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波は下がって膝腰。

予想なら頭程度のうねりが三日月湾、そしてソフトサンドに届くはずだった。

仕方がないので、トレーニングと称して闘牛岬で何本か波に乗った。

野球の話で恐縮だが、メジャーリーグのワールドシリーズが始まった。

今年の野球も後4試合、最大7試合で終わる。

見続けていると、シーズン毎に野球の質が進化していることに気づいた。

現在はコンピュータを用いたデータ野球で、相手投手の傾向、打者の好み、または苦手がピンポイントでわかるようなスカウティングレポートが駆使されている。

とするとチャンピオンチームが戦うワールドシリーズは究極の野球であるということになる。

波乗りでは現在ASP/WCTというワールド・チャンピオンシリーズが究極の波乗りであるとされている。

が、しかし一度立ち止まって考えると、おらが街のフレディは65才なのにショートボードで究極の波乗りをする。

ギャベン・ベッシェンはソウルミュージックならぬソウルターンで、俺のこころを打つ。

ドノバンはガレージセールで5ドルで買ったボードで、優雅に波に乗る。

俺もあなたも究極の波乗りをする可能性を秘めているのだから波乗りは面白い。

ちょっと話は逸れるのだが、初心者の頃の話をさせていただきます。

その頃は進行方向に人がいると力が入るのか、視線に誘われるのか、行ってはいけないラインに向いてしまって困っていた。

そして、俺は友人と千葉部原に行った。

波はセットでオーバーヘッド。

メインピークからライトに乗り、最初のセクションを超えると、インサイドの緩いセクションが出現した。

今ならここをカーブさせて、ショアブレイクのヒッティングセクションに備えるのだが、当時は沖のセクションを抜けたことに有頂天になっていた。

そこに人が、なんと恐ろしい進行方向に現れ、その人を避けるために前に出ようとすると、次に岩のボイルが目に入った。

避けなければならない人とボイルの間は約2m。

「よーし」

と思いサーファーの前に出ようとすると、ショアブレイクが近づいてきていきなり掘れてきた。

中途半端なターンになってしまったので、サーファーはまだ目の前にいて、滑走している斜面は掘れ上がってきて、その先は岩。

飛び降りるわけにはいかないので、とにかく岩のボイルを見ると、さらに近づいている。

サーファーも目の前だ。

絶体絶命なのだが、「どうせなら岩に突っ込もう」と決意して、ボイルだけを見た。

すると、レイルターンになったのかどうかはわからぬが、加速して当時あこがれだったチューブの中に一瞬入り、なおかつ岩も消えて、気づいたらショアブレイクの跳ねる白泡の前だった。

この時はその三重苦を一瞬で乗り越え、それは自分にとっての究極の波乗りとなり、いたく感動して、当時あったスティーマーズの最高のランチを食べたのを憶えている。

怖い岩、人、そして強い千葉の波が良い方に作用したライディングだった。

この日を境に俺は少し上達したのです。



話を戻すと、コンテストを見て波乗りを研究していた時期もある。

人のサーフィングは一番のお手本であった。

けれど、野球を見て感動するようにケリー・スレーターのサーフィングを見て感動できなくなってきた。

それは遊びという概念を取り巻く実際的混乱が実在するからに他ならず、と書いたところで学芸員のような文体になったことに気づいた。

平たく言うと、ケリーは俺には上手すぎる。

彼の動きを自分に取り入れようとするが、あれをやるのは毎日6時間サーフし、朝夜にストレッチング、体力作りをして、それからの技術だよ、と知ったかぶりをして逃げる自分がいる。

俺がしたいサーフィングは彼のようにクリティカルではなく、横山泰介さんのようにエレガントで上品なスタイルなのです。

なので、ケリーを見るよりは塀などを利用して、イメージサーフィングをする方が性にあっている。

「夢がある波乗り」

そんな日を夢見て、今日も膝腰波でゆったりサーフしています。

(おまけ)
シエィ・ロペスから「昨日の波だよ」ってすごい東海岸ハッテラズの波写真がメールで届いた。



ビーチブレイクは掘れるだけ掘れていて、すごい日となったそうです。

この波はこっちに来るのかなあ?



これは奄美の名写真家の広子ちゃんが京都で撮った秋桜をいただきました。

秋ですね、



すごく前向きな作品で、さらには昭和の天才、山口百恵さんを想いだしました。

この曲って、さだまさしさんの作詞作曲だったのですね。
知らなかった。

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南西うねりはまだ残っていて、今度は北西うねりも入ってきたようで、他のサーファーはノースショアに大移動している。

俺はといえばのんびりとしたもので、そんなうねりは気にせずに闘牛岬に向かった。

この季節気になるのが、北西のソフトサンド、Jトロ、イナリーズ、マリグロリーフ、シャナリガンズ、そしてイナリーズ。

イナリーズは、夏の間はずっと深くなっていて、まだ誰も行っていないからそろそろ俺が行ってチェックしてこようと思っています。

パワーバレルの高速洗濯機のシーズン到来です。

体を作っていくぞ!
と腕立て伏せを浜でして、少し体力を付けた気がする。



島に住んでいるとこうして体力作りができるのだなあ、と4年前まではノースショアビジターだったので、波に負けてさんざんな目に遭ったけど、だんだん意識と体がついてくるようになってきたぞと感じる。

