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初夢を見ました!

それは「自転車に乗って海沿いを旅をする夢」で、それはどんな意味があるのかな?
と考えた瞬間に夢のディテイルが全て消え去りました。

でも夢が見られて良かった。

さて、マックブックが凍り付いているような船木@大江戸です。

現在の時刻は555のぞろ目、気温は4℃を指しています。

これから房総半島の先端に向かうのですが、波はどうでしょうか?
のぐどん、かっちゃん、根本さん待ってて下さい。

↓これは鴨川に向かった日のなみある?波情報。



先日書ききれなかったBD3高浮力版の試乗レポートを掲載します。



千葉の東浪見横で初ワックスアップ。
あまりの寒さにベースコートが石みたいでした。

これは勇人さんのスケルトンフィッシュ。
届いたばかりだそうです。



こちらも新品、そしてわんちゃんこと高林さんのBD3-大も新品で、BD3-小に乗るオノゲ君を除く3人がニューボードとなりました。



このBD3-大ボード(塗装不良)は1月11日にオープンするnakisurf裏原宿店においておきますので、お近くの方はどうぞご覧になってください。

冷水、そしてこれから日没を控え、さらには駐車場から10分程度の距離ということを計算し、5/3mmのアノラック(メーカーは違いますが、同じ製造工場なのです)、ブーツ&グローブ、そしてキャップという完全装備。

このキャップが鍵で、暖かなサーフィングのための必携品。
耳とクビが冷えないので寒冷地のみなさんにもお奨めします。



BD3-大は幅がありすぎて手が届かないが、ロングのように肘と掌で押さえる式で持ち歩く。



でも短く軽いので、フリー&イージーです。

そうだ、フィンはツインスタビの蔵フィンを忘れたので、コンポジットのサイドだけを装着しました。

初の試みだけどどうかなあ?



堤防からエントリー。
オノゲ君の一本目。



すばらしいターンです。

ロングのような浮力の俺もタルイ波を楽々テイクオフ。



体重59kgの俺が乗るとかなり浮きます。
どの位浮くのかと言いますと、波待ちで腰骨が海面よりも上がっています。

なので、冷え知らず、下手をすると50kg程度の人ならばSUP(スタンドアップパドルボード)にも使えそうです。

ノースハワイで鍛えた逆真流ライドも披露。
まるでロングのような安定感です。



勇人さんは、スケルトンフィッシュでものすごいターンを披露。



こんな柔らかな斜面に高速で食い込むボード。



ファーストターンの加速がすごく、それを全てここで吐き出しています。



マーティン・ポッターかジョエル・パーキンソンばりの玄人ターンにギャラリーは沸騰しました。

さすが勇人さん、ものすごいターンを見せてくれました。
すばらしい!と堤防の上から感動。



また堤防から入り、次もゆるやかターン。

どうやらコンポジット2枚だけだと、ドライブが全くなく、ターンの切れ込みも悪いのでこんなゆるやかターンになってしまうのですね。

でも斜面があれば、波がブレイクしていなくても岸まで乗っていけるのはすごい。
まるでフィッシュのような回転性を持ったロングボードです。
とまた同じことを書いてしまう。

池田潤ちゃんが乗ったらどうなるのだろう?



反省するが、バックフィンは10分向こうの車の中なので、なだめながらサーフする。

でもこのルースと不安定さも新鮮で楽しいです。
それにしてもこのBD3-大は良く浮いて早く、軽い。

例えるのなら「4駆車が超軽量になり、そして二輪のハンドリング性能」というほどです。
これでフィンがきちんと付いたらどうなるのだろう?

勇人さんのラディカルスラッシュ。



レイルから「ズワッ!」とすごい音が聞こえてきました。

「スケルトン最高ですね〜」とかっこいい声は勇人さん。

そろそろ日没です。
オノゲ君終了。



俺も終了。



BD3-大の試乗レポートフィンセッティング不良で簡単なのですが、このように終わります。

ですが、昨日蔵フィンを見つけましたので、本日ベストセッティングで試してみますのでお待ち下さい。

上がってくると、子供たちチームは貝を集めていた。
大空の凍える空の下、こんなナチュラルな遊びが一番ですよね。



テッド阿出川潤さんにいただいたテッドさんの若き頃に撮影したムービー『サーフィングライフ』。
(なんと16mmフィルム!)

