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どこで読んだかは忘れたけど、サーフボードについて(日本語で)詳しく書いてあったのを読んだ。
他には波乗りのこと、テイクオフの仕方など本当に詳しく書いてある。
ある程度まで読んだところで、「これは何か違う」と疑いを持ち始めてしまった。
何が違うのかは些細微妙で、それが何なのかは的確に捉えられなかった。
それから何ヶ月も経って、友人の一人がその「詳しい教本を読んで、その通りにしています」という内容のメイルがあった。
そこにその一節がコピーされていたので読み返してみると、何が違うのかがやっとわかった。
実に表面的なのだ。
テイクオフにしても頭を下げる上げると色々あるが、もっと書かねばならない詳しいことを何も書いていないのだ。
以前に波乗りを教えている際に「波のこぶ(芯)を見つけてその下に入ると、速い究極のテイクオフができますよ」と教えた。
「そのこぶは時には大きく時には小さく、たった5cm程度からの窪みですが、波の中に発生するのです。それを予想し、そこから漕ぎいれば簡単にボードを波の内側に滑り込ませることができます」と。
ピーク(セクション内)に少しでも近づく、ピーク(波)からの距離、うねりの角度、そのセクションを見渡し距離を知り、次のセクションへの乗り継ぎ、流れの確認、立ち上がるまでのパドリングの回数、ボードの長さ、厚み、幅、自身の能力、海底の変化。
テイクオフは実にさまざまな要素の組み合わせであることは波乗りをされる方なら身を持って知っているだろう。
俺もこうしてサーフサイトを運営して、KNOW、またはHOWを伝えている立場である。
だからあまり大きなことは言えないが、私も含めスタッフは「波乗愛」ということ伝えるようにしてもらっている。
話は違うが、原監督が2006年シーズンから就任し*、シーズン前に『ジャイアンツ愛』というスローガンを掲げたが、さんざんなシーズンを終えてみると、そのスローガンは
「負けてもわがジャイアンツを愛してください」
ということだったのがよくわかったシーズンだった。
と、嵐山先生もどこかにこのことを書いていたが、原監督は先見の明があったのとこのときはっきり知った。
(*開幕ダッシュには成功したが、交流戦中盤から8連敗、10連敗、9連敗などの大型連敗(他に敵地18連敗、保護地域外26連敗等)により、最終的に4位で終わる)
同様に波乗愛を考えてみると、
「オンショア」
「オフショア」
「サイドショアに無風」
「小波、大波、中波」
「好きな波、嫌いな波」
「冷水、温水」
「行けない日のいい波だという携帯波情報」
「ブレイク到着前に知る2重丸の情報」
「怪我した日」
「全開だった日」
「朝陽、夕陽」
「眩しい昼下がり波」
「波乗り旅」
「高速料金」
「夏の、一日3000円の駐車場」
「タオルを忘れた日」
「5のぞろ目のガソリン代」
「サービスエリアの松屋朝食」
「コンビニ弁当」
「海上がりのビール」
「硬くて塗れないワックス」
「溶けてしまったワックス」
「持っていないワックス」によって、
「滑るボード」
「やたら重いボード」
「軽いボード」
「壊れたボード」
「フィンが合っていないボード」
「最先端のボード」
「最先端のフィン」
「助手席に載せたボード」
「屋根に積んだボード」
「一緒に寝たボード」
「約束の時間に来なかった友人」
「干潮、満潮」
「大潮、小潮」
「満月、新月」
「岬に玉石波」
「河口にリーフ波」
「雨に滲む海岸線」
「パドル筋痛にサーフTシャツ」
「ステッカー」
「海帰りのサザンの曲」
「高速手前のすかいらーく」
「サーフDVDにビデオ、TV番組」
「旧ボード」
「過浮力ボード」
「拾ったボード」
『ニューボード」
「プロ使用のボード」
「借りたボード」
「ボードがないからボディサーフィング」
「新しい月刊サーフ雑誌」
「大昔のサーフ雑誌」
「SNSのサーフコミュニティ」
「好きな定食屋」
「先輩の語る昔は良かった波」
「硬くなったウエット」
「新しい柔らかいウエット」
「臭くなったウエット」
「冷たく濡れて砂だらけのウエット」
「かじかんで脱げないウエット」
「暖かいシャワー」
「海上がりの温泉」
「リーシュが切れて泳いだこと」
「リーフで背中を切ったこと」
等々、波乗りにまつわる全てを含めての愛だということに気づいた。
ご存じのようにお日様が照る日ばかりではない。
朝が来て夜が来る、雨も降って雪も降るかもしれない。
そんな波乗りライフをまとめて愛しているのが私たちと信ずる。
だから変な表面的なうんちくは火曜日の燃えないゴミの中に捨て去り、新しき、清らかな気持ちで海に行こうではないか、と思った今日。
