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Hello!

と暗い店に入っていく。

カウンターにはビヨン(Bjorn)という名前の親父が「ハイ、ナキ!ずっと見なかったけど元気か?」と、にこやかにこちらに歩みよってきて、大きな手で握手してきた。

「元気でしたよ。奥を見ていいかな?」と聞くと、

「Absolutely(もちろん)!」と奥の部屋に通じるドアの鍵を開けてくれた。

その隠し部屋に入り、まず目に飛び込んできたのはデール・ヴェルジーよりも昔からシェイプを始めたと言われる「シモンズ」の新品ボード。
これは1951年製であるという。

ビヨンによると、このボードは最近になって見つかり、120万ドル(約1億3200万円)の値がつけられ、即決で売れてしまったんだと言う。

買ったのは投資で儲けた企業家だそうだ。
ひやあ、お金があるところにはあるんだねえ、と溜息をつきながらビヨンの顔を見ると、にやにやしている。

彼の後ろを見るとすごいボードがたくさん並んでいた。

エディ・アイカウが乗った最後のボード。
これはサンクレメンテにできたサーフボード博物館が購入したのだそうで、金額は極秘だそうです。

ヴェルジーのファーストモデル50/50、そしてグレッグ・ノールが持ってポスターになったガンにコン・アグリーの変な形をした試作品。
ドナルドのファーストボード?なんてのもある。

どれもスーパーミント(極上)コンディションで、こんなボードがアメリカにはちゃんと残っているんだなあ、と実感する。

うーん、と唸って見ていると、価格はそれぞれ10万ドル(約1100万円)の値が付けられていて、これらはもうすぐSOLD(売り切れ)になるんだそう。

冗談で「クヤシイなあ!」と言うと、俺が買わないことを見透かしているビヨンは、お前だったら特別ディスカウントするぞ、ドーダ?
と仕掛けてくる。

欲しいが、それだったら今乗っているサビタ号を買い換えて、それからそれからと代替え案がたくさん出るが、そんなお金はどこにもないことに気づく。

俺の弱ってきた目の色を察して、ビヨンは奥からサーフボードの箱を引っ張ってきた。

「これはな、お前が欲しがるはずのボードが中に入っているんだ、驚くなよ」

といいながらプライヤーで箱に留められている業務用ホチキスを外し、エアバブル梱包材を解き、中から俺が生まれて初めて買ったサーフボードが現れた。

ブルーワーの花柄ロゴが入っていて、ナガヌマさんシェイプだった。
これは松田さんという人がオーダーして、彼のスポンサーだった源さんから格安で俺が買ったボードだった。
懐かしさとうれしさで視界が滲む。

「どうしてこんなものがまだあるのだ?それもここに....」と自分の目を疑った。
欲しかったら特別価格45万円でいいぞ。

と言いながらビヨンは次のボードを出してきた。

「これは!」
と、またまた感電してしまった。

大好きだった黒レイルのパープルボードで、蜘蛛の脚を模したブラシがノーズに描かれてあった。
これはブルーワー工場内で下田さんのエアブラシを使わせてもらって俺が書いたもの。

ノーズの横を壊して、下手ながら直した跡までそのまま残っていた。
下重さんシェイプの178cm。
これが30万という。
欲しい!

さらにはカリフォルニアでコールが俺に作ってくれたオリジナルボードが出てきた。
これにはロイ・ゴンザレスが描いてくれたエルビス・プレスリーのアートがあり、ハービーが特別に仕上げてくれた改造アストロデッキがそのまま貼られてあった。
メキシコはサンミゲルのWQSコンテストの時に欠けたフィン先がそのままの状態でここにある。

そのフィンを触り、そのまま自分の名前が書いてあるボトムに触れた。
それはヒンヤリしているのだが、過ぎ去ったあの日のすばらしい波と乾いた風があり、日本人ということで愛され、歓声を受けた会場での微熱がそこにはあった。

全部買い戻したい衝動に駆られるが、何もお金は持っていないことに気づき、そのボードをビヨンに返す。

ビヨンは比較的新しい年代のコールのボードなら24万円を特別に20万円にするよ、と言ってきた。

買わない理由を探すのだが、どこにも見つからないので、ジーンズの隠しポケットからクレジットカードを出す。
これなら限度額いっぱいで買えるだろう。

「ドモ毎度おおきに!」

となぜかエセ関西弁になったビヨンの声を後ろに、ボード片手に店を出る。

家に戻り、昨日届いたタカオさん印のボードラックに飾った。

で、手に入れてしまうと、後悔することってありませんか?