早く拝見したいです!

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(#2からの続きです)

英語版はサーフィング・マガジンからの転用です。

Surfing mag:
What kind of music do you like to listen to when you shape?

Cole:
I have my I-Pod on shuffle so I just scrolled through the first few. Neil Young, Deep Purple, Motorhead, The Stones. I like a lot of different stuff though.

Surfing mag:
How much time do you spend on a single board now?


Cole:
It depends on the particular board, could be 45 minutes could be two hours, I guess as long as it takes for me to feel it’s the best board I can make.

Surfing mag:
Do you spend more time on the computer screen or in the shaping bay?

Cole:
Shaping bay for sure.

Surfing mag:
How important is teamrider feedback to you?


Cole:
It is the most important thing to me, feedback in general, I always tell my customers too, Let us know how it goes, we want you to be stoked. But it is always great to have a world class pro tell you a board is magic, that’s what keeps you going.

Surfing mag:
What kind of board do you enjoy shaping most right now?


Cole:
All of them but it’s always fun to do something different, channels or bonzer bottom, anything unique.

Surfing mag:
How often do you get to surf?


Cole:
Never enough, but last week I surfed 5 days in a row, that’s pretty good, I still love it, that’s why I shape.

Surfing mag:
Are you actively pursuing "greener" avenues in your surfboard production?


Cole:
Yeah, always, There is a group of guys working on recycling boards and recycling the EPS I think that’s insane, it always killed me to throw away the rail cut offs, they’re perfect for packing material so we usually save them and use them for packing boards.


サーフィング誌:
シェイプ中に聴く音楽を教えてください


コール:
アイポッドのシャッフル機能で聴いているんだ。
入っているのはニール・ヤング、ディープ・パープル、Motorhead、ローリング・ストーンズ。

俺は色々なジャンルのが好きなんだ。

サーフィング誌:
一本のボードシェイプにかける時間はどのくらいですか?


コール:
それはボードによってさまざまです。
45分で終えることもありますし、2時間ということもあります。
私は私が作ることができる最良のボードになるために必要なだけ時間を費やしているのです。

サーフィング誌:
コンピューター・スクリーン上でシェイプする時間と、あるいはシェイプルームではどちらに多くの時間を使いますか?


コール:
それは間違いなくシェイプルームです。

サーフィング誌:
チームライダーがあなたに伝えてくるフィードバックはどれくらい重要ですか?


コール:
それは私にとって最も重要なものです。
さらには「乗ってどうだったか教えてください」と一般のサーファーにも伝えています。

私はクライアントに最大限に満足してもらいたいのです。
そして世界的なプロサーファーに私の創造に対して、賛辞をもらえたらそれは大きな自信と燃料となるのですよ。

サーフィング誌:
どんな種類のサーフボードを削るのが一番楽しみですか?


コール:
どんなボードでも削ることは楽しいのです。
他とは違うユニークなデザインやチャンネルとかボンザーボトムを作るのも楽しいですよ。

サーフィング誌:
どれくらいの割合でサーフしていますか?


コール:
サーフィンはどんなにやっても決して十分ではないのです。
けど、先週は週に5回もサーフしました。

それはかなり多い方ですが、サーフィンが好きだからサーフボードシェイプをしているのです。

(訳者中:コールはディノ・アンディーノやマット・アーチボルドたちと全米選手権を争ったほどのサーファーなのです)

サーフィング誌:
「環境にやさしい」手段の制作を実施していますか?


コール:
もちろんです!

具体的にはリサイクルのサーフボード、そしてリサイクルEPSに取り組む人たちと一緒にやっています。

それと、レイルをカットした後の廃材にも頭を悩ませていましたが、現在ではそれを保管し、ボードパッキング材に使用しています。




(#1からの続きです)

英語版はサーフィング・マガジンからの転用です。

Surfing mag:
Do you think there's an increasing or decreasing appreciation for a custom surfboard?


