面に浮いた。

またさらなるセット波が来ている。

精神を閉じて潜る。

また深く、ものすごく怖いがここでは戻れない。

海面に上がる。
さらなる波が来ている。

少し息苦しいが、1度だけ大きく呼吸したらまた潜らなくてならない。

先ほどと同様に、だがそろそろ呼吸が苦しくなってきた。
少し足ひれのキックを強めて、潜る速度を速めた。

浮かぶ。

大波はまだ来ている。
怖いが、こんな大波を喰らったらジ・エンドである。

また一息だけ大きく吸い、深みに潜る。

暗さには慣れたが、この圧倒的な量の海水の動く速度と、波がブレイクするインパクトの大砲みたいな音に恐怖する。

少しでも早く浮きたい、と気持ちが弱くなったのが結果となったようで、背中に波が当たった。

吸い込まれるように回転し、少し波の動きに持っていかれた。

波から外れると、今度は足を蹴って海面まで真剣に泳ぐ。

遠い、苦しい。

海面、大気を思いきり吸う。
波に持っていかれたおかげで少し次の波との距離が出ている。
3mはかせげたかも。

3回ほど大きく息し、また海に潜るのだが、体があまりうまく動かない。

酸欠か過呼吸か、あまり深く潜れないので、波に捕まった。

背中から頭にかけて持ち上げられるように吸い上げられると、カメラを抱いたまま後ろから高速回転させられた。

悔しい。

が、どうにもならないので、波のなすがままとされる。

右の足ヒレが外れた。

靴紐をリーシュ代わりに使っていたので、紐がねじれて足首が痛い。

波から外れたら、と思っているが波は俺を容赦なく責めたてている。

ようやく波から外れた。

よーし、浮くぞと足を蹴るのだが、足が動かない。

腕はまだ動くので、腕を使ってゆっくりと浮上する。

浮上。

浮上。

と念仏のように唱えながら「浮くこと」それだけを考えて上がっていく。

海面近くまで来た。

波が移動した流れに引き込まれるようで、ここからがなかなか上がれない。

もう50cmが遠い。

考えることはただひとつ

「次の波が来ていたらやばい」

ということだ。

なんとか浮かび、朦朧とする視界で沖を見ると泡だらけ。

変だ。

それは岸側を見ていたからで、沖を見るともう波は来ていなかった。

助かった....。

これが海の恐ろしさで、なぜならこの後5本の波がやってきても何も不思議ではないからだ。

やったぁ。

とか弱く喜び、少し動くようになった足を使い立ち泳ぎする。

息が切れている。

もう岸に上がりたい。
世間に戻りたい。

と上がり、放心状態でさっきまで自分がいた恐ろしい海と波を見ていた。

大事なのは無理はしないことですね。



(おまけ)
大自然の暖色放熱。

アニービーチ。





ブイは12.8ft 16secと、この冬最大値を計測し、風はほぼ無風。

昨日からソフトサンドに行ったウッドからの電話は「軽く8フィートオーバーでクローズアウトしているゾヨ」とあった。

フレちゃんはプアケニケニを見ていたが、6フィートオーバーで猛烈だったので、退散してきたんだそう。

そこで、俺は三日月湾で子供たちをピア周りのビーチブレイクでサーフさせようと、向かうとクレちゃんことクレイグからの電話があった。

「フナキさん、昨日もいい波デシタ。なので、行こうとオモッテイマス。ドーデショーカネー?」

どうせ三日月湾は異常なる混み方をしているだろうし、波乗りするつもりがないまま駐車場に入ると、感謝祭後の金曜日ということもあり、駐車場は大混雑だった。

こんなに遅く来たら(朝10時)駐めるところはないだろうなあ、とがっかりしていると、クレちゃんが駐車スペースを空けて待ちかまえていた。

「フナキさん、早く沖に行きましょう!いい波デスヨー」

三日月湾は混んでいるからサーフする気がなく、子供たちとそこでサーフするからいいですよ、と断るが体も動かしていないし、感謝祭後のこの時間は空いているかも、という甘い期待を胸にパドルアウトすることにした。

駐車場前の浜から沖のインサイドブレイクまでは500mくらい。

そこからピークというかアウトサイドセクションまでは200m程度かな。

その距離があるので、混んでいるのか、または波の正確なサイズはつかめない。

望遠レンズを持っていたので、その400mm側で見ると、インサイドはこんなパーフェクトブレイクだった。



4フィートくらいだろうか?