ああ、20万円かあ、これだったらサビタ号を買い換えればよかったなあ、と少し後悔しながらもう一度ボードを見ると、それはポキ(ねこ)にすり替わっていた。



あれ、変だぞ?

と思った途端、目を覚ました。

これらは全て夢だったのです。

と始まった今日。

やはり大事なボードは、手放さずきちんと保管しておかないとだめだなあ、と思ったのであります。

昨夕、アクアノイドをBD3に貼り付けたので、それを持って闘牛に行く。



装着って、もっとむずかしいかな?
と思っていた作業でしたが、ドドゲの三浦さんやカビカのあっちゃんは知っているだろうけど、修理や調整、そんなことを超がつくほど苦手な俺なのです。

でもやってみると簡単で、なんなく貼れました。

貼ってから思ったのが、

「(抵抗としては)AVISOで言うところのプロフィニッシュ、グロスフィニッシュの違いは何もない」とみんなに言い切っていたので、

「何もライディングが変わらなかったら中根博士になんと言おうか?」という重たい不安が頭をよぎる。

やはりこういうものって、俺はあんまり信用しないのだなぁ、とその自分の小ささに自己嫌悪する。

「でもその時はちゃんとそう言おう」と決心しながら車を走らせ闘牛に着いた。

一昨日よりもサイズが少し上がったようで、たまに腰+くらいのセットが入ってくる。

ちょうどフレディのサーフ時間と一緒になり(最近いつもだが)、浜でストレッチをしている彼にこのアクアノイドを見せたら

「日本の最新技術だな。まあ調子いいのかどうか見せてくれ」

と外人特有の「見るまで信じないぞ」の疑問系であった。

パドルアウトしてみると、その速度はあまり変わらない。

でもフィルムだけでパドリングが変わったら怖いよな、とフレディと話しながら沖に出ると、ロングが乗ってきて、彼はいいセクションの手前でワイプアウトした。

おー!とボードを翻し、波に乗り、ワンターン、ツーターン、と進むと「あれ?速いぞ」と実感し、そしてアクアノイドを貼ってあったことを思い出した。
そのまま進み、崩れた泡波の下、平らな海面でボードを振るようにトリミングしてもボードの速度はあまり落ちてこない。

これは!

と驚き、「ずごい!機能したぞ」とにっこり。

2本目は、ピークから滑った胸近い大きな極上のセット波。

速い速い、少し奥から入りすぎたので肩から行こうとしていたフレディの横を「ヤッホー」と通りすぎた。

それは「まさか抜けてくるとは!」とフレディが後で教えてくれたほどのビックリするほどの速度でした。

フレディが「お前今日調子いいなあ」と言うので、

「これだよ、忘れたの?」

とボトムに貼ってあるアクアノイドを見せると、「OH!そうかこれで速いのか!」

とフレディもビックリ。



もう一本乗って、その速さを実感確認した俺はフレディとボードを交換した。

一本乗ってラインナップに帰ってきたフレディ、以前このBD3に乗ったことがあるので、その違いにびっくりしていた。

「速いよな、テイクオフはそんなに変わらないんだけど、加速してからが伸びる。不思議だ。これはヨットの底についているのと同じものか?」

と聞いてくるが、俺にはあまり詳しいことはわからない。

でもサーフィングを長くしていて、こんなフィーリングは始めてで、ちょうど今バリでWCT戦に出ているケリー・スレーターに貼ってもらいたくなった。

いや、待てよ。

話は逸れる。
ご存じだとは思うが、アメリカでは寿司ブームだ。
これは内緒にしておけばいいのに「ドーダ、俺たちはこんなおいしいものを食べているんだぞ」と日本人が誇示した結果、マグロはもちろんのこと世界中で魚不足となり、魚の値がまた上がってしまったので、外人にこのおいしさを教えなければよかった、というのは在米日本人共通の意見だと思う。

なので、外人にこんないいものを教える前に日本人だけでこのアクアノイドを使って、初のWCT選手誕生というわけにはいかないのかなあ?