Cole:
I think for those who surf well enough to know the difference and also for any one who is striving to better their surfing by continuously dialing in their equipment.The custom board allows surfers to get a board designed for their own style of surfing and the the type of waves they ride in their particular area.

Surfing mag:
Are quads declining or increasing in popularity?

Cole:
It’s ridiculous how many quads I see these days, everything from fishes to funshapes to Stand up boards. I think the quad has certainly established itself as a valid design. I’m stoked to have worked so much with Nathan Fletcher because I think it takes someone at his level to take a design like that and boost big airs, but also, to rip on them at big Pipeline or Mavericks, that’s when people start going holy shit those things are for real. I feel glad to be a part of that, and to know that our work together, played a role in legitimizing the modern quad design.

Surfing mag:
What's keeping you afloat? Custom clientele? Shop accounts? Surftech?


Cole:
Custom,Custom,Custom and I do quite a bit in Japan as well, I have a great distributor (Thanks Naki!)

Surfing mag:
If it hasn't already, will your surfboard production ever have to go overseas?

Cole:
I hope not, but never say never. I don’t think the custom board is going anywhere, what happens when the customer says; I want it just like this but with a touch more rocker and pull in the nose a bit, oh yeah, can you make the tail a little blockier. Not gonna happen with a board made overseas, so the custom board isn’t going anywhere too soon.

サーフィング誌:
カスタムオーダーの需要は増加していますか?

コール:
経験値が高いサーファー達、つまりさらにより良いサーファーになる努力を惜しまずに道具を追求するサーファーが、究極のボードを継続的に求めるために存在していると私は思います。

各々のスタイル、波質のためにボードを設計することをカスタム・ボードは可能にしているのです。



サーフィング誌:
クアッドフィン人気はいかがですか?

コール:
現在、どれだけのクアッドフィンに乗ったサーファーが海にいるかを見ると、おわかりのように明らかに増加していますよね。
どんなボード、つまりフィッシュ、ファンシェイプからSUPまでもがクアッドを装着しています。

クアッドはいまやサーフィング世界にしっかりと根付き、その地位を確立したと言えるでしょう。

余談となりますが、その昔ーー私がネイザン・フレッチャーと一緒にクアッドシステムに取りかかったおかげで、そのデザインレベルを大きく押し上げることができました。

彼は大きなエアをしたり、リッピングすることをパイプラインやマーヴェリックスでテストしてくれました。

そのおかげで人々はこのクアッドシステムは本物だぞ、と理解しはじめました。

この起爆点、つまり「現代のクアッド=ネオ・クアッド」の役割を正当化させるために私が関われたことをとてもうれしく思います。

サーフィング誌:
何があなたの活動を支えていますか?
カスタムボードを依頼する人ですか?
ディーラー?
それともSurftech?

コール:
カスタムボード、カスタムボード、カスタムボードだね。
さらにはNAKIとしっかりとやっています。
俺は良い代理店を持っているのです。

サーフィング誌:
ビジネスが上手く行かない場合は、COLEサーフボードの製造はいつか海外(中国、ベトナム、またはタイのことを指していると思われる)へ行くのでしょうか?

コール:
そんなことにはならないようにします。
けれど絶対ないとは言い切れないですね。

でもカスタムオーダーのボードはなくならないと思う。
もしお客さまが「(このモデルに)もう少しロッカーを付け、ノーズをほんの少し細くして、そうだ、テイルエンドを大きくして」と言われても海外製造のボードだと、それは不可能ですよね。
だからカスタムボードはなくならないのです。

(#3に続きます)


ファイヤーブレード。

ロボに「このボードの特徴は?」

と聞かれ、バットフィッシュに代表されるラウンドノーズ系の中毒患者であることを白状しつつ、こう言った。

(ロボは知っていることなので会話には出てこないが、ここではみなさんに余談です)

コールデザインはバットフィッシュをはじめとする丸いデザインがあって(この究極にブラックダイヤモンドがあります)、

そして少し細くなってグラスホッパーの丸みデザイン、

さらに細くなりファイヤーフライ、

もっと細くなってHPS、

さらにはミニガンデザインのピストルというデザイン体系となっている。

「そのグラスホッパーとバットフィッシュの間がないので、それを埋めるモデルとしてデザインしたんだよ」

そのファイヤーブレード独特のデザイン、これがなぜ調子いいのか?

