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*(きのうからの続きです)
陽が落ちた国道をひた走り、さらに走る。
真っ暗な山道、つまり大きく曲がりくねった道を右へ左へ車をくねらせる。ヘッドライトが届かない場所は闇なので慎重にゆっくりと進む。
動くものを発見。
よく見ると狸だ。
生で見るのは初めてなのでディティルを見ようと近づくと穴に潜っていってしまった。
俺は化かされているのかもしれない、と自問してみる。
CDで聴いていたニール・ヤングのMY BOYがかかり、ボリュームを大きくした。
ここで聴いていただこうとYOU TUBEを探すが、ニール・ヤング本人のはなく、一般おじさんの個人披露カバーだが、曲はわかるので採用する。
歌詞はこれです。
"My Boy"
Why are you growin' up so fast
My boy?
Oh, you'd better take your time.
Why are you growin' up so fast
My son?
Almost time to live your dream
My boy.
Oh, you'd better take your time.
Almost time to make some plans
My son.
Vacation gone, school is out,
Summer ends year in year out.
Oh, you'd better take your time
My boy.
I thought we had just begun.
Why are you growin' up so fast
My son?
Vacation gone, school is out,
Summer ends year in year out.
Why are you growin' up so fast
My boy?
Why are you growin' up so fast
My son?
俺の息子もどうしてそんなに早く大人になってしまうのだろう?
ずっと子供でいて欲しい。
自分自身も子供でいたい。
やがて小さな集落が現れ、こんな場所(失礼)に人が住んでいるのか!
とオドロク。
やはり化かされているのかもしれない。
そのまま細い道を進むと、防波堤が現れた。
海に違いないと車を停め、防波堤にかけのぼると半月に照らされた海があった。
小さな湾、ささやかな岬が右に出ていて、「明日ここに台風のうねりが届き、噂のライト波が崩れるのだ」
と想像する。
影のようなうねりが幾筋となって、ショアブレイクにズドーンザラザラと玉石の音を響かせている。
全身にゆるやかにひろがる興奮。
「ああサーファーでよかったなあ」と感じる瞬間だ。
とさっき買ったチーズと安い赤ワインを取り出し、まあ一杯。
お腹が空いているせいか、いやロケーションが良いせいか普通のチーズがやたらおいしい。
安ワインだが、こちらも不思議と心に響く味で、ちょっとした饗宴となった。
アイポッドを入れて音を鳴らす携帯プレイヤーで、俺の島唄コレクションを聴き、先週までいた西表島を想う。
あっちでは洞窟野宿で、新月大潮の満ち干きに合わせて生活していた。
なんか遠くまで来ちゃったなあ、としみじみ寝袋にごそごそと入る。
人は誰もいない、誰も来ない。
音もなく、風もなく、聞こえるのは波が浜を打つ音だけ。
夜半、夜露でびしゃびしゃに湿ってしまった寝袋に気づくが、もう面倒なのでさらに深く顔を寝袋に沈める。
それから少し経って寒くなり、目を開けると満天の星空、つまり宇宙が遠くまで拡がっていた。
真上を横切る天の川。
いくつもの流れ星。
全神経を宇宙に集中する。
白、青、黄、赤、オレンジ色の大小、遠近の星、星、星々。
星雲まで見える。
どこか遠くの星でもこうして地球の輝きを見ているのかもしれない。
何千光年も離れた星も見えているのだろう。
とすると、この星々のきらめきは何千年前の過去の光であることに気づく。
すると、この地球の明かりが向こうに届く頃には何千年後となるわけだから、俺もまわりも、もう誰もいないのだ。
宇宙の広さを感じて怖くなる。
メキシコ、フィジー、カウアイでこのような空を見てきたが、
日本でこんなものすごい夜空を見たことはない。
闇に吸い込まれる精神。
俺の宇宙旅行がはじまる。
この視界は宇宙そのものであり、その拡がりは無限に感じ、しばし呆然とした。
寒いのでまた寝袋にもぐり込み、自分の息で冷えた両手を温めながら睡った。
ほんのわずか明るくなった視界が夜が過ぎたことを知らせている。
宇宙は少しづつ姿を隠していく。
寒く、冷たいのでそのまま起き、波を見ると、昨夜と変わらないうねり筋。
少し体を動かしついでに車からZちゃんと、ボディグローブ・ウエットスーツを出し、寝袋の周りにセット。
淡い朝焼けが始まってきたので、その記念写真を一枚カシャリ。
ここでも結局腰以上の波は立たず、台風のうねりは昨日の何本かで終わったことを知る。
でも無人の美しいブレイクにうっとりとし、波乗りのピュアな要素を味わったので大満足。
8時きっかりに始まる集落放送を聞きながら、荷仕度をしてゴミ拾いをしてこの浜にもさようなら。
途中、ファミリーマートで食料を購入しながら携帯を見ると、アンテナが立っているので、すかさず直人さんに電話をする。
「波ないよー、これじゃ当分だめだねー!」
という言葉を聞き、これからZちゃんを積んで温泉巡りをしようと決める。
下田でおいしいかさごの煮付けとちらし寿司を食べて、ゆらゆらと湯に暖まりながら北上する。
(明日の後編に続きます)
陽が落ちた国道をひた走り、さらに走る。
真っ暗な山道、つまり大きく曲がりくねった道を右へ左へ車をくねらせる。ヘッドライトが届かない場所は闇なので慎重にゆっくりと進む。
動くものを発見。
よく見ると狸だ。
生で見るのは初めてなのでディティルを見ようと近づくと穴に潜っていってしまった。
俺は化かされているのかもしれない、と自問してみる。
CDで聴いていたニール・ヤングのMY BOYがかかり、ボリュームを大きくした。
ここで聴いていただこうとYOU TUBEを探すが、ニール・ヤング本人のはなく、一般おじさんの個人披露カバーだが、曲はわかるので採用する。
歌詞はこれです。
"My Boy"
Why are you growin' up so fast
My boy?
Oh, you'd better take your time.
Why are you growin' up so fast
My son?
Almost time to live your dream
My boy.
Oh, you'd better take your time.
Almost time to make some plans
My son.
Vacation gone, school is out,
Summer ends year in year out.
Oh, you'd better take your time
My boy.
I thought we had just begun.
Why are you growin' up so fast
My son?
Vacation gone, school is out,
Summer ends year in year out.
Why are you growin' up so fast
My boy?
Why are you growin' up so fast
My son?
俺の息子もどうしてそんなに早く大人になってしまうのだろう?
ずっと子供でいて欲しい。
自分自身も子供でいたい。
やがて小さな集落が現れ、こんな場所(失礼)に人が住んでいるのか!