俺はここを愛のあるテクニックを伝え、真からのこころ豊かなサーファーが集う場所にしてみたい。
あふれるテクニックと、大波にも動じない経験、やさしい気持ちの調和が波乗り道から見つけられたら幸いなのです。
■
他には波乗りのこと、テイクオフの仕方など本当に詳しく書いてある。
ある程度まで読んだところで、「これは何か違う」と疑いを持ち始めてしまった。
何が違うのかは些細微妙で、それが何なのかは的確に捉えられなかった。
それから何ヶ月も経って、友人の一人がその「詳しい教本を読んで、その通りにしています」という内容のメイルがあった。
そこにその一節がコピーされていたので読み返してみると、何が違うのかがやっとわかった。
実に表面的なのだ。
テイクオフにしても頭を下げる上げると色々あるが、もっと書かねばならない詳しいことを何も書いていないのだ。
以前に波乗りを教えている際に「波のこぶ(芯)を見つけてその下に入ると、速い究極のテイクオフができますよ」と教えた。
「そのこぶは時には大きく時には小さく、たった5cm程度からの窪みですが、波の中に発生するのです。それを予想し、そこから漕ぎいれば簡単にボードを波の内側に滑り込ませることができます」と。
ピーク(セクション内)に少しでも近づく、ピーク(波)からの距離、うねりの角度、そのセクションを見渡し距離を知り、次のセクションへの乗り継ぎ、流れの確認、立ち上がるまでのパドリングの回数、ボードの長さ、厚み、幅、自身の能力、海底の変化。
テイクオフは実にさまざまな要素の組み合わせであることは波乗りをされる方なら身を持って知っているだろう。
俺もこうしてサーフサイトを運営して、KNOW、またはHOWを伝えている立場である。
だからあまり大きなことは言えないが、私も含めスタッフは「波乗愛」ということ伝えるようにしてもらっている。
話は違うが、原監督が2006年シーズンから就任し*、シーズン前に『ジャイアンツ愛』というスローガンを掲げたが、さんざんなシーズンを終えてみると、そのスローガンは
「負けてもわがジャイアンツを愛してください」
ということだったのがよくわかったシーズンだった。
と、嵐山先生もどこかにこのことを書いていたが、原監督は先見の明があったのとこのときはっきり知った。
(*開幕ダッシュには成功したが、交流戦中盤から8連敗、10連敗、9連敗などの大型連敗(他に敵地18連敗、保護地域外26連敗等)により、最終的に4位で終わる)
同様に波乗愛を考えてみると、
「オンショア」
「オフショア」
「サイドショアに無風」
「小波、大波、中波」
「好きな波、嫌いな波」
「冷水、温水」
「行けない日のいい波だという携帯波情報」
「ブレイク到着前に知る2重丸の情報」
「怪我した日」
「全開だった日」
「朝陽、夕陽」
「眩しい昼下がり波」
「波乗り旅」
「高速料金」
「夏の、一日3000円の駐車場」
「タオルを忘れた日」
「5のぞろ目のガソリン代」
「サービスエリアの松屋朝食」
「コンビニ弁当」
「海上がりのビール」
「硬くて塗れないワックス」
「溶けてしまったワックス」
「持っていないワックス」によって、
「滑るボード」
「やたら重いボード」
「軽いボード」
「壊れたボード」
「フィンが合っていないボード」
「最先端のボード」
「最先端のフィン」
「助手席に載せたボード」
「屋根に積んだボード」
「一緒に寝たボード」
「約束の時間に来なかった友人」
「干潮、満潮」
「大潮、小潮」
「満月、新月」
「岬に玉石波」
「河口にリーフ波」
「雨に滲む海岸線」
「パドル筋痛にサーフTシャツ」
「ステッカー」
「海帰りのサザンの曲」
「高速手前のすかいらーく」
「サーフDVDにビデオ、TV番組」
「旧ボード」
「過浮力ボード」
「拾ったボード」
『ニューボード」
「プロ使用のボード」
「借りたボード」
「ボードがないからボディサーフィング」
「新しい月刊サーフ雑誌」
「大昔のサーフ雑誌」
「SNSのサーフコミュニティ」
「好きな定食屋」
「先輩の語る昔は良かった波」
「硬くなったウエット」
「新しい柔らかいウエット」
「臭くなったウエット」
「冷たく濡れて砂だらけのウエット」
「かじかんで脱げないウエット」
「暖かいシャワー」
「海上がりの温泉」
「リーシュが切れて泳いだこと」
「リーフで背中を切ったこと」
等々、波乗りにまつわる全てを含めての愛だということに気づいた。
ご存じのようにお日様が照る日ばかりではない。
朝が来て夜が来る、雨も降って雪も降るかもしれない。
そんな波乗りライフをまとめて愛しているのが私たちと信ずる。
だから変な表面的なうんちくは火曜日の燃えないゴミの中に捨て去り、新しき、清らかな気持ちで海に行こうではないか、と思った今日。
俺はここを愛のあるテクニックを伝え、真からのこころ豊かなサーファーが集う場所にしてみたい。