ということをコールがシェイプしながら説明してくれた。

「まずはこの部分のフラットエリア。普通だったらこうしちゃうと曲げづらい(ターンがしずらい)んだ。でもボンザー上にロッカーが存在していて、こことレイルが連動してターンを容易にし、フラット部でが速度を生むのさ」



「さらに、テイルラインは複雑なラインを出さずにVとしたので、レイルへの切り替えレスポンスがいいのだ」



「厚いイーグルノーズはテイクオフの際にいくら波に押しつけても沈むことはない。だからテイクオフは早く、安定しているでしょ?」



船木:「そう、どんなに掘れてもガンみたいに真っすぐぶれずに波の中に降りていけるんだ」

「そんな組み合わせがファイヤーブレードの持ち味だろうね。さらにこの新アウトラインのテンプレートで、全ての個性的なバランスを統一しているんだろう」

ふむふむ、と俺と柳瀬、そしてロボが頷きながらその詳細分析に聞き惚れた。



この「ファイヤーブレードほんの少し進化版」を持って完成形とします。

俺とライアン・カールソン、そしてロボたちのオーダーを通しました。

そのテストを経て、カーボンファイバー中空製のAVISO版を年明けに製作を予定しています。



その間、ポリエスターボードのオーダーも可能です。

「絶賛以上、夢の領域近し」

この新型コンセプトのニューデザインサーフボードをどうぞお試しください。

走りと動きは私が100%保障します。

ストックボード群の初回オーダーも入れるべく、コールと3Dカットスケジュール準備を整えています。



さて、その後弊社オフィスにAVISOジョンがデリバリーにやってきた。



先週ノースハワイで一緒だったのでひさしぶりという気がしないが、彼の笑顔に感激した。

AVISOボードのデリバリーはこうして全員総出で搬入します。



検品後、ロングボードボックスの埋め込み状態についてジョンからレクチャーを受けた。



こういうことが得意な池谷がかぶりつき位置で真剣に聞く。



その後は柳瀬も交えて3人でミーティング。



このお店のプリンおいしそう。



そのまま昨日ブログを書いていたら日は落ちていた。



で、今です。

カリフォルニア沿岸は深い霧に覆われています。



これからドノバンコンサートです。

もうそろそろリハーサルが始まるので行ってきます!

Have a great day!

(おまけ)
サーフィングの祖、デユーク・カハナモクのボード。



いつかはこんな波を一日中乗りたい。




待ちに待ったMPツインが完成したので、サンクレメンテ王子邸前に行ってきました。

週末なので(週末でなくても)トレッスルズは激混みという情報を入手していたので、こんな時は王子邸前狙いです。

波はスーパーグラッシーで腰、胸くらい。
人は見渡す限りで8人。



さすがサンクレメンテのシークレットの面目躍如です。

噂のMPツインさま。



これはアキラ・アイパなどからはじまった「1980年代ツインフィンのリバイバル」にネオ・クアッドの祖コールからの直接回答です。

幅広なのにそう思わせないアウトライン。
全体的にスケルトンフィッシュの進化版と見たが、よくボトム形状やレイルをチェックすると、新しいコンセプトのツインフィンだった。



「抜けないよ」というロボ(ジョン・ロバートソン)の言葉を信じてツインのオンフィン。

フィンは選ばず、選べず、とこれは1980年代そのままで、なんだかうれしくなる。



5'8"x18-3/4"x2-1/4"