とオドロク。
やはり化かされているのかもしれない。
そのまま細い道を進むと、防波堤が現れた。
海に違いないと車を停め、防波堤にかけのぼると半月に照らされた海があった。
小さな湾、ささやかな岬が右に出ていて、「明日ここに台風のうねりが届き、噂のライト波が崩れるのだ」
と想像する。
影のようなうねりが幾筋となって、ショアブレイクにズドーンザラザラと玉石の音を響かせている。
全身にゆるやかにひろがる興奮。
「ああサーファーでよかったなあ」と感じる瞬間だ。
とさっき買ったチーズと安い赤ワインを取り出し、まあ一杯。
お腹が空いているせいか、いやロケーションが良いせいか普通のチーズがやたらおいしい。
安ワインだが、こちらも不思議と心に響く味で、ちょっとした饗宴となった。
アイポッドを入れて音を鳴らす携帯プレイヤーで、俺の島唄コレクションを聴き、先週までいた西表島を想う。
あっちでは洞窟野宿で、新月大潮の満ち干きに合わせて生活していた。
なんか遠くまで来ちゃったなあ、としみじみ寝袋にごそごそと入る。
人は誰もいない、誰も来ない。
音もなく、風もなく、聞こえるのは波が浜を打つ音だけ。
夜半、夜露でびしゃびしゃに湿ってしまった寝袋に気づくが、もう面倒なのでさらに深く顔を寝袋に沈める。
それから少し経って寒くなり、目を開けると満天の星空、つまり宇宙が遠くまで拡がっていた。
真上を横切る天の川。
いくつもの流れ星。
全神経を宇宙に集中する。
白、青、黄、赤、オレンジ色の大小、遠近の星、星、星々。
星雲まで見える。
どこか遠くの星でもこうして地球の輝きを見ているのかもしれない。
何千光年も離れた星も見えているのだろう。
とすると、この星々のきらめきは何千年前の過去の光であることに気づく。
すると、この地球の明かりが向こうに届く頃には何千年後となるわけだから、俺もまわりも、もう誰もいないのだ。
宇宙の広さを感じて怖くなる。
メキシコ、フィジー、カウアイでこのような空を見てきたが、
日本でこんなものすごい夜空を見たことはない。
闇に吸い込まれる精神。
俺の宇宙旅行がはじまる。
この視界は宇宙そのものであり、その拡がりは無限に感じ、しばし呆然とした。
寒いのでまた寝袋にもぐり込み、自分の息で冷えた両手を温めながら睡った。
ほんのわずか明るくなった視界が夜が過ぎたことを知らせている。
宇宙は少しづつ姿を隠していく。
寒く、冷たいのでそのまま起き、波を見ると、昨夜と変わらないうねり筋。
少し体を動かしついでに車からZちゃんと、ボディグローブ・ウエットスーツを出し、寝袋の周りにセット。
淡い朝焼けが始まってきたので、その記念写真を一枚カシャリ。
ここでも結局腰以上の波は立たず、台風のうねりは昨日の何本かで終わったことを知る。
でも無人の美しいブレイクにうっとりとし、波乗りのピュアな要素を味わったので大満足。
8時きっかりに始まる集落放送を聞きながら、荷仕度をしてゴミ拾いをしてこの浜にもさようなら。
途中、ファミリーマートで食料を購入しながら携帯を見ると、アンテナが立っているので、すかさず直人さんに電話をする。
「波ないよー、これじゃ当分だめだねー!」
という言葉を聞き、これからZちゃんを積んで温泉巡りをしようと決める。
下田でおいしいかさごの煮付けとちらし寿司を食べて、ゆらゆらと湯に暖まりながら北上する。
(明日の後編に続きます)
PR
Z-rider 5’9”x19-1/2”x2-3/16”
z-riderと書いて、ズィーライダーと読む。
このボードがあこがれのサーファーであり、伝説の千葉公平さんが俺にシェイプしてくださった生まれて初めてのボード。
大阪まで佐川急便で陸送され、弊社とおる経由で手元に届いた。
グリーンルームフェスティバル大阪の搬入日。
搬入もそこそこに会場である名村造船所跡地駐車場でそのフォルムに見とれていた。
柔らかなアウトラインの曲線。
レイルの丸み、コンケイブ、ロッカー、テイルボリューム全て芸術品だ。
すぐに乗りたいが目の前は大阪港。
このイベントが終われば静岡へ取材旅行だ。
折しも台風2号が発生し、こちらに向かってきている。
静岡に付く頃にはうねりは届くだろう。
なんと運がいいのだろう。
これもZライダーの生まれついての徳なのだ。
ネーミング好きな俺はすでに「Z(ズィー)ちゃん」と名付けた。
さて、その2日後。
湘南鎌倉、材木座海岸のニッポンレンタカーで車を借り、愛想の悪い女店員に言われるがまま
名前を間違えた(舟木光秀)契約書にサインし、静岡に向けて出発。
免許書を見ながら書いているのにどうして?と苦笑い。
晴れた国道134号線、途中平塚は松風町のUSKEさん家で寝袋、ランタンをお借りし、西湘バイパス、136号線を南下していく。
湯河原、
熱海、
伊東と過ぎ、
景色はぐんぐんと美しくなっていく。
すばらしいドライブ日和。
以前湘南に住んでいた頃は波が無くなると伊豆に行っていたなあ。
青い海、白い砂、やさしい人たち。
おいしい食事にお酒。
白浜フラット
さらに南下。
多々戸浜は混雑気味なので、次のビーチを探すことに。
というか途中何度か電話して波情報を教えていただいた鈴木直人さんのお店『サーフショップ・リアル』さんに行き、ごあいさつ。
にこにこ顔の直人さんに迎えられ、こっちまでにっこにこ。
直人さんは同じ年のすばらしいサーファーです。
今後ともどうぞよろしくおねがいします。
直人さんによると、テイラー・スティールとティム・カレン(カランは誤表記)が来ているそうで、彼らは大浜でサーフしているそう。
ならば俺は入田浜だ!と瞬時に決定。
自販機を過ぎ、公営駐車場に車を停め、海を見ると波は腰くらい。
いいぞ〜。
きれいなターコイズブルーの海に波が白く跳ねている。
ここで処女航海することを決定し、車で窮屈そうにしていたZちゃんを日陰で放つ。
それにしてもこのボードは緑に映える。
まっさらなので、アストロデッキを貼ることに。
そういえばZちゃんとほぼ同じ名前ZーRYDERというデッキパッドがハービー・フレッチャー・プロダクションから新発売となったから、それを手に入れればよかったなあ、とちらりと思った。
これもZ、あちらもZ。
同じ名前で変だな、と思ったら両方の名付け親は俺だったのだから当然なのだ。
そのいわれは姓名判断。
嘘です。
実はアルファベットがAからZ。
要はA=始まり、Z=究極と願い、付けました。
しっかりとパッドを貼り、掌でぐいぐいと押しつける。
本当なら前日に張っておかなくてはいけないのですが、飛行機移動だったもので、最後になってしまいました。
その後、クアッドフィンを取り付ける。
FCSはいいね。
すぽんと入る。
そして各ボックスに独立したネジがあるので安心。
ワックスをノーズまで塗り込み「いざいざ」と入水する。
おお、パドリングがやたら速いことに気がつく。
公平さんにお願いしたストリンガー付近にある「隠れ浮力」のおかげなのだろう。
それにしても「隠れ」という単語には魔力が潜んでいるようで、ぞくぞくする。
隠れ家
隠れ里
隠れ事
そのうち隠れフィンというのもできたらいいのに。
隠れテイクオフとかね。
隠れバレルもあるな。
これはチューブが深すぎて見えなくなるから隠れバレル。
隠れバック
カットバックのリエントリーのしぶきで一瞬消えるのってかっこいいぞ。
隠れ着水
これもオフザトップやダンプフローターの着地の際にスープの跳ね上がりで消えちゃうやつです。
コンテストだったら盛り上がるだろう。
コンテストに出ない俺は自分で実況をしてみる。
「WCT第4戦チリ・アリカ。
ものすごい波が押し寄せています。
クリス・ワード、アンディ・アイアンズを破った謎の仮面東洋人がファイナルヒートに進出しています。彼の国籍は日本。好きな食べ物はうどんと書いてあります。
セットが入った!
