少ない波数の日

「お盆休みだから誰も読まないんじゃないの」

ときんちゃんに言われるが、習慣なので今日も書きます。

昨夜は夜８時に就寝し、夜明けに合わせてホワイトハウスに行く。

晴れ、弱いオフショア、干潮いっぱい。

すべてのコンディションが揃っているのだが、うねりがほとんどなかった。

これはずっと待っていて、最大のセット波です。



仕方がないのでそこから闘牛に移動し、



高林さんとココと３人で腰波でサーフと向かうとフラクム文ちゃんがショートボードでサーフしていた。

彼女は先月にロングからショートへ転向したサーファーで、それぞれの何がむずかしくて、何が楽しいかを聞くだけで「なるほど」と納得する。

今度この違いについて書きますね。

闘牛は空いていたのと、波数が少ないので、３時間に及ぶ長いセッションとなった。

後半クレイグがロングボードでやってきて、話したのが

１．いまやっている戦争のこと

２．戦争についての俺と彼の考え方

３．「アメリカ人は戦争好き」と考えていたが、クレイグはそれを否定する理由を出してきた。

４．ドイさんという５０代のホッテントットみたいにお尻を出してサーフする日系人がいるんだけど、その息子ふたりは『ネイビー・シール』という特殊部隊で活躍しているということ。その彼たちのトレーニング方法

５．そのネイビー・シールがタリバンに隠密潜入した際のいろいろ

６．日本語の勉強の仕方について（俺はルビがついている漫画、例えばドラえもんを朗読したらどうだろうか、と提案）

７．彼の友人のヨーヘーさんがやってくるこの土曜日のBBQの献立

８. 俺が考えた焼き肉のタレに漬けておいた牛肉を焼く際にみりんで溶いた白味噌を塗る、というアイディア

９．ベトナム戦争に負けたアメリカ人

１０．第二次世界大戦、開戦時のアメリカ軍指令部での話

１１．「フラット」という侵略後、真っ先にする遂行作戦

１２．広島、長崎に落とされた原爆

これらのことをたった２本の波に乗る間に話した。
これでいかに波数が少ないかおわかりになるでしょう。

「戦争は嫌ですよ」と俺がはっきり言うと、クレイグは、

「悪い人がパワーをつけてしまうのです。だからしょうがないよ。それに戦争はなくならないのです。昔も今も、人間の習性なのです」

と言う。

理想論だけでは生きていけないのだと、複雑な気持ちとなる。

海から上がるともうお昼だった。

高林さんが「間違いなくマジックボードです！」と絶賛するDVSハイドロフル。



彼は「フィッシュなんか乗ったことがないからこれには乗りたくないです」

と言っておきながら５日経つと、このボードが大のお気に入りとなりました。

お腹が減ったので「優良健康食を食べようよ！」と向かったのはマクドナルド。

何が健康食だ？
と突っ込まれそうですが、俺とココはアップルパイ１個のみなので悪くはないと思う。



高林さんは大好物となったハウピアパイだけを買ってくるのかと思ったら、チキンサンドイッチ・ミールも購入。

彼が横を向いている隙に何本か取って食べるフレンチフライがうまい。

アップルパイに塩味です。

午後は長女カイラの学校まで出迎えに行き、帰り道に池でピーコックバスを狙うが、アタリすらない。

最後にはトップウオーターを高速でバシャバシャとさせるが、敵は音無の構えだった。



高林さんは「見事にボーズです」と何も釣れなかった時の釣り用語を使って消沈している。

俺とカイラ。



まあ、こんな日もあるでしょう、とオフィスに戻ってきて明日会うニールに電話すると、キラウエアに午後３時半の約束を取る。

これはUSサーファーマガジンの仕事で、「People Who Surf」という連載記事の写真を俺が撮ります。
明日も晴れるといいなあ。

みなさんも良いお盆休みをお過ごし下さい！