そんなことを夢想しながら夏の闘牛岬に浮いていると、沖に白い鳥が一羽飛んでいた。

8月になりました。
夏はもうすぐいなくなっちゃいそうです。

(おまけ)
船木式アクアノイド装着レポート

まずはボードを用意。
これは上にも書きましたがAVIS BD3プロフィニッシュです。



取扱説明書(以下、取説)ワックスリムーバーできれいにする、とあったがそんなものはここにはないので、家庭用クリーナーできれいにしました。



でもこれだとワックスが溶けないので、結局は陽に当てながらから拭きしてワックスを取りました。

ぴっかぴか状態↓



さらに耐水ペーパーの2000番できれいにする、と取説にあったのだが、こういうのが面倒な俺は、いつもの180番でガリガリと表面を磨き、その後2000番で拭き取るようにしました。

そうだ、その前に一度ボトムパッドを置き、貼り位置を確認してから削りました。



乾いた布でよく拭いてからいよいよ貼り付けです。

半面を剥がして、目標位置にズバリと。



押しつけて固定したら残りも剥がし、こすりつけて圧着させます。



同じようにフィンの内側も耐水ペーパーで磨いてからフィンパッドを貼りました。



しっかりとこすって、密着させて完成です!

取説によると、ここから1〜2日置いておくと密着度が高まり、剥がれづらくなるみたいです。

全部で20分で終了しましたので、参考にしてください。
テープで仮止めとかの行程は無視しちゃいました。
(なぜなら、もし曲がっても性能に影響がないと理解しているから)

で、クリーナーも出ているので、このままNAKISURFステッカーも貼っちゃいます。

まずは白い、半透明の台紙にステッカーが乗るようにゆっくりと表面を剥ぎとります。

このとき、水色の台紙にステッカーが残るようだったら、指などで白いほうにくっつけてください。



希望する位置付近を上記アクアノイドのときと同様にきれいにして、はぎ取った白い台紙とステッカーを貼り付けます。



↓指などでよくこすります。



特に羽根、文字の細い部分は接着しづらいので一本一本密着させてください。



↓密着させたら白い台紙をゆっくりと剥がします。



剥がしたら



指で圧着させましょう。



最初に剥がした裏台紙(水色)を使ってもっと圧着させたら終了です。
(ここまで2分でした)



終了です!!

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こんにちわ
この画像でBD3についているフィンは何ですか?
以前のブログではFCS蔵モデルがBD3には合うと
拝見したのですが、MRのツインスタビなんかは試されましたか?
調子の良いフィンセッティングなどあれば参考にしたいです!
kenny 2008/08/01(Fri)11:32:56 編集
手放したもの
自分は、某大手車買い取り業者に車を売って、3ヶ月後くらいに仕事で都内を走っていたら、自分が乗っていた車がステッカーも剥がされずに道端に停まっていたんです!
まさかこんな近くに新しいオーナーがいたとは!と同時になんだか嬉しいんだか寂しいんだか、なんとも言えない気持ちでした。

でも、あのステッカーを剥がしていないという事は新しいオーナーもサーファーか??
waike 2008/08/01(Fri)11:35:18 編集
フェラーリボード。
こんにちは。
夢のボードファクトリーが出てきましたねっ!
おぉ!スゴい展開だ。と思っていたら、夢。いつもながら、完全にnakiさんworldに引き込まれていました(笑)

アクアノイドのスゴいですね。ボードやフィン以外のツールでサーフィンが変わるって、刺激的ですっ!


てつ 2008/08/01(Fri)11:37:50 編集
夢か!
私も似たような夢を見たことがあります! 私の場合は車でした。 初めて購入した車、中古のホンダ、プレリュードXXが目の前に現れ、譲ってくださいと夢の中の持ち主にお願いしてました。
なんでこんな夢を見るのですかねー。 

わんちゃん 2008/08/01(Fri)12:12:11 編集
ま、まさか
すごいなぁ〜、1億3200万って、まさかの夢オチ。
やられました、きっとこれは夏バテ,グビグビ
kazu 2008/08/01(Fri)14:51:58 編集
報告です
こんにちは、
これは普通のコンポジットフィンです。
私的には蔵人フィンがベストセッティングですが、子供が乗るのでもしもの時を考えて、安全な柔らかい安フィンをつけています。
で、このテストの名目として、同じセッティングで試したかったので、あえてツインスタビにしないでこうしました。
MRのツインスタビも調子良さそうですよ。
ふなき 2008/08/01(Fri)15:41:12 編集
きっとサーファー志望だと思います
そのステッカーのセンスが佳かったのに他ならないことだと思います。
うれしいですよね。
逆に悲しいのが自分のステッカーが全て剥がされていることです。
ふなき 2008/08/01(Fri)15:43:08 編集
自分でびっくりな事件
そーなんです。
夢、でした。
かなりディテイルの細かい夢だったので正夢かなあ、とも思っています。