1本目の波。
乗るボードはフォーカラット、Zライダー。
なんと5’9”!
多くの選手が6’6”前後を使用しているのにかなり短い。
しかも4フィンです!
ゼッケン黒は彼の付けている黒い仮面とコーディネイトされじつに神秘的です。
選手達の間ではカメンノ・ニンジャ・クロカゲとささやかれています。
余談ですが、ヒートの合間にはブッカケウドンを食べていたと報告されています。
掘れ掘れのピークをテイクオフ!隠れています。
そのままバレル。
出てきてから大きな大きなカービングからフックにスラッシュを決め、そのまま隠れ、いやチューブインです!
出てくるとすぐに隠れレイバックからまたもやバレルです。
最後のセクションに大きなオフザリップ、また泡に隠れました。
1秒、
2秒、
3秒。
出てきました!
大きな声援が沸いてます。ニンジャクロカゲの忍び術です。
すごいぞフジヤマジャパン、金メダルだ〜、いや10.0ポイントだ〜〜〜!」
とこんな夢を一瞬で見てしまった。
話が大きく逸れたので入田浜に戻すと、腰波は岸から見るより弱く、腰と思ったが膝くらい。
他のサーファーはテイクオフがやっと。
そんな中、俺はひょいひょいと漕ぎ、ボードに飛び乗り、うねうね〜とフェイスを這い進み、セクションピークにフローターし、そのスピードで最後のクローズアウトにドスンともう一発。
いいねえいいね。
浮力があるので普通だったら終わるところをまだ進んでいる。
もっと行くぞ、と気合いを入れてさらに進むと、フィンが砂にザザッとついて終了。
浅いので飛び降りて大満足の一本目。
いいぞいいぞ。
2本目はフローターの際に前足の押しつけを強くしたらさらに距離を伸ばし、速度も増した。
喜び、にったりと沖で波を待つ。
すると台風2号からのうねりであろう胸サイズがどーんと届く、慌てて波の切れめまで動き、テイクオフすると、全速でダンパー気味のを抜け、最後のメラッにドガンとぶち当てる。
ネオクアッドと呼ばれる新型4フィンセッティングの特徴は切り返し、つまりくるりと返るニンジャのような動きが最大の魅力だ。
そしてなんといっても隠れ浮力だから気になるダックダイブ(ドルフィンスルー)も簡単に決まります。
この日は干潮いっぱいで波がなくなるまで乗り込み、『REAL』向かいのスーパーでチーズとワインを買い込み、下賀茂日帰り温泉に行く。
すると、受付にて「後30分で閉館です」ときっぱりと言われる。
そーか町営だから早いのね、と慌てて湯に浸かり、次の目的地、静岡シークレットを目指したのであった。
(明日に続きます。ZHDDG)
z-riderと書いて、ズィーライダーと読む。
このボードがあこがれのサーファーであり、伝説の千葉公平さんが俺にシェイプしてくださった生まれて初めてのボード。
大阪まで佐川急便で陸送され、弊社とおる経由で手元に届いた。
グリーンルームフェスティバル大阪の搬入日。
搬入もそこそこに会場である名村造船所跡地駐車場でそのフォルムに見とれていた。
柔らかなアウトラインの曲線。
レイルの丸み、コンケイブ、ロッカー、テイルボリューム全て芸術品だ。
すぐに乗りたいが目の前は大阪港。
このイベントが終われば静岡へ取材旅行だ。
折しも台風2号が発生し、こちらに向かってきている。
静岡に付く頃にはうねりは届くだろう。
なんと運がいいのだろう。
これもZライダーの生まれついての徳なのだ。
ネーミング好きな俺はすでに「Z(ズィー)ちゃん」と名付けた。
さて、その2日後。
湘南鎌倉、材木座海岸のニッポンレンタカーで車を借り、愛想の悪い女店員に言われるがまま
名前を間違えた(舟木光秀)契約書にサインし、静岡に向けて出発。
免許書を見ながら書いているのにどうして?と苦笑い。
晴れた国道134号線、途中平塚は松風町のUSKEさん家で寝袋、ランタンをお借りし、西湘バイパス、136号線を南下していく。
湯河原、
熱海、
伊東と過ぎ、
景色はぐんぐんと美しくなっていく。
すばらしいドライブ日和。
以前湘南に住んでいた頃は波が無くなると伊豆に行っていたなあ。
青い海、白い砂、やさしい人たち。
おいしい食事にお酒。
白浜フラット
さらに南下。
多々戸浜は混雑気味なので、次のビーチを探すことに。
というか途中何度か電話して波情報を教えていただいた鈴木直人さんのお店『サーフショップ・リアル』さんに行き、ごあいさつ。
にこにこ顔の直人さんに迎えられ、こっちまでにっこにこ。
直人さんは同じ年のすばらしいサーファーです。
今後ともどうぞよろしくおねがいします。
直人さんによると、テイラー・スティールとティム・カレン(カランは誤表記)が来ているそうで、彼らは大浜でサーフしているそう。
ならば俺は入田浜だ!と瞬時に決定。
自販機を過ぎ、公営駐車場に車を停め、海を見ると波は腰くらい。
いいぞ〜。
きれいなターコイズブルーの海に波が白く跳ねている。
ここで処女航海することを決定し、車で窮屈そうにしていたZちゃんを日陰で放つ。
それにしてもこのボードは緑に映える。
まっさらなので、アストロデッキを貼ることに。
そういえばZちゃんとほぼ同じ名前ZーRYDERというデッキパッドがハービー・フレッチャー・プロダクションから新発売となったから、それを手に入れればよかったなあ、とちらりと思った。
これもZ、あちらもZ。
同じ名前で変だな、と思ったら両方の名付け親は俺だったのだから当然なのだ。
そのいわれは姓名判断。
嘘です。
実はアルファベットがAからZ。
要はA=始まり、Z=究極と願い、付けました。
しっかりとパッドを貼り、掌でぐいぐいと押しつける。
本当なら前日に張っておかなくてはいけないのですが、飛行機移動だったもので、最後になってしまいました。
その後、クアッドフィンを取り付ける。
FCSはいいね。
すぽんと入る。
そして各ボックスに独立したネジがあるので安心。
ワックスをノーズまで塗り込み「いざいざ」と入水する。
おお、パドリングがやたら速いことに気がつく。
公平さんにお願いしたストリンガー付近にある「隠れ浮力」のおかげなのだろう。
それにしても「隠れ」という単語には魔力が潜んでいるようで、ぞくぞくする。
隠れ家
隠れ里
隠れ事
そのうち隠れフィンというのもできたらいいのに。
隠れテイクオフとかね。
隠れバレルもあるな。
これはチューブが深すぎて見えなくなるから隠れバレル。
隠れバック
カットバックのリエントリーのしぶきで一瞬消えるのってかっこいいぞ。
隠れ着水
これもオフザトップやダンプフローターの着地の際にスープの跳ね上がりで消えちゃうやつです。
コンテストだったら盛り上がるだろう。
コンテストに出ない俺は自分で実況をしてみる。
「WCT第4戦チリ・アリカ。
ものすごい波が押し寄せています。
クリス・ワード、アンディ・アイアンズを破った謎の仮面東洋人がファイナルヒートに進出しています。彼の国籍は日本。好きな食べ物はうどんと書いてあります。
セットが入った!
