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新年になって、ものすごいうねりが届いている。
少しグロッキー気味です。
今日はさらにサイズアップし、こんな波がブレイクしています。
イナリーズもそろそろ本気を出してきたようで、こうなるとなかなか手をつけられないのも実情。
実際に見ると、恐ろしく、写真で見るとマンガみたい。
信じられない。
これは8フィート(トリプルオーバー)近くある波のホスピタルセクション...。
サイドカレントがすごく、時速4マイル(約6.4km)で流れています。
かなり速く、今までの記録かも。
ショアブレイクで立っていられずに、足が付くと転ばされる。
さて、新春企画第一弾として、昨年末に行ったコールインタビューに今日コールと話して、一部加筆しました。
彼の確かで豊かなサーフボード理論がわかると思います。
*******************************************
Cole interview 2007!
船木:
コール、今日はボードの話をしよう。
細部に渡って、誰にでもわかりやすく、詳しく説明して欲しい。
時間は大丈夫でしょ。
まずはレイルかな?
コール・シムラー:
どんな説明をすればいいんだ?
船木:
レイルって色々あるでしょう。
丸かったりエッジがついていたり、それってどうやって位置を設定、または設置しているの?
コール・シムラー:
じゃあまずはエッジの話をしよう。
たぶんNAKIの言っているエッジというのはタックエッジ(TUCK EDGE)のことだと思う。これはボトム面が少し角張っているのだけど、これは主にテイルに付けられていて、サーフボードをコントロールするのに必要だ。
でも、このタックエッジの面積、いや距離が多くなると、逆にコントロールが難しくなる対極の性質を持っているから少しやっかいとなる。
だからノーズからずっとフロントフィン付近まで丸いレイルで落としてきて、バックフィンでこのタックエッジをつける。
この角度も重要で鋭ければ鋭いほどターンの角度に敏感で、ある一定のターンでないと機能しなくなる。だからある程度丸めてあげてフォーギビング(許容範囲を広く)させるのさ。
このタックエッジのついている範囲が短くなると、サーフィングはよりスナッピー(切り返しが鋭く)となり。長くなると、食い付きすぎて、スピードが遅くなる。でもこれがないとヌラヌラした波乗りとなり、乗っていても波乗りがつまらなくなる。(笑)
俺はテイルから計って1.25’(約38cm)のところから始めるようにしている。
でも、ボードの性質でロッカーを多く付けたボードは少しノーズ寄りから始まり、テイルの少し前で止めたりもしている。
いつも言っているけど、ボードシェイプは数字じゃなくて、全てが合わさった協調、つまり交響曲のようなもので複合の美なんだ。
だから自分のサーフィンをスナッピーにしたかったら、タックエッジだけではなく、全てをいじる必要があるんだ。
オーダーカードに「タックエッジを強めで短く」って書いてきても、このユーザーがサーフボードに詳しいなんて思わないし、どうせ誰かの受け売りだろう、って疑うよ。
いいサーファーからのオーダーって、「こんな波乗りがしたい」って、かなり漠然としているから。(笑)
船木:
レイルの次はロッカーについて教えて。
コール・シムラー:
ロッカーも魔物だなあ。(笑)
まずはエントリー(始まり)のロッカーだけど、これはテイクオフするときに胸をボードに近づけて、低い姿勢になる。
その姿勢でエントリーロッカーがマキシムになるように設定している。
平らになるほど、最大限のボード浮力を使える。
ということはテイクオフやパドリングが速くなる。
そのまま本ロッカーに入ってくるわけだけど、ここはアウトラインが重要で、ロッカーはアウトラインと3D曲線でつながっているのはわかるでしょ?
