| ||||
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
先月、10年前の俺が乗っている動画が出てきた。
早速編集して「なみある?「と「YOUTUBE」にアップロードしたまま忘れていた。
世界に入り込んでしまっているチャカッとした動きと、少し上がり気味の両手が恥ずかしく、そして好きではないが、10年前ならこんなものだろう。
今はもっとゆったりと大きく、円弧を描くようにパフォームしようとしています。
http://jp.youtube.com/watch?v=EeeKaPoQ3vg
閑話休題。
情熱を帯びた波乗りと、深く高く積み重ねた経験を今も千葉の波に刻んでいる星さんというサーファーがいます。
伝説を重ね、今では歴史的な太東ビーチの顔となっています。
そんな彼と昔から親交があり、時には写真術を教わり、または人生論を教示されてきました。
星さんの文才は直木賞クラスと以前からひそやかに評していまして、以前私が自費出版しました雑誌NMP(ニュー・ミレニアム・プレス)にも迷わず寄稿していただきました。
で、この星さんに千葉で再会し、興味を持たれていたAVISO CJノーズライダー10'0"を試乗していただく運びになりました。
星さんはご自身でもAVISOロングを所有していて、その性能のイロハは彼のブログにて報告されております。
そんな彼がこの夏CJ10'0"に乗られて、届いたのがこの文体。
最初と最後のワックスで永い26年間を結ばれて、俺の視界は熱くなりました。
一歩一歩の26年間ですね。
俺も精進しよう、と決意したメールであります。
以下、全文掲載してみます。
=======================
C.Jネルソンとツインフィン
文:星静男
記憶をたどってみると、26年振りという事になる。
その時は6フィートのツインフィンだった。
なんていう処理だったか思い出せないが、ボトムからレールにかけてがサンディング止めでデッキがホットコートをスキージィでしごいた状態で硬化させた、プロトタイプ然としたいかにもやる気にさせてくれるサーフボードだった。
さんざん迷ったディメンションだったが、その時は最終的にシェイパーに任せた。
2ヶ月後の千葉のファクトリーで出来上がった「俺のイタ」を見た時、それはあまりにも感動的で、挑発を感じる程であった。
持ち帰ったビーチハウスで一通り見とれたあと「我慢できずにワックスを塗り始めた」。
このCJの10フットが届いた夜、俺は26年振りに夜中のワックス塗りを体験した。
「ガーコォーガーコォ」と、深夜のビーチハウスにはサーフボードにワックスを塗る伝統的な音が、耳や手をとおして聞こえてくる。
あの時より音が官能的に感じるのは、この10フットがAvisoという、26年後の未来のサーフボードだからだ。
4半世紀の進化は、サーフボードをダイアモンドに変えてしまったようだ。
このAvisoに使われているカーボンファイバーのカーボンとはご存知の通り炭素である、そしてダイアモンドは代表的な炭素物質。
理論上、炭素繊維はグラスファイバーをレジンでラミネートするより固く軽くなる。
しかし、この固いカーボンファイバー製のサーフボードはなぜか良いしなりがある。
中空のAvisoのデッキとボトムを繋いでいるのはレールだけだ。
このレールになにかしなりの秘密があるように感じる。
いずれにしてもこの「ほど良いしなり」を追い込んでいく苦労は感じられない程、完成度は高い。
C.J.ネルソンをもってして、「世界一調子良い10フィート」と言わしめた事はある。
サーファーにとってこの「夜中のワックス塗り」は、一番最初に得る事が出来る感動的な儀式ではないだろうか。
そしてあの26年前のツインフィンも、この劇的な進化を遂げたカーボンファイバーの10フットも、ワックスはSEXWAXを使っている。
(8/27/08)
===========================
と、星さんのこれは夜中の文体であることに気づく。
「夜に想うサーフィン」を考えると、様々なことがたちあがってくる。
それらについて、ひとつひとつ自分なりにふくらませて消化するとある結論に達した。
それはこうだ。
「この軽薄短小消費膨大の時代にこそ、波乗りこそが老若男女の魂を蘇らせるのだ」というズバリなものです。
なぜとなら(パパンダ©宮崎駿)、繰り返し繰り返しという永遠にも感じられるほど波に意志を持って乗ってきた人は、海の摩擦係数がその精神を磨き、魂にそれが刷り込まれていると私は断言する。(空手バカ一代©梶原一騎)
そんな精神道場になるのが海であり、波乗りなのだ、と星さんの文体が俺に語りかけてくれました。
みなさんはどう思われましたか?