1本目の波。
乗るボードはフォーカラット、Zライダー。
なんと5’9”!
多くの選手が6’6”前後を使用しているのにかなり短い。
しかも4フィンです!
ゼッケン黒は彼の付けている黒い仮面とコーディネイトされじつに神秘的です。
選手達の間ではカメンノ・ニンジャ・クロカゲとささやかれています。
余談ですが、ヒートの合間にはブッカケウドンを食べていたと報告されています。
掘れ掘れのピークをテイクオフ!隠れています。
そのままバレル。
出てきてから大きな大きなカービングからフックにスラッシュを決め、そのまま隠れ、いやチューブインです!
出てくるとすぐに隠れレイバックからまたもやバレルです。
最後のセクションに大きなオフザリップ、また泡に隠れました。
1秒、
2秒、
3秒。
出てきました!
大きな声援が沸いてます。ニンジャクロカゲの忍び術です。
すごいぞフジヤマジャパン、金メダルだ〜、いや10.0ポイントだ〜〜〜!」
とこんな夢を一瞬で見てしまった。
話が大きく逸れたので入田浜に戻すと、腰波は岸から見るより弱く、腰と思ったが膝くらい。
他のサーファーはテイクオフがやっと。
そんな中、俺はひょいひょいと漕ぎ、ボードに飛び乗り、うねうね〜とフェイスを這い進み、セクションピークにフローターし、そのスピードで最後のクローズアウトにドスンともう一発。
いいねえいいね。
浮力があるので普通だったら終わるところをまだ進んでいる。
もっと行くぞ、と気合いを入れてさらに進むと、フィンが砂にザザッとついて終了。
浅いので飛び降りて大満足の一本目。
いいぞいいぞ。
2本目はフローターの際に前足の押しつけを強くしたらさらに距離を伸ばし、速度も増した。
喜び、にったりと沖で波を待つ。
すると台風2号からのうねりであろう胸サイズがどーんと届く、慌てて波の切れめまで動き、テイクオフすると、全速でダンパー気味のを抜け、最後のメラッにドガンとぶち当てる。
ネオクアッドと呼ばれる新型4フィンセッティングの特徴は切り返し、つまりくるりと返るニンジャのような動きが最大の魅力だ。
そしてなんといっても隠れ浮力だから気になるダックダイブ(ドルフィンスルー)も簡単に決まります。
この日は干潮いっぱいで波がなくなるまで乗り込み、『REAL』向かいのスーパーでチーズとワインを買い込み、下賀茂日帰り温泉に行く。
すると、受付にて「後30分で閉館です」ときっぱりと言われる。
そーか町営だから早いのね、と慌てて湯に浸かり、次の目的地、静岡シークレットを目指したのであった。
(明日に続きます。ZHDDG)
朝起きて、すこし波があったので、澪くん企画「クアッドを乗り較べ」をしてみました。
これは現在流行の野宿宿でユースキーさんと澪さんを迎えているところ。
湘南は西側です。
西湘バイパスが上にあるので雨も大丈夫。
©Uske photo
晴れた空の下で着替えて、
©Uske photo
こちらフォーカラット、
©Uske photo
バットフィッシュ、
AVISO FFを乗り較べました。
©Uske photo
セットで膝しかないコンディションで、それぞれすばらしい滑走でした。
©Uske photo
これはフォーカラット↑
さすが世界の一級品。
フォーカラットは「隠れ浮力」のおかげで特にテイクオフが速く(AVISOと同等!)、シュッパーと走り、ニッコリにっこにこ。
©Uske photo
それから鈴木さんの招待で、茅ヶ崎えぼしでご昼食。
たくさんのお魚をいただきました。
おいしかったです。
ありがとうございました。
©俺
これは現在流行の野宿宿でユースキーさんと澪さんを迎えているところ。
湘南は西側です。
西湘バイパスが上にあるので雨も大丈夫。
©Uske photo
晴れた空の下で着替えて、
©Uske photo
こちらフォーカラット、
©Uske photo
バットフィッシュ、
AVISO FFを乗り較べました。
©Uske photo
セットで膝しかないコンディションで、それぞれすばらしい滑走でした。
©Uske photo
これはフォーカラット↑
さすが世界の一級品。
フォーカラットは「隠れ浮力」のおかげで特にテイクオフが速く(AVISOと同等!)、シュッパーと走り、ニッコリにっこにこ。
©Uske photo
それから鈴木さんの招待で、茅ヶ崎えぼしでご昼食。
たくさんのお魚をいただきました。
おいしかったです。
ありがとうございました。
©俺
Fourkarat 4 Z-Ryder
話題のフォーフィンだが、この一年の間に色々な4に乗ってきた。
ラウンドノーズ(バットフィッシュ、Qちゃん)、ポイントノーズ(ファイアーフライ、AVISO FF、クアッドシャーク)とさまざまなデザインに乗り、遊び、感じたのは「フォーフィンの持つ魔力」ということだ。
フォーカラット発足前に純、竜さん、公平さんとミーティングをし、それぞれが提案モデルを作ろうということになった。
これはどこかに書いたが、純はスムースなサーフィングをできるようにということ。
大波小波でラディカルなライディングをする純、彼の望んでいたのはこんなコンセプトだった。
竜さんは都市型レトロボード。
これは懐古デザインブームで多くの人がレトロボードに乗る機会が増えたのだが、実際には扱いにくいボードということがわかる。
曲がらない、立ちづらい、重い、etc…。こんな不満を解決するべく、見た目はレトロツインだが、実際にはハイパフォーマンスボードの動きで波を舞う。
ツインフィン独特の柔らかいターンと、レトロ系の特徴である速いテイクオフ、パドリングを千葉公平氏が具現化した。
さて、俺はというと上に書いた4フィンをさらにチューンナップさせるべく、アイディアを出してみた。