と、数字を読むと俺には少し厚めだが、そんなことは感じないフォルム。

スペックにだまされないのも大事です。

発売前の名作「ファイヤーブレード」と2ショット。



これにもファイヤーブレードと同様にハーちゃん印のアストロデッキ新作を貼ることにしました。



今回は「全ピース一気剥がしの一気貼り」の大技です。



うまく全てのピースを離れないように全ての裏紙を剥がして、



テイルで位置を合わせて、



押しつけて完成。

最後は砂浜にて「足で押しつけ圧着させてだめ押し」とするやり方です。

デッキパッドは本来だと貼ってから24時間おかなくてはいけないのだが、MPツインはマーチン・ポッターモデルでもあるので、彼が「ウエーブ・ウオリアーズ3」の中で貼ってすぐに入るシーンを思い出し、2008年に俺が再現したというわけです。

浜に降りると、南うねりが届いていた。
美しく速い波。



ワックスを塗り、



王子邸前コールが一気に揃いました。

左から柳瀬のMPツイン、このMPツイン、ファイヤーブレード、そしてともみのFF。



この人もコールでした。
スケルトンフィッシュかな?

こうして年季の入った、日焼けしたボードを見るとこのサーファーは玄人ぽいなと感じる。



靴もそうですが、ボードが白いと「新米」のようで少し恥ずかしいものです。(みなさんはいかがでしょうか?)

コールは生まれも育ちもサンクレメンテで、サーファーの街サンクレメンテでは、このサーフボード名匠を誇りに思っています。

かく言う俺もサンクレメンテでコールを持って歩くことが誇らしく、つい胸を張ってしまう。

潮が上げてきたせいか、波は小さくショアブレイクながらも美しくなってきた。



ゲッティングアウト。
海は楽しい。



一本目のレフト。
体のひねりがそのままターンになるので、軽く速く、ファイヤーフライをはじめて乗ったときのような新感覚になった。



ホワイトウオーターへのバウンシングもこの通り軽快です。



ともみのバレル波。



「フナキーサン!!」

と聞いたことのある大声がしたので、その方向を見るとディノ(・アンディーノ)であった。



なつかしい、番長ディノにここで会うとは!

と昔話に花が咲き、「コロちゃん大きくなったでしょ?」

と聞くと、さきほどエアをぶちかましていた少年が彼であった。



大きくなった、というかもう青年に近い。

コロヘ・アンディーノ。

サーファー誌などでは「未来の世界チャンピオン」と評価されているのだが、父ディノは

「長い道のりだぜ」

と言う。

俺もその通りだ、長い道だよな、と漏らすようにつぶやいた。

ディノが波に乗り、それは往年のスタイルそのままでうれしく思う。



俺も次の波に乗り、ディノの横でこんなアクション。



「おーまだまだやるじゃないか」とディノに言われうれしくなるが、そんなそぶりは見せずに「まだまだだよ」と謙遜する。

そしてこれがディノからの回答である1992年そのままのフローター。



負けていられないと、今度は超集中し、フックに合わせてマイクロバレルにイン。



静かな大人の日米対決だと自分では思っていた。



こんなほぼ誰もいない王子邸前で、サンクレメンテの番長親子と一緒になったというMPツインがつなぐ縁に胸が熱くなった。



カメラに向けてアウトラインをアピールし、



いつものようにカメラを柳瀬と交換し、今度は俺が彼たちを撮る。

本邦初公開、柳瀬の波乗り。

乗っているのは彼のMPツイン↓



ライトもこの通り。
水深はほとんどないが、楽しく乗れるワンセクション。



スカイラー・バロウザことスカイがやってきた。
彼はクリス・ワードと遜色のないサーフィングをするが、無名でスポンサーもないアンダーグラウンド・リッパー。

10年来の友人である。



コロちゃん。



そしてこれがコロちゃんのスーパーマンフリップの始動ショット。
90%メイクしていました。

すごいなあ!



ディノさまのお帰り〜。



ではまた明日!