とにかくボードケースからボードを出すと、クレちゃんが、「そのボードでヤルノですか?」とBD3を見て目を丸くしている。

「ダイジョーブ」とだけ答えて沖にパドルする。

ピアを越えて、途中まで行くと波が見えてきた。

同時に人も見えてきて、そのあまりの多さに気持ちが萎える。

50人?

でもここで戻るわけにはいかないので、あまり気にしないように沖にパドルアウトする。

ちょうど波が来た。

沖のSUPが漕ぐ、乗れない、

次は11フィート程度のガン、それも乗れない、

その手前のプロ系サーファーも乗れそうもないので、それを見ながら奥へ奥へパドルインする。

俺に向かって波が切り立ってきた。(何という幸運だろう!)

ひとりが俺のショルダー側にいて、ほぼ同時にパドリングを始めた。

漕ぎ始めて、俺のBD3が滑り始めると、彼はそれを見ながらきっぱりとパドリングを止める。

さすがクラシカルなブレイクだ。
民度が高く、マナーがいい。

オフショアで少しあおられながらテイクオフすると、気が狂いそうになるほどのロングショルダーだった。

右へ左へとカーブさせて、水の山を滑る。

この感覚は何だろう?

興奮とも違うし、まあ今夜は酒がうまく飲めそうだ。

上がってきて少しすると、三日月湾ローカルのリック・リーボウがやってきた。

俺がBD3でこの波を乗ったことを信じなかった彼が波チェックをしながら

「6〜8フィートは軽くある。これは最低でも7'4"だ。
これ以上ないくらいうねりの向きがいいぞ!」

と興奮している。

今俺はこれを書きながら、乗った、見た、喰らった、潜った波を思いだしているのだが、

ワールドクラスの波に銀河系一の混雑というのが正しいのかなあ。

俺はジャンクでもいいから無人のトムクンズかリリコイでサーフすれば精神的によかったなあ、と感じています。



北西コンティニュー。

とおるのブログを見ると、ものすごい低気圧が日本の北にあって、あれならこっちの波もかなり大きくなりそうだ。

ここまで届くので確か5〜7日間かかるので、来週はすごい波だろうな、と空気を飲み込んだ。



ソフトサンドはまだ平和なもので、オーバヘッドちょいのセットが新島風にブレイクしている。

望遠レンズで近寄るとこんな波質です。

掘れとパワーは弱いけど、その分楽しい斜面。



この写真は先週のうねりで、長く距離の出るボトムターンにこだわってみました。

先日使用した写真の一枚前のシークエンスですね。



ハナペペの街で虹を見て、コーヒーを飲みながらゆっくり帰宅。



オフィスに到着すると、クリスチャン(・ワック)からのメールで

「表紙になったよ!見てくれ〜」

とこのファイルが添付されていました。



すごい!
オンザボードの表紙だ。

いつ発売なのかをMIOさんに聞くと、「今日です」と言う。
とすると、昨日着いたオンザボードは1号遅れですね。

中にもクリスチャン特集がたっぷり入っているそうで、これを読むのがすごく楽しみです。

(おまけ)
今日は感謝祭なので、学校はお休みです。



ノアがスターウオーズ(以下、SW)のスピンオフ(派生作品)の「クローンウオーズ」をTVで見ていた。



映画版とTVシリーズ版があって、TVシリーズはまだコンプリートしていないけど、文庫版ならこれだけ読みました。



じつは大のSWマニアなのです。

元々はエピソード6の後がどうなったかに興味があり、それを調べていくうちにこれらのスピンオフを見つけました。

アメリカではルーカススタジオに公認されているものだけでもかなりのタイトルが発刊されていて、でも日本語に翻訳されているのは1/3と少ない。

英語でも読めないことはないけど、日本語マニアなので全号の翻訳版を望みます。

ノアはというと、図書館から借りてきたコミックブックでSWスピンオフを追っている。



中身は細かいエピソードに分かれていて、これはクローントルーパー物語。



クローンウオーズでの英雄オビワン@惑星カミーノ、



俺の大好きなジャバ宮殿内でのストーリー等、というようにあちらこちらの惑星でのスピンオフが描かれています。



フレちゃんは感謝祭について



「全てに感謝する日だぞ」

と教えてくれた。

いつも全てに感謝しているが、今日はもっと多くのことに感謝します。

そしてこんな極私的なブログにいつも付き合っていただきありがとうございます。

本当に感謝しています!