フォーフィンの持つ軽いフィーリング、隠し浮力、バットマンテイルに匹敵するダイアモンドテイル。美しく入ったシングルコンケイブ。
公平氏の持つスムースなフォルムに魅入る。
「隠し浮力」とはあまり聞かない言葉だが、ボリュームを増やすためにレイルボリュームはそのままにストリンガー付近の厚みを出しました。
5’10”x19-1/2”X2-3/16”
初乗りは南伊豆のビーチブレイク。
詳細はこれから書くインプレッションに書きますが、腰波での加速と走りに驚く。
うれしくて一緒に寝てしまった。
翌日、波は下がってやっと膝。
そこでこのZライダーの真価が発揮される。
隠し浮力と4フィンの特性がこの弱い膝波にマッチし、ロングボード以外では唯一テイクオフできた。
どーだどーだ。
とうれしいのだが、実はボードに助けられているので、あくまでも低姿勢で波を待つ。
その後、西湘ミワチャンに行き、その腰波で乗り、その際にとおるさん、きんちゃんに乗ってもらい、高評価をいただきました。
フォーカラット、Zライダー4フィン最高です。
気になる方はぜひお問い合わせをください。
話題のフォーフィンだが、この一年の間に色々な4に乗ってきた。
ラウンドノーズ(バットフィッシュ、Qちゃん)、ポイントノーズ(ファイアーフライ、AVISO FF、クアッドシャーク)とさまざまなデザインに乗り、遊び、感じたのは「フォーフィンの持つ魔力」ということだ。
フォーカラット発足前に純、竜さん、公平さんとミーティングをし、それぞれが提案モデルを作ろうということになった。
これはどこかに書いたが、純はスムースなサーフィングをできるようにということ。
大波小波でラディカルなライディングをする純、彼の望んでいたのはこんなコンセプトだった。
竜さんは都市型レトロボード。
これは懐古デザインブームで多くの人がレトロボードに乗る機会が増えたのだが、実際には扱いにくいボードということがわかる。
曲がらない、立ちづらい、重い、etc…。こんな不満を解決するべく、見た目はレトロツインだが、実際にはハイパフォーマンスボードの動きで波を舞う。
ツインフィン独特の柔らかいターンと、レトロ系の特徴である速いテイクオフ、パドリングを千葉公平氏が具現化した。
さて、俺はというと上に書いた4フィンをさらにチューンナップさせるべく、アイディアを出してみた。
フォーフィンの持つ軽いフィーリング、隠し浮力、バットマンテイルに匹敵するダイアモンドテイル。美しく入ったシングルコンケイブ。
公平氏の持つスムースなフォルムに魅入る。
「隠し浮力」とはあまり聞かない言葉だが、ボリュームを増やすためにレイルボリュームはそのままにストリンガー付近の厚みを出しました。
5’10”x19-1/2”X2-3/16”
初乗りは南伊豆のビーチブレイク。
詳細はこれから書くインプレッションに書きますが、腰波での加速と走りに驚く。
うれしくて一緒に寝てしまった。
翌日、波は下がってやっと膝。
そこでこのZライダーの真価が発揮される。
隠し浮力と4フィンの特性がこの弱い膝波にマッチし、ロングボード以外では唯一テイクオフできた。
どーだどーだ。
とうれしいのだが、実はボードに助けられているので、あくまでも低姿勢で波を待つ。
その後、西湘ミワチャンに行き、その腰波で乗り、その際にとおるさん、きんちゃんに乗ってもらい、高評価をいただきました。
フォーカラット、Zライダー4フィン最高です。
気になる方はぜひお問い合わせをください。
ひさしぶりにというか、存在すら忘れていたボードを発見。
それはHPSだ。
実はこのボードが例のマジックボードで、フィジーのボートトリップ、コスタリカ、メキシコにも持っていき、現在はこのノースハワイで保存されている。
埃を洗って乗ってみると、「おおー」という気分になった。
大好きなスラッシュをザババとやると、もう気分はコスタリカ。
カサド(定食)を食べに、カリチェに行こう!
とこころうきうき。
これに4フィンを付けたらいいかも。
あっそれってHPS4か。
今日はシークレットを発見した。
河口で、こんなセットアップ。
うねりが入れば長いレフトになりそう。
ここも無人。
赤土が流れ込んでいるから水が茶色い。
ここにはハンマーヘッドがうようよいるからあまりみんなは行かないんだって。
俺はここに「HAMMERハンマー」と命名し、今度うねりが入ったら行ってみようと思う。
ここまで書いてハンマーヘッドを調べたら、平均体重が500kgだって!
海の猛獣だね。
こんなのが波の下にいたら怖いぞ。
ハマーで波乗りする日は来るのだろうか?
それはHPSだ。
実はこのボードが例のマジックボードで、フィジーのボートトリップ、コスタリカ、メキシコにも持っていき、現在はこのノースハワイで保存されている。
埃を洗って乗ってみると、「おおー」という気分になった。
大好きなスラッシュをザババとやると、もう気分はコスタリカ。
カサド(定食)を食べに、カリチェに行こう!
とこころうきうき。
これに4フィンを付けたらいいかも。
あっそれってHPS4か。
今日はシークレットを発見した。
河口で、こんなセットアップ。
うねりが入れば長いレフトになりそう。
ここも無人。
赤土が流れ込んでいるから水が茶色い。
ここにはハンマーヘッドがうようよいるからあまりみんなは行かないんだって。
俺はここに「HAMMERハンマー」と命名し、今度うねりが入ったら行ってみようと思う。
ここまで書いてハンマーヘッドを調べたら、平均体重が500kgだって!
海の猛獣だね。
こんなのが波の下にいたら怖いぞ。
ハマーで波乗りする日は来るのだろうか?
