| ||||
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
グビ。
マンゴーの季節です。
どこに行ってもマンゴーがあり、その味は胸を打つほどに甘く、溶けるような余韻は今までの記憶をなくすほどだ。
これはジェイミー家の成り方で、大粒でおいしそうなのがそろそろ熟してきています。
でもジェイミー家は大所帯なので、こちらには回ってこないマンゴーと知りながら「写真だけでも」と接近してパシャリしたのがこれ。
甘い香りを放ち、こんな蜜がすでにタラリ。
おいしそう。
グビグビ。
さて、昨日はあれから風が強くなり、フレディが「闘牛岬はまだオフショアだぞ」と聞き、行ってみるとハイウエイには車がたくさん停まっていた。
I have a bad feeling about this.
(嫌な予感がする=スターウオーズでの決まり文句ですね)
とブレイクまで行くと、サーファーが佃煮にするほどいっぱいいました。
なぜこんなに混んでいるかを分析すると、
1.夏休みである
2.一番潮の良い時間であった
3.うねり4日目で、有名な波だった
4.週末
5.どこも風が悪く、ここが唯一のオフショアコンディションだった
6.前日は空いていて、なおかつうねりの向きが良く、かなりいい波でそれが伝わっていた
こんなことがあって、この異常なる混雑となっていたようだ。
とにかく人をかき分けるようにパドルアウトすると知った顔もあり、でもみんな笑い顔が引きつっていた。
うーむ、とラインナップに入り、一本目の波に乗るが案の定前乗りされた。
前を行く20代のサーファーは必死の形相で前に前に乗っていくのだが、2ターン目で追いついてしまった。
レイルとレイルが並び、彼はこちらを見る。
もうこれで観念するだろう、と思ったらさらに乗っていく。
あまりにも力の入った彼の波乗りは当然のように遅く、また追いついたのだが、波から降りる気配がないのでこちらからベイル(プルアウト)した。
こんな始まりだと、通常ピークで波を待つ気がなくなってしまい、奥の「10パームス」という10本椰子の木が立っている前まで行く。
ここは浅すぎるので、あまり人がいないのだ。
でもここで俺が1本乗ったらボディボーダー2人とロングボーダー3台、あげくの果てにはスタンドアップのつがい(2台)までやってきてしまった。
そこで、「ロックパイル」というさらに奥のピークに逃げる。
この闘牛岬はインサイドから測ると約800mものブレイクが連なっているトカラ列島のような形容なのです。
ここにもロング3台、ガンタイプのオジシャン(おじさん)が3人、他5名という陣容でもう仕方がない、とあきらめてサーフするのだが、波数が少ない上にわりとタルいブレイクなので、ショートだとまともなシェイプの波に乗ることができない。
しょうがないので、「どうぞー」、「ドーゾ」と波を譲るのだが、それに対して誰も譲り返してくれないことに気づき、打ちのめされるように消沈してしまった。
無償の愛とあるが、俺のはうわべだけの愛なので「俺も波に乗りたい」ということは誰も気づかないようで、というよりみんな自分が波に乗りたい、ということだけを考えているようであった。
例えるのなら「災害時の暴徒に近い目の中の炎」が周りのサーファーたちに間違いなくあった。
「もう闘牛は嫌だ!」とがっかりしながら小さめの波に乗って上がり、浜でクレイグに会った。
彼は沖で俺と同様にアロハ精神に乗っ取って、波を譲っていた同胞で、彼も打ちのめされていて、「アロハはどこにいったのだ?」とこちらも俺と全く同じ感想を述べてきた。
「波乗りマインド不信」となりながら車を走らせ、家に戻り、それを思いだして悔睡眠しながら今朝4時となった。
一度起きるが、昨日の「闘牛波乗りガッカリ体験」にやる気が起きず、2度寝。
はっ!とまた目を覚ますと、窓の外は夜明け色になっていた。
このままでは悔しいので、風が合っていないはずのホワイトハウスに向かう。
太陽が昇りはじめたと同時に到着。
波はサイズダウンしたものの、干潮と相まってなんとかオーバーヘッドはありそうだ。
パドルアウトしていくと、波数がぐん、と減ったようで一向に波が来ない。
でも、人がいないというのはこんなにも気持ちが良いものなのか、と再実感しているとククイウラ港から太い虹柱が上がった。
そしてあれだけ吹いていた風が止んできた。
良く晴れて、青い水、珊瑚礁、沖には海亀が3匹。
うーん、アロハだなあ...。
とうっとりしていると、前出したクレイグがにっこにこ顔でパドルアウトしてきた。
「おー、今日のここはばっちりアロハだぜ!」と言うと、彼は
「虹とアメの中、やってくるナミ見てました。とてもイイデスネ」
と日本語。
クレイグは日本に住んでいたこともあり、とても上手な日本語を話すのです。
そんな彼と4時間に渡るゆったりのアロハセッションを通過し、ふたりでにっこにこで浜に戻り、昨日の忌まわしい記憶を浄化したのでした。
上がってきて、うれしいので朝食を食べながらビールをグビー。
禁酒明け、そしてこんなアロハな日のビールはうまい!