あふれるテクニックと、大波にも動じない経験、やさしい気持ちの調和が波乗り道から見つけられたら幸いなのです。
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この記事にコメントする
ありがとうございます。
波乗愛
そのとおり。
ボードに怪我をさせてしまって、しばらくサーフィンが出来なかったとき、波乗りにまつわる全てのことを、愛しいと感じました。
私の気持ちを文章にして残していただいて、ありがとうございます。
NAKIさん、最高です。
そのとおり。
ボードに怪我をさせてしまって、しばらくサーフィンが出来なかったとき、波乗りにまつわる全てのことを、愛しいと感じました。
私の気持ちを文章にして残していただいて、ありがとうございます。
NAKIさん、最高です。
ごたく
あの字で埋まったパラグラフ、ナキ流ですね。
この頃はスクールに通うのが当たりまえだと思ってる初心者の人たちが多い。
スクールに行かなきゃいけないとさえ感じてる律儀な人もおる。
でも、我々が子供の頃はスクールなんてもんは無かったし、キッズ同士で海にいって上手い先輩をみて、「すっげー!いつになったら俺はカットバックできるようになるんだろう?」って先輩やレンジェンドたちを見ながら思ってた。
そんなスクールとかハウツーモノの本なんか読んでる暇あったら、海に通いなさい。
そして経験の積み重ねこそサーフィンうまくなる一番の手段だとおもう。
20数年前、リップカールのウェット着て、エポキシのノーストリンガーでかっ飛んでたナキさん、カッコよかったなあ…。
この頃はスクールに通うのが当たりまえだと思ってる初心者の人たちが多い。
スクールに行かなきゃいけないとさえ感じてる律儀な人もおる。
でも、我々が子供の頃はスクールなんてもんは無かったし、キッズ同士で海にいって上手い先輩をみて、「すっげー!いつになったら俺はカットバックできるようになるんだろう?」って先輩やレンジェンドたちを見ながら思ってた。
そんなスクールとかハウツーモノの本なんか読んでる暇あったら、海に通いなさい。
そして経験の積み重ねこそサーフィンうまくなる一番の手段だとおもう。
20数年前、リップカールのウェット着て、エポキシのノーストリンガーでかっ飛んでたナキさん、カッコよかったなあ…。
OGJJ
マーボーさん、
夏の七里の坂巻で食べたジャイアントコーンは忘れられません。
OGSに来るネムラの出前、三浦さんにごちそうしていただいた「きよい」の焼き鳥、泰介さんに連れて行っていただいた初めての吉浜、なるちゃんのワーゲンで行ったどこまでもきれいだった伊豆白浜、初めて見た台風の波。背筋がぞくぞくしてきました。
mangaさん、
ぜひお願いします。
体調管理はJJモンクスのサラダを食べて...、藤沢のこぐまラーメンかなあ。丸井地下の激辛カレーもビックカメラになっていました。
夏の七里の坂巻で食べたジャイアントコーンは忘れられません。
OGSに来るネムラの出前、三浦さんにごちそうしていただいた「きよい」の焼き鳥、泰介さんに連れて行っていただいた初めての吉浜、なるちゃんのワーゲンで行ったどこまでもきれいだった伊豆白浜、初めて見た台風の波。背筋がぞくぞくしてきました。
mangaさん、
ぜひお願いします。
体調管理はJJモンクスのサラダを食べて...、藤沢のこぐまラーメンかなあ。丸井地下の激辛カレーもビックカメラになっていました。
EPS1987
kenbokuさん、
ダイアモンドヘッド・サーフスクールの先生がそう言ってはいけません。(笑)
時は流れてもうすぐ2007年です。
波も友人も全て変わっていませんね。
クイリマ#145でBBQをしたのが20年前です。
エポキシその頃からあったな。
乗っていたのを今思い出しました。
ダイアモンドヘッド・サーフスクールの先生がそう言ってはいけません。(笑)
時は流れてもうすぐ2007年です。
波も友人も全て変わっていませんね。
クイリマ#145でBBQをしたのが20年前です。
エポキシその頃からあったな。
乗っていたのを今思い出しました。
無限愛
NAKIさん。
色々な事を含めて波乗りなのですね。
いや、波乗道か。愛は溢れんばかりに
伝わってます。テクニックや大波への
チャレンジも然りですが、「こころの豊か」
なサーファーに少しでも近づけるように、
日々を過ごせて行けたらなと思います。
やっぱNAKIさん最高。
色々な事を含めて波乗りなのですね。
いや、波乗道か。愛は溢れんばかりに
伝わってます。テクニックや大波への
チャレンジも然りですが、「こころの豊か」
なサーファーに少しでも近づけるように、
日々を過ごせて行けたらなと思います。
やっぱNAKIさん最高。
相愛?