今日は大風、雨のためクロッシングは中止しています。
明日からまた再スタート。
そのため、時間があったので、先日ニライカナイで乗った『ブラックダイヤモンド』のインプレッションを書きました。
長いので、時間のあるときにお読みいただけば幸いです。
---------------------------------------------------------------------------
友と分かち合うサーフボードがあることを知った。
3人いれば3種類のサーフボードがあって、これはその1本であるブラックダイヤモンドと名付けられたサーフボードの誕生物語である。
——ニライカナイの友に捧げるーー
--------------------------------------
昨年の夏、中村竜ちゃんが「ボードを短くして、車のトランクに入るようにできませんか?」
と聞いてきた。
できるとは思うけど、むずかしいかなぁ、というのが最初の感想だった。
なぜそんなデザインにしたいのかを彼に訊くと、
1)持ち運びがしやすい。
2)車のトランクや後部座席に入ると、複数名でサーフィンに行くときにとても都合が良い。それは
3)盗難防止にも役立ち、
4)ケースに入れ、ボディボードと言えば飛行機のチャージもかからない。
5)新型なのでかっこいいし、
6)色んな波に普通に乗れて、
7)収納も簡単。
8)子供も乗れて、
9)エレベーター、はたまた電車も楽勝。
という9つの明確な理由だった。
なるほど、幼いときから天才のほまれが高い竜ちゃん。
彼がこんな夢ボードの製作を願っている。
弘法大師=空海が天才だということはすでに有名だが、彼は、
「わが身の力を問いかけて、崖から飛び降り、天女に抱きとめられた」とされている。
竜ちゃんの場合は
「わが身の力を問いかけて、ボードを短くし、空に舞ったらコールに捕まえられた」といった感じだろうか。
ということでこのボード製作は、当世きっての銘シェイパーである天才コール・シムラーがこんなコンセプトをいたく気に入り、自ら挙手し担当することとなったのだ。
当初のコードネームはその名の通り「トランクボード」だったのだが、この名前を考えているときにiTuneから偶然かかってきた(1970年代を代表するロックバンド、キッスのヒット曲)『ブラックダイヤモンド』が印象的で、俺がそれを提案すると、コールも竜ちゃんも賛成してくれ、正式名称を「BLACK DIAMOND」とすることとなった。
ブラックなので、当然カーボンファイバー製を直感させる。
最終モデル完成の暁にはAVISO製も作ることとなるだろう。
さて、その提案から製作に入るのだが、ブランクスやレイル形状、さらにはアウトラインに到るまで紆余曲折すること7ヶ月、第一弾のボードは俺が日本に行く日に完成した。
それを弊社池谷が梱包し、提携茅ヶ崎HRSまで送ってもらい、竜ちゃん家のある鎌倉から国道134号線の松林から断片的に海を見ながら取りに行く。
昔は片側一車線だったのでやたら混んだのだが、現在は上下2車線となり、渋滞解消され走りやすくなった、と感動していると、チサンホテルが登場した。
ここを右折し、HRSに到着。主宰の山田さんに迎え入れられ、まずは実物を見たら、やたら感動してしまった。
短いが危惧していたやたらな厚みもなく、うーむさすがはコールだと唸り、ボードの天地を入れ替える。
天井が低いのに軽くノーズとテイルが逆さまとなり、ノーズの高さは胸の少し上くらい。
ラピュタプラグがトライフィンの位置で埋まっていて、その位置は少し広めだ。
ボードがルースなので、乗り味がやわらかくなりすぎないようになのだろう。
こんなところにもコールマジックが配慮されていてにっこりほっこり。
自分用のバットフィッシュ5’5”も届いたので、乗ってきた竜ちゃん号に積み込もうとボードを持って外に出ると、さっきまで曇っていたのにすっかりと晴れている。
チサンマンションから入り込む日差しにブラックダイヤモンド、バットフィッシュが神々しく輝いた。
ボードスペックを見ると、FOR RYU AND NAKIと書いてあり、こんな共有ボードは初めてなので、なんだか少しこそばゆいような恥ずかしさがある。
サイズは4’8”x20-1/8”x2-1/2”で、実際には4’7”の長さだという。こんなことはよくあるので気にしないが、今日石垣島で嘉良さんというシェイパーと話していたらボードサイズがグラッシング中に縮むことはよくあるそうで、きっとこれも縮んだのだろう。
さて、ノーズは竜ちゃんの要望通り、ラウンドではなく、ポイントであった。
尖ったノーズがしっかりと胸を張っているように見える。
レイルはミディアムテーパー、それがテイル前方でエッジを立たし、名前の由来となったダイヤモンドテイルとラインはつながっていく。
©RYU PHOTO
これは割れているスワロウと、四角いスクアッシュテイルの混合で、コール曰く両方の利点を備え持ち、最近大流行しているバットテイルもこの亜種だそう。
ロッカーは弱いが、それがソフトなゆるやかさにつながっている。
しなやかで美しいフォルム。
コンケイブはほとんどフラットだが、探るとシングルやダブルか潜んでいる風のコール流。
俺とコールは最後まで4フィンか、3フィンかを迷ったが、短いので回転性能は高い、と先読みし、トライを選択したのは正解だった。
と竜ちゃん号に積み込むと、やはり横積みができる。
なんともすごい。
話は逸れるが、最近発見された宝石ブラックダイヤモンドは、ボルツ・ダイヤモンドとも呼ばれ、黒色不透明が珍品だとされて高級宝飾、つまりアクセサリーとしてティファニーなどで製品化している。
で、冒頭に書いた友、竜ちゃんがニライカナイ島に持ち込み、俺のテストと相成ったのです。
最初に竜ちゃんの前情報を一切入れないように努めた。
このブラックダイヤモンドのことで何か言っているときは、聞いていて、そうでない達人技を用い、無論自らはこのボードについて尋ねないようにした。
こうして無垢な状態でこのニライカナイ島でのテストに挑むのだ。
このキャッスルポイント、ボッコンリーフを前にし、いざいざとワックスを塗り込む。
干潮なのでビーチエリアにしかサーファーはいなく、目指すピークは全くの無人。
FINはRaptorフィン、インサイドフォイルを持つ「R5」が竜ちゃんにより装着されていた。
かっこいいなあ。
©RYU PHOTO
リーシュプラグに紐を付けるが、竜ちゃんはそれまでノーリーシュだったようで、紐が通りづらい。
リーシュが付いて準備完了。
ボード写真を取ると、ニライカナイのヒロ君がAVISO FFを抱えて歩いて行った。
パドルを始めると、その速さにびっくり。
もう通常ボードと同等で、短いボード特有のパドリングのストレスは皆無。
「おまえ浮くなあ」とノーズをなでなでする。
途中でテイクオフの練習をしてみると、思っていたよりも普通に立てる。
波に近づくと、小さいが掘れ上がるリーフ独特のフォーミングで、その後は深くなるのか、スープが跳ね上がって沈み込む。
ベルサイユ宮殿の晩餐会テーブルのように隆起した棚が、うねりの角度とサイズによっては底からめくれ上がって一瞬四角いバレルとなるが、干潮のため、膝程度しかなく、かなり危険なのでそのエッジからテイクオフ。
おおー普通に乗れるぞ!!
テイクオフしてボトムターンをするとするすると前に出ていく。
©RYU PHOTO
これはかなり調子良いのでは?