早速編集して「なみある?「と「YOUTUBE」にアップロードしたまま忘れていた。
世界に入り込んでしまっているチャカッとした動きと、少し上がり気味の両手が恥ずかしく、そして好きではないが、10年前ならこんなものだろう。
今はもっとゆったりと大きく、円弧を描くようにパフォームしようとしています。
http://jp.youtube.com/watch?v=EeeKaPoQ3vg
閑話休題。
情熱を帯びた波乗りと、深く高く積み重ねた経験を今も千葉の波に刻んでいる星さんというサーファーがいます。
伝説を重ね、今では歴史的な太東ビーチの顔となっています。
そんな彼と昔から親交があり、時には写真術を教わり、または人生論を教示されてきました。
星さんの文才は直木賞クラスと以前からひそやかに評していまして、以前私が自費出版しました雑誌NMP(ニュー・ミレニアム・プレス)にも迷わず寄稿していただきました。
で、この星さんに千葉で再会し、興味を持たれていたAVISO CJノーズライダー10'0"を試乗していただく運びになりました。
星さんはご自身でもAVISOロングを所有していて、その性能のイロハは彼のブログにて報告されております。
そんな彼がこの夏CJ10'0"に乗られて、届いたのがこの文体。
最初と最後のワックスで永い26年間を結ばれて、俺の視界は熱くなりました。
一歩一歩の26年間ですね。
俺も精進しよう、と決意したメールであります。
以下、全文掲載してみます。
=======================
C.Jネルソンとツインフィン
文:星静男
記憶をたどってみると、26年振りという事になる。
その時は6フィートのツインフィンだった。
なんていう処理だったか思い出せないが、ボトムからレールにかけてがサンディング止めでデッキがホットコートをスキージィでしごいた状態で硬化させた、プロトタイプ然としたいかにもやる気にさせてくれるサーフボードだった。
さんざん迷ったディメンションだったが、その時は最終的にシェイパーに任せた。
2ヶ月後の千葉のファクトリーで出来上がった「俺のイタ」を見た時、それはあまりにも感動的で、挑発を感じる程であった。
持ち帰ったビーチハウスで一通り見とれたあと「我慢できずにワックスを塗り始めた」。
このCJの10フットが届いた夜、俺は26年振りに夜中のワックス塗りを体験した。
「ガーコォーガーコォ」と、深夜のビーチハウスにはサーフボードにワックスを塗る伝統的な音が、耳や手をとおして聞こえてくる。
あの時より音が官能的に感じるのは、この10フットがAvisoという、26年後の未来のサーフボードだからだ。
4半世紀の進化は、サーフボードをダイアモンドに変えてしまったようだ。
このAvisoに使われているカーボンファイバーのカーボンとはご存知の通り炭素である、そしてダイアモンドは代表的な炭素物質。
理論上、炭素繊維はグラスファイバーをレジンでラミネートするより固く軽くなる。
しかし、この固いカーボンファイバー製のサーフボードはなぜか良いしなりがある。
中空のAvisoのデッキとボトムを繋いでいるのはレールだけだ。
このレールになにかしなりの秘密があるように感じる。
いずれにしてもこの「ほど良いしなり」を追い込んでいく苦労は感じられない程、完成度は高い。
C.J.ネルソンをもってして、「世界一調子良い10フィート」と言わしめた事はある。
サーファーにとってこの「夜中のワックス塗り」は、一番最初に得る事が出来る感動的な儀式ではないだろうか。
そしてあの26年前のツインフィンも、この劇的な進化を遂げたカーボンファイバーの10フットも、ワックスはSEXWAXを使っている。
(8/27/08)
===========================
と、星さんのこれは夜中の文体であることに気づく。
「夜に想うサーフィン」を考えると、様々なことがたちあがってくる。
それらについて、ひとつひとつ自分なりにふくらませて消化するとある結論に達した。
それはこうだ。
「この軽薄短小消費膨大の時代にこそ、波乗りこそが老若男女の魂を蘇らせるのだ」というズバリなものです。
なぜとなら(パパンダ©宮崎駿)、繰り返し繰り返しという永遠にも感じられるほど波に意志を持って乗ってきた人は、海の摩擦係数がその精神を磨き、魂にそれが刷り込まれていると私は断言する。(空手バカ一代©梶原一騎)
そんな精神道場になるのが海であり、波乗りなのだ、と星さんの文体が俺に語りかけてくれました。
みなさんはどう思われましたか?