俺が分析すると、オーストラリアのボードはロッカー、さらにはテイルキックが強いというのが特徴で、これはパワーのあるいい波ならいいのだろうけど、カリフォルニアや日本の波だとスピードが出づらい。
小さい波で速度と距離を稼げるのはこのロッカーバランスによるもの。
これは乗っていると気がつきにくく、ライダーはロッカーがある方を「ボードが動く」と評価しがちだけど、ビデオを撮影すると「実はロッカーがある方が遅い」ということが判明するだろう。
次にテイルロッカーだけど、リフトさせた方がターンしやすいのだけど、ありすぎるとターンの時にスプレイが飛びづらいから、この微妙なところを調整するというのがシェイパーの腕の見せ所さ。
ボードデザインによって、正しい量や角度のロッカーがあるからそれをボードデザインに反映させているんだよ。
(明日に続く)
少しグロッキー気味です。
今日はさらにサイズアップし、こんな波がブレイクしています。
イナリーズもそろそろ本気を出してきたようで、こうなるとなかなか手をつけられないのも実情。
実際に見ると、恐ろしく、写真で見るとマンガみたい。
信じられない。
これは8フィート(トリプルオーバー)近くある波のホスピタルセクション...。
サイドカレントがすごく、時速4マイル(約6.4km)で流れています。
かなり速く、今までの記録かも。
ショアブレイクで立っていられずに、足が付くと転ばされる。
さて、新春企画第一弾として、昨年末に行ったコールインタビューに今日コールと話して、一部加筆しました。
彼の確かで豊かなサーフボード理論がわかると思います。
*******************************************
Cole interview 2007!
船木:
コール、今日はボードの話をしよう。
細部に渡って、誰にでもわかりやすく、詳しく説明して欲しい。
時間は大丈夫でしょ。
まずはレイルかな?
コール・シムラー:
どんな説明をすればいいんだ?
船木:
レイルって色々あるでしょう。
丸かったりエッジがついていたり、それってどうやって位置を設定、または設置しているの?
コール・シムラー:
じゃあまずはエッジの話をしよう。
たぶんNAKIの言っているエッジというのはタックエッジ(TUCK EDGE)のことだと思う。これはボトム面が少し角張っているのだけど、これは主にテイルに付けられていて、サーフボードをコントロールするのに必要だ。
でも、このタックエッジの面積、いや距離が多くなると、逆にコントロールが難しくなる対極の性質を持っているから少しやっかいとなる。
だからノーズからずっとフロントフィン付近まで丸いレイルで落としてきて、バックフィンでこのタックエッジをつける。
この角度も重要で鋭ければ鋭いほどターンの角度に敏感で、ある一定のターンでないと機能しなくなる。だからある程度丸めてあげてフォーギビング(許容範囲を広く)させるのさ。
このタックエッジのついている範囲が短くなると、サーフィングはよりスナッピー(切り返しが鋭く)となり。長くなると、食い付きすぎて、スピードが遅くなる。でもこれがないとヌラヌラした波乗りとなり、乗っていても波乗りがつまらなくなる。(笑)
俺はテイルから計って1.25’(約38cm)のところから始めるようにしている。
でも、ボードの性質でロッカーを多く付けたボードは少しノーズ寄りから始まり、テイルの少し前で止めたりもしている。
いつも言っているけど、ボードシェイプは数字じゃなくて、全てが合わさった協調、つまり交響曲のようなもので複合の美なんだ。
だから自分のサーフィンをスナッピーにしたかったら、タックエッジだけではなく、全てをいじる必要があるんだ。
オーダーカードに「タックエッジを強めで短く」って書いてきても、このユーザーがサーフボードに詳しいなんて思わないし、どうせ誰かの受け売りだろう、って疑うよ。
いいサーファーからのオーダーって、「こんな波乗りがしたい」って、かなり漠然としているから。(笑)
船木:
レイルの次はロッカーについて教えて。
コール・シムラー:
ロッカーも魔物だなあ。(笑)
まずはエントリー(始まり)のロッカーだけど、これはテイクオフするときに胸をボードに近づけて、低い姿勢になる。
その姿勢でエントリーロッカーがマキシムになるように設定している。
平らになるほど、最大限のボード浮力を使える。
ということはテイクオフやパドリングが速くなる。
そのまま本ロッカーに入ってくるわけだけど、ここはアウトラインが重要で、ロッカーはアウトラインと3D曲線でつながっているのはわかるでしょ?