という自分の予想通りターンも痛快で、レイルに体重を乗せるとテイルから水を押し出すように加速しながら波の上に登っていく。
波の最上部でレイルを切り返し、滑り降りると、前から柔らかで小さな白波がやってきたので、エイ!とテイルを踏みながらトップターンすると、クインと、テイルが前を向きテイルスライド。
敏感で道楽なボードだなあ。
それを腿の後ろでぐっと抑えて元通りにする。
俺はもう40代なのに10代の技が1本目で出来てしまった。
懐かしい感覚だなあ。
うれしくなりながらもこんなことをさせてくれる性能におそれいってしまう。
次の波は緩い斜面だったので、「カットバックづくし」で攻めてみた。思いきって切り返すよりも、軽いタッチで「シャッター」とターンすると波が追いついてきて、その上に引っかけて返し、それでまた後ろにターンと、8の字ターンの連続をする。
インサイドで気持ち良くプルアウトし、朝陽が斜面に差し込む小さな虹色のギラギラを見ながらパドリングバック。
命名をカットバックづくしよりも「カットバック祭り」としようか、などとどうでもいいことを深く考える。
至福の時である。
©RYU PHOTO
調子に乗った俺はスキーのような平行スタンスでスーッと流し乗り。
ギターを抱えて弾き語りするのは流しというビジネスであるが、ブラックダイヤモンドを抱えて、海沿いの街を流したくなるほど夢がある乗り心地だった。
©RYU PHOTO
これはトリミングのみのライディングでニライカナイから内地まで到達したような永遠なる感覚だったなぁ。
そのまま波の上でオトナゲなく「ゼェッヒー」とヨロコビ声を上げてしまった。
これを聞いた人は笑うだろうが、幸い周囲に人はいない。
そのままセッション中盤に強いトップターンを試みると、あれ?沈…。
どうやらテイルが少し沈みづらいらしい。
竜ちゃんは平気だと言っているから俺のせいかも、とスタンスをチェックし5cmほど後ろを踏むと解消されたが、まだ浮き上がる感じがある。
でもね、試作第一号だからこれは十分に許容範囲だ、とワハハな気持ちで海から上がり、ウエットを脱ぎ、清々しい気持ちのまま散歩し、川横に花の写真を撮りに行く。
竜ちゃんが「かわいいのがいますよ」というので小川をのぞきこむとアカハラ(イモリ)だった。
ここは農薬とは無縁の場所なのだなあ、と真っ青になった空を見て感じ入ってしまった。
後ほど、コールに長い文章のメイルを送り、ブラックダイヤモンド#001号機は最高だったけど、スピードがついているときテイルが沈みづらいよと伝えると、改良機#002号を作ってくれるそうで、これで全て解決と相成りそう。
友のサーフボードデザインが世界のシェイパーによって実現して、理想郷とされるニライカナイ島で一緒に乗るなんて夢のような話だけど、そんなことが起きた2007年の初春。
旅で会ったみんな、ありがとう。
またすぐにそちらに行きますね。
(了、3-12-07)
明日からまた再スタート。
そのため、時間があったので、先日ニライカナイで乗った『ブラックダイヤモンド』のインプレッションを書きました。
長いので、時間のあるときにお読みいただけば幸いです。
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友と分かち合うサーフボードがあることを知った。
3人いれば3種類のサーフボードがあって、これはその1本であるブラックダイヤモンドと名付けられたサーフボードの誕生物語である。
——ニライカナイの友に捧げるーー
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昨年の夏、中村竜ちゃんが「ボードを短くして、車のトランクに入るようにできませんか?」
と聞いてきた。
できるとは思うけど、むずかしいかなぁ、というのが最初の感想だった。
なぜそんなデザインにしたいのかを彼に訊くと、
1)持ち運びがしやすい。
2)車のトランクや後部座席に入ると、複数名でサーフィンに行くときにとても都合が良い。それは
3)盗難防止にも役立ち、
4)ケースに入れ、ボディボードと言えば飛行機のチャージもかからない。
5)新型なのでかっこいいし、
6)色んな波に普通に乗れて、
7)収納も簡単。
8)子供も乗れて、
9)エレベーター、はたまた電車も楽勝。
という9つの明確な理由だった。
なるほど、幼いときから天才のほまれが高い竜ちゃん。
彼がこんな夢ボードの製作を願っている。
弘法大師=空海が天才だということはすでに有名だが、彼は、
「わが身の力を問いかけて、崖から飛び降り、天女に抱きとめられた」とされている。
竜ちゃんの場合は
「わが身の力を問いかけて、ボードを短くし、空に舞ったらコールに捕まえられた」といった感じだろうか。
ということでこのボード製作は、当世きっての銘シェイパーである天才コール・シムラーがこんなコンセプトをいたく気に入り、自ら挙手し担当することとなったのだ。
当初のコードネームはその名の通り「トランクボード」だったのだが、この名前を考えているときにiTuneから偶然かかってきた(1970年代を代表するロックバンド、キッスのヒット曲)『ブラックダイヤモンド』が印象的で、俺がそれを提案すると、コールも竜ちゃんも賛成してくれ、正式名称を「BLACK DIAMOND」とすることとなった。
ブラックなので、当然カーボンファイバー製を直感させる。
最終モデル完成の暁にはAVISO製も作ることとなるだろう。
さて、その提案から製作に入るのだが、ブランクスやレイル形状、さらにはアウトラインに到るまで紆余曲折すること7ヶ月、第一弾のボードは俺が日本に行く日に完成した。
それを弊社池谷が梱包し、提携茅ヶ崎HRSまで送ってもらい、竜ちゃん家のある鎌倉から国道134号線の松林から断片的に海を見ながら取りに行く。
昔は片側一車線だったのでやたら混んだのだが、現在は上下2車線となり、渋滞解消され走りやすくなった、と感動していると、チサンホテルが登場した。
ここを右折し、HRSに到着。主宰の山田さんに迎え入れられ、まずは実物を見たら、やたら感動してしまった。
短いが危惧していたやたらな厚みもなく、うーむさすがはコールだと唸り、ボードの天地を入れ替える。
天井が低いのに軽くノーズとテイルが逆さまとなり、ノーズの高さは胸の少し上くらい。
ラピュタプラグがトライフィンの位置で埋まっていて、その位置は少し広めだ。
ボードがルースなので、乗り味がやわらかくなりすぎないようになのだろう。
こんなところにもコールマジックが配慮されていてにっこりほっこり。
自分用のバットフィッシュ5’5”も届いたので、乗ってきた竜ちゃん号に積み込もうとボードを持って外に出ると、さっきまで曇っていたのにすっかりと晴れている。
チサンマンションから入り込む日差しにブラックダイヤモンド、バットフィッシュが神々しく輝いた。
ボードスペックを見ると、FOR RYU AND NAKIと書いてあり、こんな共有ボードは初めてなので、なんだか少しこそばゆいような恥ずかしさがある。
サイズは4’8”x20-1/8”x2-1/2”で、実際には4’7”の長さだという。こんなことはよくあるので気にしないが、今日石垣島で嘉良さんというシェイパーと話していたらボードサイズがグラッシング中に縮むことはよくあるそうで、きっとこれも縮んだのだろう。
さて、ノーズは竜ちゃんの要望通り、ラウンドではなく、ポイントであった。
尖ったノーズがしっかりと胸を張っているように見える。
レイルはミディアムテーパー、それがテイル前方でエッジを立たし、名前の由来となったダイヤモンドテイルとラインはつながっていく。
©RYU PHOTO
これは割れているスワロウと、四角いスクアッシュテイルの混合で、コール曰く両方の利点を備え持ち、最近大流行しているバットテイルもこの亜種だそう。
ロッカーは弱いが、それがソフトなゆるやかさにつながっている。
しなやかで美しいフォルム。
コンケイブはほとんどフラットだが、探るとシングルやダブルか潜んでいる風のコール流。
俺とコールは最後まで4フィンか、3フィンかを迷ったが、短いので回転性能は高い、と先読みし、トライを選択したのは正解だった。
と竜ちゃん号に積み込むと、やはり横積みができる。
なんともすごい。
話は逸れるが、最近発見された宝石ブラックダイヤモンドは、ボルツ・ダイヤモンドとも呼ばれ、黒色不透明が珍品だとされて高級宝飾、つまりアクセサリーとしてティファニーなどで製品化している。
で、冒頭に書いた友、竜ちゃんがニライカナイ島に持ち込み、俺のテストと相成ったのです。
最初に竜ちゃんの前情報を一切入れないように努めた。
このブラックダイヤモンドのことで何か言っているときは、聞いていて、そうでない達人技を用い、無論自らはこのボードについて尋ねないようにした。
こうして無垢な状態でこのニライカナイ島でのテストに挑むのだ。
このキャッスルポイント、ボッコンリーフを前にし、いざいざとワックスを塗り込む。
干潮なのでビーチエリアにしかサーファーはいなく、目指すピークは全くの無人。
FINはRaptorフィン、インサイドフォイルを持つ「R5」が竜ちゃんにより装着されていた。
かっこいいなあ。
©RYU PHOTO
リーシュプラグに紐を付けるが、竜ちゃんはそれまでノーリーシュだったようで、紐が通りづらい。
リーシュが付いて準備完了。
ボード写真を取ると、ニライカナイのヒロ君がAVISO FFを抱えて歩いて行った。
パドルを始めると、その速さにびっくり。
もう通常ボードと同等で、短いボード特有のパドリングのストレスは皆無。
「おまえ浮くなあ」とノーズをなでなでする。
途中でテイクオフの練習をしてみると、思っていたよりも普通に立てる。
波に近づくと、小さいが掘れ上がるリーフ独特のフォーミングで、その後は深くなるのか、スープが跳ね上がって沈み込む。
ベルサイユ宮殿の晩餐会テーブルのように隆起した棚が、うねりの角度とサイズによっては底からめくれ上がって一瞬四角いバレルとなるが、干潮のため、膝程度しかなく、かなり危険なのでそのエッジからテイクオフ。
おおー普通に乗れるぞ!!