クエスト@#003さん、
以前にレアード・ハミルトンが書いた原稿を(先日のマウイ編でここに登場した)岡崎友子さんが翻訳したものに、「海はあなたのしていることを見ている」という文落がありますが、まさにそのとおりです。
相思相愛でありたいものです。
得♪さん、
愛がないのは悲しいです。
愛はありますか?
以前にレアード・ハミルトンが書いた原稿を(先日のマウイ編でここに登場した)岡崎友子さんが翻訳したものに、「海はあなたのしていることを見ている」という文落がありますが、まさにそのとおりです。
相思相愛でありたいものです。
得♪さん、
愛がないのは悲しいです。
愛はありますか?
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プロフィール
名前:Naki 2009 または船木三秀
HP:NAKISURF
性別:男性
職業:専門職
趣味:海
自己紹介:
11年暮らしたカリフォルニアからノースハワイ島に住みかえ、毎日クオリティの高い波で波乗りをしています。
私は波乗り殉教者で、肩書きはプロサーファー、写真家、画家、ルポライター、デザイナーです。
風が創ったさざ波が合わさり、遠くの洋(うみ)から陽の下、夜の中を駈けてきたうねりに乗る、というような気持ちで波に接している。
その欲求と探求心は飽くことがないようで、小さい頃からの夢であった世界の海を旅し、自分なりのアウトプットを続けています。
波を知ることは海を知ること。その深遠無限のインスピレーションを感じ、ゆらゆらと絡まった日々をこのブログで綴れたらなあ、と。
そんな波乗りの奥深さ、その意識や感覚を文章、写真、絵で表現できたらと思っています。
同業の方、同じ夢の方、海が好きな方、波乗りを愛する方、この場でお話しましょう。
ありきたりの道具論に留まらないメッセージをみなさまと創ってみたいのです。
また、カリフォルニア州、サンクレメンテ発のサーフショップ『NAKISURF.COM』も運営しております。
こちらは長年培ったサーフ業界のコネクションを活かし、世界で一番誇れるWEB STOREを目指しておりますので、どうぞご覧になってください!
ぜひ!
どうぞよろしくお願いします。
私は波乗り殉教者で、肩書きはプロサーファー、写真家、画家、ルポライター、デザイナーです。
風が創ったさざ波が合わさり、遠くの洋(うみ)から陽の下、夜の中を駈けてきたうねりに乗る、というような気持ちで波に接している。
その欲求と探求心は飽くことがないようで、小さい頃からの夢であった世界の海を旅し、自分なりのアウトプットを続けています。
波を知ることは海を知ること。その深遠無限のインスピレーションを感じ、ゆらゆらと絡まった日々をこのブログで綴れたらなあ、と。
そんな波乗りの奥深さ、その意識や感覚を文章、写真、絵で表現できたらと思っています。
同業の方、同じ夢の方、海が好きな方、波乗りを愛する方、この場でお話しましょう。
ありきたりの道具論に留まらないメッセージをみなさまと創ってみたいのです。
また、カリフォルニア州、サンクレメンテ発のサーフショップ『NAKISURF.COM』も運営しております。
こちらは長年培ったサーフ業界のコネクションを活かし、世界で一番誇れるWEB STOREを目指しておりますので、どうぞご覧になってください!
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