ニックとジョンが最終日だというので、超早起きして、真っ暗な空の下を闘牛岬まで行く。

ホワイトハウスの時は暗い朝から行くが、闘牛はリラックスクルージング波なので、適当な時間にしか行ったことはない。

すると、すでに10台以上の車が来ていて、その数に驚く。

沖に出ると20人以上のロングが浮いていて、それを見て早起きを悔いる。

今日は某伝説ロングボードシェイパー(名を伏せる意味は後でわかります)のクアッドフィン・フィッシュがAVISO製であるので、それを試乗する日だった。

デッキコンケイブがくぼみ、丸いノーズが美しい。
レトロクアッドというほどなので、これに乗るのが楽しみであった。

長さは5'8"。

せっかくかっこいいボードを持ってきたのに、こんなに混んでいたら乗れないぞ、とジョンに愚痴をこぼす。

しょうがないのでインサイドで適当に乗ろうと、膝腰程度の波を求めてテイクオフする。

だが斜面でパドリングを始めると、ノーズが波に入り込む。

それを拒むべく胸を反らせるだけ反らすのだが、失速するだけでテイクオフしていかない。

うーん、もう一本と今度は先ほどより3cmくらいテイル側でパドリングするのだが、どうしてもノーズが喰う。

次の波でなんとかテイクオフできたのだが、力がない緩慢な波ではノーズが喰わないように、そして横を向けるのが精一杯だった。

???

いったいこれは正常なのか?
とボードを裏にしてフィン等全て確かめるが、見たところ完全に正常だ。

ニックにそれを伝えると「DUDE、お前もか、全く走らないだろ?」

と真剣な顔で言う。

こんなボードは誰が乗るんだろう?

セールスマンのニックに「こんなボードはこれから売っちゃいけませんよ。廃止としなさい」と真剣に伝えた。

でもあんなに有名なシェイパーがこれほど調子が悪いボードをデザインするとは...。

「世の中わからないものだ」とまた勉強になった。

AVISOモデルになるには様々なプロセスがあって、通常は製品になる前にみんなで乗ってみて意見やフィードバックを聞いてから作製認可をする。

でも、今回の件は高名なシェイパーだからみんな信用しきっていて、誰もそのチェックを行わなかったのではなかろうか?

と疑問符だらけで一度岸に戻り、ロケットフィッシュの一番大きなサイズ、6'6"バージョンと交換する。



このボードを持つと、「おお(幅が)広い」とそのロングボード並の幅に少し驚く。

「22インチはあるだろうなあ」と思いながら沖に出る。

するとそのパドリングの高速感に「ものすごく速い!!」と気持ちが高揚する。

そして目を落とすと、ワックスでシーライオン(トド)と書いてあり、このトドモデルは今回の旅で体重90キロのトド、つまりジョン用に持ってきたのだ、と知る。

じゃなかったら俺もニックもこのボードに乗るとは夢にも思わなかっただろう。



ロング並のパドリングスピードにかなり気持ちがよくなった俺は、インサイドで適当な波に合わせて漕ぎ始めた。

その速い走り出しに「ドヒャー」と感動し、ワクワクしながらダウンザライン。

セクションの終わりでデッキパッドがついている位置まで後ろ足を乗せ、それからウリャっと、ターンをしたらギュイーンと、かなりの加速を見せた。

波のトップ付近まで行き、今度は斜面の中にフロントサイドターンで落とし込むとさらなる加速感覚を受ける。

「いいぞいいぞ!」

何もクセがないボードってひさしぶりに乗った気がする。

どんなターンも俺のこころのおもむくままに繰り出していく。

オーバーフロートなので、実際には大回りのターンなのだが、JJ9'6"ロングボードに乗るジョンには「大きなカービングターンがかっこいい」と言われ、「いやいやーまだまだだよ」と謙遜しながらうれしくなる。