グビギビー!
酔っぱらってしまい、その後少し昼寝というか朝寝。
シェラトン・リゾートというホテルが南側にあるんだけど、そこで歩行者天国、バンドステージ3カ所、出店18店というお祭りがあって行ってきた。
ここでもピールをグブグビーと飲み、さらに酔っぱらって帰ってきてこれを書いています。
これを書きながらまたビールをグビと飲み書いています。
酔いながら書いていくというのはこのブログでははじめてで、どんどん文体が甘くなるけど、それも気持ち良い。
サーフィンはサイズでも風でもなく、やはり「こころに感じる空間を味わうもの」ということがわかった2008年の7月です。
まあ、そんなアロハな日でした。
満月がきれい。
少し欠けちゃったなあ。
ガビグビーー!
マンゴーの季節です。
どこに行ってもマンゴーがあり、その味は胸を打つほどに甘く、溶けるような余韻は今までの記憶をなくすほどだ。
これはジェイミー家の成り方で、大粒でおいしそうなのがそろそろ熟してきています。
でもジェイミー家は大所帯なので、こちらには回ってこないマンゴーと知りながら「写真だけでも」と接近してパシャリしたのがこれ。
甘い香りを放ち、こんな蜜がすでにタラリ。
おいしそう。
グビグビ。
さて、昨日はあれから風が強くなり、フレディが「闘牛岬はまだオフショアだぞ」と聞き、行ってみるとハイウエイには車がたくさん停まっていた。
I have a bad feeling about this.
(嫌な予感がする=スターウオーズでの決まり文句ですね)
とブレイクまで行くと、サーファーが佃煮にするほどいっぱいいました。
なぜこんなに混んでいるかを分析すると、
1.夏休みである
2.一番潮の良い時間であった
3.うねり4日目で、有名な波だった
4.週末
5.どこも風が悪く、ここが唯一のオフショアコンディションだった
6.前日は空いていて、なおかつうねりの向きが良く、かなりいい波でそれが伝わっていた
こんなことがあって、この異常なる混雑となっていたようだ。
とにかく人をかき分けるようにパドルアウトすると知った顔もあり、でもみんな笑い顔が引きつっていた。
うーむ、とラインナップに入り、一本目の波に乗るが案の定前乗りされた。
前を行く20代のサーファーは必死の形相で前に前に乗っていくのだが、2ターン目で追いついてしまった。
レイルとレイルが並び、彼はこちらを見る。
もうこれで観念するだろう、と思ったらさらに乗っていく。
あまりにも力の入った彼の波乗りは当然のように遅く、また追いついたのだが、波から降りる気配がないのでこちらからベイル(プルアウト)した。
こんな始まりだと、通常ピークで波を待つ気がなくなってしまい、奥の「10パームス」という10本椰子の木が立っている前まで行く。
ここは浅すぎるので、あまり人がいないのだ。
でもここで俺が1本乗ったらボディボーダー2人とロングボーダー3台、あげくの果てにはスタンドアップのつがい(2台)までやってきてしまった。
そこで、「ロックパイル」というさらに奥のピークに逃げる。
この闘牛岬はインサイドから測ると約800mものブレイクが連なっているトカラ列島のような形容なのです。
ここにもロング3台、ガンタイプのオジシャン(おじさん)が3人、他5名という陣容でもう仕方がない、とあきらめてサーフするのだが、波数が少ない上にわりとタルいブレイクなので、ショートだとまともなシェイプの波に乗ることができない。
しょうがないので、「どうぞー」、「ドーゾ」と波を譲るのだが、それに対して誰も譲り返してくれないことに気づき、打ちのめされるように消沈してしまった。
無償の愛とあるが、俺のはうわべだけの愛なので「俺も波に乗りたい」ということは誰も気づかないようで、というよりみんな自分が波に乗りたい、ということだけを考えているようであった。
例えるのなら「災害時の暴徒に近い目の中の炎」が周りのサーファーたちに間違いなくあった。
「もう闘牛は嫌だ!」とがっかりしながら小さめの波に乗って上がり、浜でクレイグに会った。
彼は沖で俺と同様にアロハ精神に乗っ取って、波を譲っていた同胞で、彼も打ちのめされていて、「アロハはどこにいったのだ?」とこちらも俺と全く同じ感想を述べてきた。