テイクオフしてボトムターンをするとするすると前に出ていく。
©RYU PHOTO
これはかなり調子良いのでは?
という自分の予想通りターンも痛快で、レイルに体重を乗せるとテイルから水を押し出すように加速しながら波の上に登っていく。
波の最上部でレイルを切り返し、滑り降りると、前から柔らかで小さな白波がやってきたので、エイ!とテイルを踏みながらトップターンすると、クインと、テイルが前を向きテイルスライド。
敏感で道楽なボードだなあ。
それを腿の後ろでぐっと抑えて元通りにする。
俺はもう40代なのに10代の技が1本目で出来てしまった。
懐かしい感覚だなあ。
うれしくなりながらもこんなことをさせてくれる性能におそれいってしまう。
次の波は緩い斜面だったので、「カットバックづくし」で攻めてみた。思いきって切り返すよりも、軽いタッチで「シャッター」とターンすると波が追いついてきて、その上に引っかけて返し、それでまた後ろにターンと、8の字ターンの連続をする。
インサイドで気持ち良くプルアウトし、朝陽が斜面に差し込む小さな虹色のギラギラを見ながらパドリングバック。
命名をカットバックづくしよりも「カットバック祭り」としようか、などとどうでもいいことを深く考える。
至福の時である。
©RYU PHOTO
調子に乗った俺はスキーのような平行スタンスでスーッと流し乗り。
ギターを抱えて弾き語りするのは流しというビジネスであるが、ブラックダイヤモンドを抱えて、海沿いの街を流したくなるほど夢がある乗り心地だった。
©RYU PHOTO
これはトリミングのみのライディングでニライカナイから内地まで到達したような永遠なる感覚だったなぁ。
そのまま波の上でオトナゲなく「ゼェッヒー」とヨロコビ声を上げてしまった。
これを聞いた人は笑うだろうが、幸い周囲に人はいない。
そのままセッション中盤に強いトップターンを試みると、あれ?沈…。
どうやらテイルが少し沈みづらいらしい。
竜ちゃんは平気だと言っているから俺のせいかも、とスタンスをチェックし5cmほど後ろを踏むと解消されたが、まだ浮き上がる感じがある。
でもね、試作第一号だからこれは十分に許容範囲だ、とワハハな気持ちで海から上がり、ウエットを脱ぎ、清々しい気持ちのまま散歩し、川横に花の写真を撮りに行く。
竜ちゃんが「かわいいのがいますよ」というので小川をのぞきこむとアカハラ(イモリ)だった。
ここは農薬とは無縁の場所なのだなあ、と真っ青になった空を見て感じ入ってしまった。
後ほど、コールに長い文章のメイルを送り、ブラックダイヤモンド#001号機は最高だったけど、スピードがついているときテイルが沈みづらいよと伝えると、改良機#002号を作ってくれるそうで、これで全て解決と相成りそう。
友のサーフボードデザインが世界のシェイパーによって実現して、理想郷とされるニライカナイ島で一緒に乗るなんて夢のような話だけど、そんなことが起きた2007年の初春。
旅で会ったみんな、ありがとう。
またすぐにそちらに行きますね。
(了、3-12-07)
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プロフィール
名前:Naki 2009 または船木三秀
HP:NAKISURF
性別:男性
職業:専門職
趣味:海
自己紹介:
11年暮らしたカリフォルニアからノースハワイ島に住みかえ、毎日クオリティの高い波で波乗りをしています。
私は波乗り殉教者で、肩書きはプロサーファー、写真家、画家、ルポライター、デザイナーです。
風が創ったさざ波が合わさり、遠くの洋(うみ)から陽の下、夜の中を駈けてきたうねりに乗る、というような気持ちで波に接している。
その欲求と探求心は飽くことがないようで、小さい頃からの夢であった世界の海を旅し、自分なりのアウトプットを続けています。
波を知ることは海を知ること。その深遠無限のインスピレーションを感じ、ゆらゆらと絡まった日々をこのブログで綴れたらなあ、と。
そんな波乗りの奥深さ、その意識や感覚を文章、写真、絵で表現できたらと思っています。
同業の方、同じ夢の方、海が好きな方、波乗りを愛する方、この場でお話しましょう。
ありきたりの道具論に留まらないメッセージをみなさまと創ってみたいのです。
また、カリフォルニア州、サンクレメンテ発のサーフショップ『NAKISURF.COM』も運営しております。
こちらは長年培ったサーフ業界のコネクションを活かし、世界で一番誇れるWEB STOREを目指しておりますので、どうぞご覧になってください!
ぜひ!
どうぞよろしくお願いします。
私は波乗り殉教者で、肩書きはプロサーファー、写真家、画家、ルポライター、デザイナーです。
風が創ったさざ波が合わさり、遠くの洋(うみ)から陽の下、夜の中を駈けてきたうねりに乗る、というような気持ちで波に接している。
その欲求と探求心は飽くことがないようで、小さい頃からの夢であった世界の海を旅し、自分なりのアウトプットを続けています。
波を知ることは海を知ること。その深遠無限のインスピレーションを感じ、ゆらゆらと絡まった日々をこのブログで綴れたらなあ、と。
そんな波乗りの奥深さ、その意識や感覚を文章、写真、絵で表現できたらと思っています。
同業の方、同じ夢の方、海が好きな方、波乗りを愛する方、この場でお話しましょう。
ありきたりの道具論に留まらないメッセージをみなさまと創ってみたいのです。
また、カリフォルニア州、サンクレメンテ発のサーフショップ『NAKISURF.COM』も運営しております。
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