俺が分析すると、オーストラリアのボードはロッカー、さらにはテイルキックが強いというのが特徴で、これはパワーのあるいい波ならいいのだろうけど、カリフォルニアや日本の波だとスピードが出づらい。
小さい波で速度と距離を稼げるのはこのロッカーバランスによるもの。
これは乗っていると気がつきにくく、ライダーはロッカーがある方を「ボードが動く」と評価しがちだけど、ビデオを撮影すると「実はロッカーがある方が遅い」ということが判明するだろう。
次にテイルロッカーだけど、リフトさせた方がターンしやすいのだけど、ありすぎるとターンの時にスプレイが飛びづらいから、この微妙なところを調整するというのがシェイパーの腕の見せ所さ。
ボードデザインによって、正しい量や角度のロッカーがあるからそれをボードデザインに反映させているんだよ。
(明日に続く)
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復路GO
mangaさん、
ANAのジェット気流よりはましです。
このリップの厚さは危険です。
ダックダイブしたら体が輪切りになります。
駅伝残念、6分差でした。11時間12分7秒はすごいです。
kenbokuさん、
パワープラント、その通りで、これで発電したらすごい電力を得られそうです。
ワイキキの電力を一発の波でまかなえます。
もまれに来てください。
ANAのジェット気流よりはましです。
このリップの厚さは危険です。
ダックダイブしたら体が輪切りになります。
駅伝残念、6分差でした。11時間12分7秒はすごいです。
kenbokuさん、
パワープラント、その通りで、これで発電したらすごい電力を得られそうです。
ワイキキの電力を一発の波でまかなえます。
もまれに来てください。
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プロフィール
名前:Naki 2009 または船木三秀
HP:NAKISURF
性別:男性
職業:専門職
趣味:海
自己紹介:
11年暮らしたカリフォルニアからノースハワイ島に住みかえ、毎日クオリティの高い波で波乗りをしています。
私は波乗り殉教者で、肩書きはプロサーファー、写真家、画家、ルポライター、デザイナーです。
風が創ったさざ波が合わさり、遠くの洋(うみ)から陽の下、夜の中を駈けてきたうねりに乗る、というような気持ちで波に接している。
その欲求と探求心は飽くことがないようで、小さい頃からの夢であった世界の海を旅し、自分なりのアウトプットを続けています。
波を知ることは海を知ること。その深遠無限のインスピレーションを感じ、ゆらゆらと絡まった日々をこのブログで綴れたらなあ、と。
そんな波乗りの奥深さ、その意識や感覚を文章、写真、絵で表現できたらと思っています。
同業の方、同じ夢の方、海が好きな方、波乗りを愛する方、この場でお話しましょう。
ありきたりの道具論に留まらないメッセージをみなさまと創ってみたいのです。
また、カリフォルニア州、サンクレメンテ発のサーフショップ『NAKISURF.COM』も運営しております。
こちらは長年培ったサーフ業界のコネクションを活かし、世界で一番誇れるWEB STOREを目指しておりますので、どうぞご覧になってください!
ぜひ!
どうぞよろしくお願いします。
私は波乗り殉教者で、肩書きはプロサーファー、写真家、画家、ルポライター、デザイナーです。
風が創ったさざ波が合わさり、遠くの洋(うみ)から陽の下、夜の中を駈けてきたうねりに乗る、というような気持ちで波に接している。
その欲求と探求心は飽くことがないようで、小さい頃からの夢であった世界の海を旅し、自分なりのアウトプットを続けています。
波を知ることは海を知ること。その深遠無限のインスピレーションを感じ、ゆらゆらと絡まった日々をこのブログで綴れたらなあ、と。
そんな波乗りの奥深さ、その意識や感覚を文章、写真、絵で表現できたらと思っています。
同業の方、同じ夢の方、海が好きな方、波乗りを愛する方、この場でお話しましょう。
ありきたりの道具論に留まらないメッセージをみなさまと創ってみたいのです。
また、カリフォルニア州、サンクレメンテ発のサーフショップ『NAKISURF.COM』も運営しております。
こちらは長年培ったサーフ業界のコネクションを活かし、世界で一番誇れるWEB STOREを目指しておりますので、どうぞご覧になってください!
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どうぞよろしくお願いします。
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