Thank you very much!
北西うねりが上がっているというので、4時に起きてイナリーズに向かう。

南と、少し北がまわりこんでくるコンディション。
砂がまだ動いていないようで、地形はまだまだ。

深いところからいきなり浅くなるので、このようにリップは厚く、極限まで掘れあがっていた。



ドドゲ先輩がいたら「こんなの、人さまの乗る波じゃねえぞ!」と怒りそうなセットアップ。

今までの北うねりできちんと砂は動いているのだが、この2週間ずっと続いている南東うねりで戻されているのだと推測する。

この北西うねりは週末にかけて大きくなるようです。

「20フィートまで上がるだろう」

と予想されているが、この3回連続してサイズを外しているので、俺もフレちゃんも実際に見ないと信じられないね、とこれには懐疑的なのであります。

10フィート?



干潮なので一度戻って、フレちゃんと彼の自宅で合流し、またイナリーズ方面に行くこととなった。

あっちまで2回行くのは偉い、とフレちゃんに褒められた。



ソフトサンドに着くと、予想通りのオーバーヘッドコンディション。

しかし、地形に対してうねりの角度がないようで、どこもパッとしないブレイクだった。

1990年代の新島といった波質である。

波をきちんとチェックするフレディ。

何本来るのか、大きいのはどのようにブレイクするのか、カレントの向きと速さ、そしてチャンネルとうねりの角度を分析していた。



ガールズサーファーもやってきた。



来年用のZ1インナースーツ、長袖版をテスト。

暖かいけど、いくつかの修正が必要ですね。
新しいものを作るのは楽しいけど、簡単ではありませんね。

昨日も書いたけど、水の入らなくなったBD3は、聞き分けの良くなった子供みたいで手がかからない分、さみしいなあ。



シエィ(・ロペス)からのメールには彼のホームグラウンドのパーフェクションが添付されていた。

いい波だ!



そうだ、俺のイナリーズ作品を表紙にした「ソウルウエーブ」という本が発刊されました。

うれしいなあ。
この作家さんに会ってみたい。



本の入った国際郵便が届き、開けるとオンザボード誌!