PR
この記事にコメントする
海のちから
万有引力とは
ひき合う孤独の力である(谷川俊太郎)
孤独でちっぽけな私たちは
潮の満ち干きにあわせ
広くて大きな海に
ひきよせられてるのかな?
ってことは、海も寂しがりやなのかな?
なんだか、まっ昼間から頭の中が宇宙になりました。
ひき合う孤独の力である(谷川俊太郎)
孤独でちっぽけな私たちは
潮の満ち干きにあわせ
広くて大きな海に
ひきよせられてるのかな?
ってことは、海も寂しがりやなのかな?
なんだか、まっ昼間から頭の中が宇宙になりました。
ワクワク
夜中にワックスアップをする気持ち わかります 新しくいかにもやる気にさせてくれる そんな板に会ったときはまるで遠足前の小学生の様に期待と不安でワクワク avisoはそんな気持ちにさせてくれる板なんですね。早くBD3を手にいれねば(^-^)
無題
朝を待ち切れず、夜にワックスを塗る気持ちはよくわかります。
僕はビギナーなのでボードは4本とも中古ですが、$100の中古ボードでも新しく手に入れると子供のころにクリスマスや誕生日に買ってもらたおもちゃを始めて開けるようなワクワクした気持で、朝まで待てずに夜のうちに綺麗に洗浄してワックスを塗ってしまいます。
Avisoは私にとってのフェラーリやランボルギーニの様な存在で、海やshopで見かけるたびに友達に「あ!あれAvisoだ!」って子供頃にフェラーリを見かけるたびに感じていたような興奮を覚えます^^
きっと、Avisoを手に入れたら興奮して寝れないでしょうね。
Avisoに乗っても恥ずかしくないようにサーフィンの腕を上げたいと思います!!
僕はビギナーなのでボードは4本とも中古ですが、$100の中古ボードでも新しく手に入れると子供のころにクリスマスや誕生日に買ってもらたおもちゃを始めて開けるようなワクワクした気持で、朝まで待てずに夜のうちに綺麗に洗浄してワックスを塗ってしまいます。
Avisoは私にとってのフェラーリやランボルギーニの様な存在で、海やshopで見かけるたびに友達に「あ!あれAvisoだ!」って子供頃にフェラーリを見かけるたびに感じていたような興奮を覚えます^^
きっと、Avisoを手に入れたら興奮して寝れないでしょうね。
Avisoに乗っても恥ずかしくないようにサーフィンの腕を上げたいと思います!!
10年前も・・・
こんばんは。
かっこいいですね。あんなライディングしてみたいです。
夜中のワックス塗り・・・PISTOL-4が届いた時にあまりのシルエットの美しさにやってしまいました。
LOMBOK SURF TRIPでレールをザックリやられてしまいましたが・・・
でもニッコニコでした。
PISTOL-4,AVISO FF,NEW TOY最高でしたっ!!