「波乗りマインド不信」となりながら車を走らせ、家に戻り、それを思いだして悔睡眠しながら今朝4時となった。
一度起きるが、昨日の「闘牛波乗りガッカリ体験」にやる気が起きず、2度寝。
はっ!とまた目を覚ますと、窓の外は夜明け色になっていた。
このままでは悔しいので、風が合っていないはずのホワイトハウスに向かう。
太陽が昇りはじめたと同時に到着。
波はサイズダウンしたものの、干潮と相まってなんとかオーバーヘッドはありそうだ。
パドルアウトしていくと、波数がぐん、と減ったようで一向に波が来ない。
でも、人がいないというのはこんなにも気持ちが良いものなのか、と再実感しているとククイウラ港から太い虹柱が上がった。
そしてあれだけ吹いていた風が止んできた。
良く晴れて、青い水、珊瑚礁、沖には海亀が3匹。
うーん、アロハだなあ...。
とうっとりしていると、前出したクレイグがにっこにこ顔でパドルアウトしてきた。
「おー、今日のここはばっちりアロハだぜ!」と言うと、彼は
「虹とアメの中、やってくるナミ見てました。とてもイイデスネ」
と日本語。
クレイグは日本に住んでいたこともあり、とても上手な日本語を話すのです。
そんな彼と4時間に渡るゆったりのアロハセッションを通過し、ふたりでにっこにこで浜に戻り、昨日の忌まわしい記憶を浄化したのでした。
上がってきて、うれしいので朝食を食べながらビールをグビー。
禁酒明け、そしてこんなアロハな日のビールはうまい!
グビギビー!
酔っぱらってしまい、その後少し昼寝というか朝寝。
シェラトン・リゾートというホテルが南側にあるんだけど、そこで歩行者天国、バンドステージ3カ所、出店18店というお祭りがあって行ってきた。
ここでもピールをグブグビーと飲み、さらに酔っぱらって帰ってきてこれを書いています。
これを書きながらまたビールをグビと飲み書いています。
酔いながら書いていくというのはこのブログでははじめてで、どんどん文体が甘くなるけど、それも気持ち良い。
サーフィンはサイズでも風でもなく、やはり「こころに感じる空間を味わうもの」ということがわかった2008年の7月です。
まあ、そんなアロハな日でした。
満月がきれい。
少し欠けちゃったなあ。
ガビグビーー!
PR
この記事にコメントする
無題
本文とは関係ないんですが、今日サーフィンの帰りに「練乳氷と粒あん団子のせ」を食べてみました。とてもおいしかったです!これはサーフィン後の定番になりそうです。
酢とラー油のうどんもよく食べてます。
またおいしい食べ物や食べ方があれば紹介して下さいね。楽しみにしてます。
酢とラー油のうどんもよく食べてます。
またおいしい食べ物や食べ方があれば紹介して下さいね。楽しみにしてます。
アロハ精神とは
ノースハワイでも混むんですね。
しかし、本日の湘南はたぶんその百倍でした。
朝の七時には駐車場満車、腰の波にロング・ショートのごった煮。
色々と考えされられる一日となりました。夏は毎回ですけどね。
まぁしょうがないか・・・
しかし、本日の湘南はたぶんその百倍でした。
朝の七時には駐車場満車、腰の波にロング・ショートのごった煮。
色々と考えされられる一日となりました。夏は毎回ですけどね。
まぁしょうがないか・・・
アロハ練乳
「練乳氷と粒あん団子」最高です。
これは日本ならではのお味でかなりうっとりとしちゃいます。
お酢とラー油のうどんもおいしいですよね。
値段はC級、味A級という食べ物をどんどん探します!
混むのです。
特に闘牛は混みます。
湘南も混みますよね。
こんな日は考えさせられます。
ずっと、待ちに待った夏なので、いざ来てみると「夏さんってこんなだったっけ?変わっちゃったなぁ」という感想です。
まわりに影響されないアロハって、もう達観の域に到達していないと難しいですよね。
トリップの良さは波乗りだけではなく、道中の食べ物や景色、そして新しく得ることだと思います。
どうぞ佳いトリップに出発してください。
蜜だらけで手はべとべとになります。
これは日本ならではのお味でかなりうっとりとしちゃいます。
お酢とラー油のうどんもおいしいですよね。
値段はC級、味A級という食べ物をどんどん探します!