無人の膝腰インサイドで乗る→全力で戻る→また乗るということを繰り返していたら額に汗が浮かぶほど波に乗ってしまった。

俺にとってはロングボード並の浮力があるので、「乗れそう」と思った波は確実に乗ることができ、先ほどのレトロクアッドショックから軽く立ち直ってしまった。



アウトで待ちくたびれたニックがやってきて、DVS 5'9"と替えてくれと言う。

取り替えたくなかったが、強欲に思われるのも嫌なので、彼と交換してこの極上ロケットフィッシュとの蜜月(分)は終わった。

DVSに乗りながらこのブログのためにキャッチコピーを探す。

浮かんだのは

「ハピネスをあなたに」

「ビッグモデルで楽しむスムーズライディング」

「優雅なクルージングを確約します」

「伝統的なライディングから革新的なテクニックまで」

「夢は水平線を越えて」

「クラス最強の滑走性能」

「波を滑るスイートルーム」

「エモーショナル・レスキュー(魂救済)」

「パワー&スタイル」

「歓蓄」

「サーフボードのSUV」

「ラグジュアリーへの歓び」

「まだ見ぬ波の頂へ」

たくさん浮かんだなあ。
どのコピーもいいなあって、自画自賛する。(笑)

でもこんな気持ちになるとは乗る前には思わなかったので、多くの人がロケットフィッシュに乗って、「最高でした!」とその良さを伝えられてきたけど、それがすごくよく理解できた。

名匠ジェフ・ジョンストンのマジックボード、間違いなくマジックテンプレットです。

世の中広いなあ。

とまたオープンマインドとなりました。



この後、ニックがこのロケットフィッシュで「人生最長の波にスイッチスタンスで乗った」というのも彼の記録のためにここに記しておく。

「やっぱり中空製は、衝撃吸収に優れているので安定するんだろうね」とニックはカタログに書いてあるようなことを言うが、現場での言葉はやはり説得力があった。



長いサーフィングセッションを終え、ソフトサンドまで波チェックに行くが見渡す限りフラット。



ビデオマスターとなったニックが借りたレンタカーまで撮っている。
虹のロゴのハワイのライセンス(ナンバー)プレートがCOOLなんだって。



その帰り路に基地に行き、ニックの入場証の申請をする。

こうしておけば次回来たときに海軍基地内のメジャーリーグベイやマリグロリーフに入ることができる。



ランチはアイスクリームかかき氷かで少し議論となったが、結局かき氷となった。



先週もお伝えしましたが、俺たちはハウピア(ココナッツ)味に凝っているので、また同じものを食べた。



このかき氷のおいしさににっこにこのジョン。



(お知らせ)
先週発売になったマリン企画社刊の「オン・ザ・ボード」誌で、



AVISOボードのモニター募集の記事が出ています。

CJモデルの9'0"なので、2〜3ヶ月の期間乗られたい方はぜひご応募ください。



ブライアン・アンダーソンというAVISOのライダーが「リバース・キックファイブ」という大技写真、そしてその左にはチャド・マーシャルがAVISOを乗っている見開き記事を発見してニックはにっこり。

俺は逆真流に通じるので、後ろ向き系ライディングは大好きなので、この技の名前を知って悦に入る。

ニックによると、CJネルソンと行ったトリップからの写真であるということです。



空港への支度途中にパスポートを首から下げたジョンをパシャリ。
まじめな人なのです。



(お知らせ2)
もう一冊はこちらも先週発売になったサーフファースト誌。



今回のお仕事は、
見開き連載も13回目となる「ただいま撮影中」、



巻末には「松風王子」でおなじみロマンチック写真家のU-SKEさんポートフォリオ特集がどっさりあって、



勇人さんがAVISOバッドレイに乗ってバックドアでぶち当てている写真も乗っていました↓



この彼の紹介文は僭越ながら私が書かせていただきました↓
題して「ロマンチストの夜明け色」です。



最後にドノバンへのインタビューページは電話で彼と話し、サーフファースト誌独占記事として寄稿しました。



夏の暑い日にぜひ読んでください!

良い週末を!