かっこいいですね。あんなライディングしてみたいです。
夜中のワックス塗り・・・PISTOL-4が届いた時にあまりのシルエットの美しさにやってしまいました。
LOMBOK SURF TRIPでレールをザックリやられてしまいましたが・・・
でもニッコニコでした。
PISTOL-4,AVISO FF,NEW TOY最高でしたっ!!
カレンダー
プロフィール
名前:Naki 2009 または船木三秀
HP:NAKISURF
性別:男性
職業:専門職
趣味:海
自己紹介:
11年暮らしたカリフォルニアからノースハワイ島に住みかえ、毎日クオリティの高い波で波乗りをしています。
私は波乗り殉教者で、肩書きはプロサーファー、写真家、画家、ルポライター、デザイナーです。
風が創ったさざ波が合わさり、遠くの洋(うみ)から陽の下、夜の中を駈けてきたうねりに乗る、というような気持ちで波に接している。
その欲求と探求心は飽くことがないようで、小さい頃からの夢であった世界の海を旅し、自分なりのアウトプットを続けています。
波を知ることは海を知ること。その深遠無限のインスピレーションを感じ、ゆらゆらと絡まった日々をこのブログで綴れたらなあ、と。
そんな波乗りの奥深さ、その意識や感覚を文章、写真、絵で表現できたらと思っています。
同業の方、同じ夢の方、海が好きな方、波乗りを愛する方、この場でお話しましょう。
ありきたりの道具論に留まらないメッセージをみなさまと創ってみたいのです。
また、カリフォルニア州、サンクレメンテ発のサーフショップ『NAKISURF.COM』も運営しております。
こちらは長年培ったサーフ業界のコネクションを活かし、世界で一番誇れるWEB STOREを目指しておりますので、どうぞご覧になってください!
ぜひ!
どうぞよろしくお願いします。
私は波乗り殉教者で、肩書きはプロサーファー、写真家、画家、ルポライター、デザイナーです。
風が創ったさざ波が合わさり、遠くの洋(うみ)から陽の下、夜の中を駈けてきたうねりに乗る、というような気持ちで波に接している。
その欲求と探求心は飽くことがないようで、小さい頃からの夢であった世界の海を旅し、自分なりのアウトプットを続けています。
波を知ることは海を知ること。その深遠無限のインスピレーションを感じ、ゆらゆらと絡まった日々をこのブログで綴れたらなあ、と。
そんな波乗りの奥深さ、その意識や感覚を文章、写真、絵で表現できたらと思っています。
同業の方、同じ夢の方、海が好きな方、波乗りを愛する方、この場でお話しましょう。
ありきたりの道具論に留まらないメッセージをみなさまと創ってみたいのです。
また、カリフォルニア州、サンクレメンテ発のサーフショップ『NAKISURF.COM』も運営しております。
こちらは長年培ったサーフ業界のコネクションを活かし、世界で一番誇れるWEB STOREを目指しておりますので、どうぞご覧になってください!
ぜひ!
どうぞよろしくお願いします。
最新の記事
(04/28)
(03/08)
(03/07)
(03/06)
(03/05)
(03/05)
(03/04)
(03/03)
(03/02)
(03/01)
(02/28)
(02/27)
(02/26)
(02/25)
13ft 16sec @314(NW)_リアルイナリーズ崇拝者より_間隔は16分?_ピンボケ愛の日_長くなったリーシュ_サメ君でサーフ_D大先生のSF_2灯フラッシュ_津村隊長ありがとうございました!
(02/24)
(02/23)
(02/22)
(02/21)
(02/20)
(02/19)
(02/18)
(02/17)
(02/16)
(02/15)
(02/14)
カテゴリー
ブログ内検索
最新コメント
(06/20)
(04/28)
(03/05)
(03/03)
(03/03)
(09/03)
(09/02)
(07/04)
(06/01)
(03/07)
(03/07)
(03/07)
(03/07)
(03/07)
(03/07)
(03/07)
(03/07)
(03/07)
(03/07)
(03/06)
過去の記事
CURRENT
MOON