混むのです。
特に闘牛は混みます。
湘南も混みますよね。
こんな日は考えさせられます。
ずっと、待ちに待った夏なので、いざ来てみると「夏さんってこんなだったっけ?変わっちゃったなぁ」という感想です。
まわりに影響されないアロハって、もう達観の域に到達していないと難しいですよね。
トリップの良さは波乗りだけではなく、道中の食べ物や景色、そして新しく得ることだと思います。
どうぞ佳いトリップに出発してください。
蜜だらけで手はべとべとになります。
カレンダー
プロフィール
名前:Naki 2009 または船木三秀
HP:NAKISURF
性別:男性
職業:専門職
趣味:海
自己紹介:
11年暮らしたカリフォルニアからノースハワイ島に住みかえ、毎日クオリティの高い波で波乗りをしています。
私は波乗り殉教者で、肩書きはプロサーファー、写真家、画家、ルポライター、デザイナーです。
風が創ったさざ波が合わさり、遠くの洋(うみ)から陽の下、夜の中を駈けてきたうねりに乗る、というような気持ちで波に接している。
その欲求と探求心は飽くことがないようで、小さい頃からの夢であった世界の海を旅し、自分なりのアウトプットを続けています。
波を知ることは海を知ること。その深遠無限のインスピレーションを感じ、ゆらゆらと絡まった日々をこのブログで綴れたらなあ、と。
そんな波乗りの奥深さ、その意識や感覚を文章、写真、絵で表現できたらと思っています。
同業の方、同じ夢の方、海が好きな方、波乗りを愛する方、この場でお話しましょう。
ありきたりの道具論に留まらないメッセージをみなさまと創ってみたいのです。
また、カリフォルニア州、サンクレメンテ発のサーフショップ『NAKISURF.COM』も運営しております。
こちらは長年培ったサーフ業界のコネクションを活かし、世界で一番誇れるWEB STOREを目指しておりますので、どうぞご覧になってください!
ぜひ!
どうぞよろしくお願いします。
私は波乗り殉教者で、肩書きはプロサーファー、写真家、画家、ルポライター、デザイナーです。
風が創ったさざ波が合わさり、遠くの洋(うみ)から陽の下、夜の中を駈けてきたうねりに乗る、というような気持ちで波に接している。
その欲求と探求心は飽くことがないようで、小さい頃からの夢であった世界の海を旅し、自分なりのアウトプットを続けています。
波を知ることは海を知ること。その深遠無限のインスピレーションを感じ、ゆらゆらと絡まった日々をこのブログで綴れたらなあ、と。
そんな波乗りの奥深さ、その意識や感覚を文章、写真、絵で表現できたらと思っています。
同業の方、同じ夢の方、海が好きな方、波乗りを愛する方、この場でお話しましょう。
ありきたりの道具論に留まらないメッセージをみなさまと創ってみたいのです。
また、カリフォルニア州、サンクレメンテ発のサーフショップ『NAKISURF.COM』も運営しております。
こちらは長年培ったサーフ業界のコネクションを活かし、世界で一番誇れるWEB STOREを目指しておりますので、どうぞご覧になってください!
ぜひ!
どうぞよろしくお願いします。
最新の記事
(04/28)
(03/08)
(03/07)
(03/06)
(03/05)
(03/05)
(03/04)
(03/03)
(03/02)
(03/01)
(02/28)
(02/27)
(02/26)
(02/25)
13ft 16sec @314(NW)_リアルイナリーズ崇拝者より_間隔は16分?_ピンボケ愛の日_長くなったリーシュ_サメ君でサーフ_D大先生のSF_2灯フラッシュ_津村隊長ありがとうございました!
(02/24)
(02/23)
(02/22)
(02/21)
(02/20)
(02/19)
(02/18)
(02/17)
(02/16)
(02/15)
(02/14)
カテゴリー
ブログ内検索
最新コメント
(06/20)
(04/28)
(03/05)
(03/03)
(03/03)
(09/03)
(09/02)
(07/04)
(06/01)
(03/07)
(03/07)
(03/07)
(03/07)
(03/07)
(03/07)
(03/07)
(03/07)
(03/07)
(03/07)
(03/06)
過去の記事
CURRENT
MOON