今日から南東、南、そして南西という三種類のうねりが届いています。

けれど、全て小さく最大の南西で2フィート(60cm)のうねり。

このうねりをいい地形でブレイクさせると、最大で肩くらいになります。

ニックとココの3人でJ.Johnston6'6"Rocket Fish、DVS 5'10"、そしてDVS 5'9"を闘牛岬に持っていって乗り比べすることにしました。

ルールは各ボードの持ち本数が3本です。

両者が規定本数に達すると交換するのですが、これをやってみると浮力と特製の違いが明らかになることがよくわかった。

JJ6'6"で浮力を活かしたテイクオフをした次のボードでは全く違うセオリー、ポジションで攻めなくてはならず、IQのトレーニングかな?と思うほど頭の体操をさせてもらった。

それぞれの今回の感覚を全て書き留めたので、インプレションとして次の機会に書きますね。

テストドライブ波乗りが終わってからニックが「ワイメア渓谷を見たことがない」と言うので一緒に行く。



結局3400ftの高さまで行き、下山後にランチとする。

今日はイシハラマーケットでスパイシーポキ($4)、テリヤキチキン弁当($8.50)、そしてベジタブルロール($3)を二人で分けました。



帰り道に闘牛岬の駐車場を通ると、1時間後にミーティングで合流する予定だったジョンがこのJJ 9'6"を抱えて歩いていたので「それを借りてもう一度だけ」とニックと一緒にお願いしてさらにサーフする。

サーフ系会社同士の話はこういうときには早い。



俺にとってはタンカー、またはノーズライダーサイズなので、安定感がすごかった。

ロングもおもしろく深いなあ、と嬉々とする。

で、セッション後半におよそ100mの逆真流(後ろ向きライド)を披露したらふたりとも驚いていた。(笑)

閑話。

弊社でもおなじみの桑原茂一さんが責任編集をするカルチャー誌「Dictionary#123号」が届いた。

なんと表紙は俺が描いたジミ・ヘンドリックスの絵だった!



裏表紙にはこんどは俺が撮ったブルース・アイアンズがコールに乗ってエアしている銀塩写真で、ちょうどWCTでブルースが優勝したので、この作品を選ばれた桑原さんに先見の明があったとしか思えない。



ページを開けると、清志郎さんの写真が飛びこんできた。



表紙、裏表紙へのコメントはこちらです↓



DictionaryでおなじみのNAKISURF広告もしっかり入っております。



この『dictionary#123』は限定部ですが、無料配布中です。

商品をご注文時に「123が欲しい!」、または「dictionary123をください」、「ディクショナリーをぜひ!」

と明記してくだされば、商品と同梱して発送いたしますね。

品切れの際はご容赦くださいませませ。

表紙はうれしいなぁ。
しかも裏もだからダブルでうれしいのです!

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プロフィール
名前:Naki 2009 または船木三秀
HP:NAKISURF
性別:男性
職業:専門職
趣味:海
自己紹介:
 11年暮らしたカリフォルニアからノースハワイ島に住みかえ、毎日クオリティの高い波で波乗りをしています。

 私は波乗り殉教者で、肩書きはプロサーファー、写真家、画家、ルポライター、デザイナーです。

 風が創ったさざ波が合わさり、遠くの洋(うみ)から陽の下、夜の中を駈けてきたうねりに乗る、というような気持ちで波に接している。
 その欲求と探求心は飽くことがないようで、小さい頃からの夢であった世界の海を旅し、自分なりのアウトプットを続けています。

 波を知ることは海を知ること。その深遠無限のインスピレーションを感じ、ゆらゆらと絡まった日々をこのブログで綴れたらなあ、と。

 そんな波乗りの奥深さ、その意識や感覚を文章、写真、絵で表現できたらと思っています。

 同業の方、同じ夢の方、海が好きな方、波乗りを愛する方、この場でお話しましょう。

 ありきたりの道具論に留まらないメッセージをみなさまと創ってみたいのです。

 また、カリフォルニア州、サンクレメンテ発のサーフショップ『NAKISURF.COM』も運営しております。

 こちらは長年培ったサーフ業界のコネクションを活かし、世界で一番誇れるWEB STOREを目指しておりますので、どうぞご覧になってください!

ぜひ!

 どうぞよろしくお願いします。
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