ここは田舎なので、届くまで時間がかかるなあ、と弊社関連ページを紹介させていただきます。

まずはロングボード紹介ページがあって、



ここにはAVISOのCJ 9'0"を掲載していただきました。

速く、早く、取り回しが世界一だとCJネルソンが評した自信作です。



そして勇人さん家によるSURFER GIRLの表紙広告。

マリちゃんの持っているもはJJロケットフィッシュですね。



そして、クリスチャン・ワックの日本旅特集。



AVISO HF彼モデルでのリッピングシークエンス。



クイバー紹介にはDVSのロケットツインも持っていました。

この時はまだBD3を持っていないのですね。
撮影されたのは夏前ですものね。

そして、またもやクリスチャン。



もうひとつの封筒にはサーフィング誌からの封筒で、「おお!報酬の小切手が入っているのかな?」と開けたら新作スタッフTシャツのお知らせでした。



明日の波はもう少し上がりそうです。

そして大きなうねりがこちらに向かっていて、悪いニュースとしてはそれと一緒にオンショアもあるそうです。

もう何でもわかっちゃうのですね。

すごいような、味気ないような....。


北西うねりが届かない。

少し入っている、という情報だが、ブイが動いていないのでソフトサンドには行かずに闘牛岬で軽くサーフする。

たまに胸くらいの腰波。

トレードウインド、つまりオフショア強し。
風も気温も寒くなってきたなあ。


先週はセットが来ると、なかなか前に進まずに苦労した
ので、こういう日は目的を持ってパドルアウトする。

それは、

1.全力で深く漕ぎ、ピークに出るまでは決して休まない

2.少しの泡でも大波だと思って、しっかり確実にダックダイブする

3.ダックダイブ後は、揺れないように、そして真っ直ぐの姿勢に0.1秒でも早くなるように留意し、パドリングを開始する

4.テイクオフの際は1〜2回余計に漕いでからテイクオフする

5.沖での波待ちの際に逆真流ダックダイブの練習に励む

6.巻かれた時はなるべく長く波の中に留まるようにして、長時間水中にいたら、という想定で留まる

7.巻かれた後にボードを掴むまでを0.1秒でも早くして、一瞬で完璧なパドリングの姿勢になるようにする

という7箇条です。

波が上がり、流れが速くなって、パドルがきつくなって、しっかりゆっくりと息が上がらないようにしていたら、「ああ後少しでリップを潜れたのに〜」という位置でズゴン、と喰らってしまって苦しい思いをしたのです。

もし最初から全力で沖に漕いでいたらそれは喰らわなかった波であること、または「喰らうと苦しいからそこまで全力で漕げなかった」自分がいました。

なので、体質改善というか、パワーアップのために先日からこの7箇条をきちんとこなしています。

次の波が来れば、この結果が明白となりますね。

そうだ、昨日直した修理は完璧だったようで、水がもう入らなくなりました。

この3ヶ月間、ボード内に入水し、そしてセッション後半に調子が上がっていたので、その変化がないのはなんというのかな、少し寂しい感覚です。

で、リーシュプラグを開けて、水を入れようかと思いました。(笑、でも本当です)

それと、AVISOの噂話で『大量に水が入ると沈む』と聞いていましたがそんなことは全くなく、ボードを持つまで気がつかなかったこともジョンに報告しておこうっと。



サーフウオッシュ中の俺です。

このTシャツは、実は新作なのです。
絵柄や詳細は12月になったら発表します。

冬に発表するTシャツもサーファーならではですね。
長袖シャツの上へ、下に着てください。

でももう12月なんですね。
2008年も終わりかあ。

時の経つのは早いなあ。

と少し昔のSURFER誌をパラパラやっていたら、AVISOロケットツインの写真が掲載されていた。



そしてカイラを学校に迎えに行き、ジャンバジュースというジュース屋さんでランチとしました。



俺は手前の「アサイカップ」というブラジル果物とバナナ、ナッツのミックス。

カイラは「マンゴーピーチ・トッパー」という似たようなもの。

これに猛烈に体に良いとされるウイートグラス(Wheatgrass)という絞りたての青汁(*まずい)を1カップ($1.95)飲んで、さっぱり健康的ランチです。



帰りにコロアタウンで虹を見ました。

カメラがなかったので、携帯カメラでパシャリ。



「(波は)明日から大きそうだなあ」
と、息を止める練習をしながら車の運転をしていました。

はあはあ。。

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プロフィール
名前:Naki 2009 または船木三秀
HP:NAKISURF
性別:男性
職業:専門職
趣味:海
自己紹介:
 11年暮らしたカリフォルニアからノースハワイ島に住みかえ、毎日クオリティの高い波で波乗りをしています。

 私は波乗り殉教者で、肩書きはプロサーファー、写真家、画家、ルポライター、デザイナーです。

 風が創ったさざ波が合わさり、遠くの洋(うみ)から陽の下、夜の中を駈けてきたうねりに乗る、というような気持ちで波に接している。
 その欲求と探求心は飽くことがないようで、小さい頃からの夢であった世界の海を旅し、自分なりのアウトプットを続けています。

 波を知ることは海を知ること。その深遠無限のインスピレーションを感じ、ゆらゆらと絡まった日々をこのブログで綴れたらなあ、と。

 そんな波乗りの奥深さ、その意識や感覚を文章、写真、絵で表現できたらと思っています。

 同業の方、同じ夢の方、海が好きな方、波乗りを愛する方、この場でお話しましょう。

 ありきたりの道具論に留まらないメッセージをみなさまと創ってみたいのです。

 また、カリフォルニア州、サンクレメンテ発のサーフショップ『NAKISURF.COM』も運営しております。

 こちらは長年培ったサーフ業界のコネクションを活かし、世界で一番誇れるWEB STOREを目指しておりますので、どうぞご覧になってください!

ぜひ!

 どうぞよろしくお願いします。
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