本当にサーフィンが変わりました。
オドロキです。
機会があればぜひお試し下さい!
ふなき 2008/08/01(Fri)15:44:42 編集
エノテカロゴのXX
過ぎ去った思い出を残したい欲求が深層心理にあるのでしょうね。

そのプレリュード、乗りたいです。
ふなき 2008/08/01(Fri)15:45:55 編集
ゴクン
グビーグビ。
俺もやられましたー。
もっとビール飲もうっと!
グビィ。
ふなき 2008/08/01(Fri)15:46:51 編集
無題
私の記憶では、船長がノーズにホットツナの手書きラミネートが入りイエロー+黒のレールの板を覚えています。
確か18,9年前の記憶ですが....
Kawika 2008/08/01(Fri)18:39:07 編集
お世話になります
長いイントロダクション・・・あのように夢を鮮明に覚えているのがすごすぎる!!!
ところでブログ内のBD3でノーズやボトム中央付近が白っぽく見えるのは何でしょうか?光っているのでしょうか?
AVISOファン 2008/08/01(Fri)19:01:18 編集
どうなんだろ~な~!?
こんばんは、ナキさん

ボトムに大きなワックスのかたまりついていても気にするな!って感じのナキサーフがいいな~・・・・・・。
クワッドバックフィンを左右逆に装着していてもたいして変わらなかった・・・・・。

信憑性疑ってしまうよな~~・・・・。

戸惑うな・・・・。
asi 2008/08/02(Sat)00:38:37 編集
黄色&黒
そのボードもありました!
なつかしいなあ。
すごい記憶力ですね。
ふなき 2008/08/02(Sat)02:32:11 編集
そうなのです
長すぎるイントロでした。
8月第一週週末記念に、とはっきりとした記憶の中で書きました。

それはきっとガレージドアの反射で光っているのでしょうね。

ふなき 2008/08/02(Sat)02:34:12 編集
本当に速度が上がったのです
おはようございます、asiさん、
そうなのです。
だから自分でも驚いているのです。
今までそんなものだと思っていたボトム、やフィンのアクセサリー用品。
だからこそ、文中にあったようにその(変わらなかいかもしれない)報告をどうしようか?と乗る前から心配していました。
乗って、その大きな違いに気づいたときのオドロキ、そんなインプレッションでした。
だからといって、これからも細かいサーフィンライフは送りませんので大丈夫です。

これだけ性能が上がるのなら、と感じ掲載しました。
クアッドはこんど逆も試してみますね。

ご存じのように、商売のために調子の悪いのを「GOOD」とは一度も言ったことありませんのでご安心を。
分析、アナライザーとしてこのノースハワイの波を使ってやっていきます。
ぜひ〜
ふなき 2008/08/02(Sat)02:41:59 編集
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プロフィール
名前:Naki 2009 または船木三秀
HP:NAKISURF
性別:男性
職業:専門職
趣味:海
自己紹介:
 11年暮らしたカリフォルニアからノースハワイ島に住みかえ、毎日クオリティの高い波で波乗りをしています。

 私は波乗り殉教者で、肩書きはプロサーファー、写真家、画家、ルポライター、デザイナーです。

 風が創ったさざ波が合わさり、遠くの洋(うみ)から陽の下、夜の中を駈けてきたうねりに乗る、というような気持ちで波に接している。
 その欲求と探求心は飽くことがないようで、小さい頃からの夢であった世界の海を旅し、自分なりのアウトプットを続けています。

 波を知ることは海を知ること。その深遠無限のインスピレーションを感じ、ゆらゆらと絡まった日々をこのブログで綴れたらなあ、と。

 そんな波乗りの奥深さ、その意識や感覚を文章、写真、絵で表現できたらと思っています。

 同業の方、同じ夢の方、海が好きな方、波乗りを愛する方、この場でお話しましょう。

 ありきたりの道具論に留まらないメッセージをみなさまと創ってみたいのです。

 また、カリフォルニア州、サンクレメンテ発のサーフショップ『NAKISURF.COM』も運営しております。

 こちらは長年培ったサーフ業界のコネクションを活かし、世界で一番誇れるWEB STOREを目指しておりますので、どうぞご覧になってください!

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 どうぞよろしくお願いします。
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