さて、BLUE誌巻頭コラムを脱稿。
今回は人生潮流についてを自分なりに書いてみた。

サーファーマガジン社のJPに封筒と、税務書類も郵送用意OK。

ギャベン(・ベッシェン)から電話があり、少し話す。
その流れでケニーさんとも話し、少しメールの整理をする。

時差ぼけは今日も続いています。
寝られたのは4時半、そして「波乗り行かなきゃ」って呪文のように起きたのが6時半。

これは禁酒中(今日で5日目)というのも関係あるのかもしれないのだが、そんな酒の力に頼らず自力で寝ようとしたらこんなに遅くなってしまいました。

で、今は眠い、だるい、重い、という三冠王です。

そこで「やる気を出させる7つの方法」というのを見つけたので、それを実行しようとこの下に書いておきますね。

少しアメリカ的ではありますが、効果がありそうです。

何か効果的なものがあったら教えてください。
試します。

先月好きだった曲、トップ2位をYOU TUBEで見つけたので、こちらもSHAREします。

ベン・ハーパーのWhen she believesです。

やさしい曲なので、ゆったりとしたときにどーぞ!



"When She Believes"

Well the good Lord
Is such a good Lord
With such a good mother too
They have blessed me
They have blessed me
In the good graces of you

Now I, I have heard
a hundred violins cryin'
And I, I have seen
a hundred white doves flyin'

But nothing is as beautiful
As when she belives
When she believes
When she believes
When she believes
When she believes
When she believes in me
Woah, in me

How good it must feel
To be so young
Young and free
And the song that pleases a queen
Will always please me

Now I, I have learnt
the wisest of wisdom
And I, I have dined
in palaces and kingdoms

But nothing is as beautiful
as when she believes
When she believes
When she believes
When she believes
When she believes
When she believes in, oh in me

Now all of life
Is just passing the time
Until once again
Your eyes look into mine

Now I, I have been
Adored by a stranger
And I, I have heard
the whispering angel

But nothing is as beautiful
As when she believes
When she believes
When she believes
When she believes
When she believes
When she believes in me

すばらしい歌詞とメロディ。
ベン・ハーパーはやはり天才です。


で、「先ほどのやる気を出す7つの方法」です。

1.少し運動をする
運動は血液の循環を刺激し、ハッピーホルモンとして知られているエンドルフィンを最も早く出せる方法の一つです。

2.うたた寝をする
10~15分のうたた寝で驚くほどリフレッシュできます。
それだけではなく、うたた寝をしているときに、潜在意識から新しいアイディア、解決方法が出てくることもあるのです。

3.元気が出る音楽を聴く
音楽は、究極のムードチェンジャーで、ギリシャの哲学者プラトンによると「音楽とリズムは魂の秘密の場所へ行く方法を見つけてくれる」そうです。

4.軽食やお茶・コーヒーなどをとる
実際にコーヒーやお茶を飲む必要はなく、仕事場から離れることで新しい見通しを得ることができ、仕事場に戻った時には、やる気が出ます。

5.ポジティブなことに焦点を当てる
人は仕事がうまくいかない時、または調子が良くない時にネガティブになり、状況を悪くしてしまう傾向がありますよね。
そんな時には、正しくいっていること、これまでに達成したこと、これまでにどれくらいやってきたかなどのポジティブなことに焦点を当てることが良いのです。

6.誰かと話す
友達や同僚に感情を表すことは、健康維持に役立ち、リフレッシュできる方法の一つです。
友達や同僚が共感してくれると、重荷から解放される、または自分の状態を理解してくれているというような気持ちになり、他人が気にしてくれたり、同じ気持ちを持ってくれていることは、気分を上昇させたり、モチベーションを高めてくれたりするのです。

7.完全に頭を切り替える
気分が落ち込んでいるときは一つのことにかなりの時間を使ってしまうことがあります。
そういうときは、ちょっと違うタイプの休憩が必要かもしれません。最も良い方法は、仕事場から離れてのウォーキングなどに時間を費やすことだそうです。
例えば、休憩を取って買い物に行く、友達のところに行く、クローゼットの整理整頓などを試してみるのもいいでしょう。

*原文はこちら

1. Get some exercise. Exercise is one of the quickest ways to pick yourself up because it stimulates circulation and releases the happy hormones, otherwise known as endorphins. Before you know it you will be ready to take on the world, or at least you’ll feel that way!

2. Have a catnap. If you’re worn out and too tired to exercise, perhaps a nap is in order. It’s surprising how a little fifteen or twenty-minute rest can be refreshing. Not only that, when we nap new ideas, insights and solutions come to the surface from our sub-conscious. Thomas Edison, Winston Churchill and John F. Kennedy were all known to take catnaps to rejuvenate themselves.

3. Listen to uplifting music. Music is the ultimate mood changer! It can take you from the depths of listlessness to the heights of exhilaration. As Plato observed “Music and rhythm find their way into the secret places of the soul”.

4. Take a break and have a cup of tea or coffee. There is a reason coffee breaks are mandatory at most work places. Of course you need not drink tea or coffee but stepping away from what you were doing gives you a fresh new outlook and when you get back to it, you’re ready to roll.

5. Focus on the positive. At times when we get involved in a project and things aren’t going well or when we’re having a bad day, we have a tendency to become negative and distort the situation. We forget what has gone well and what is working. When that happens, it’s a good idea to re-focus, look at what is going right, what you have accomplished and how far you’ve come. It will give you the boost you need to keep going.

6.Talk to someone. Expressing your feelings to a friend or colleague can be both therapeutic and a way to get you out of your mood. When someone empathizes or commiserates with us, we feel that the burden is not all ours to bear and that someone understands what we’re going through. Knowing that others care or have had similar feelings gives us a pickup and helps motivate us to move on.

7. Switch direction completely. Sometimes getting in a rut or down mood can be the result of spending too much time on one particular task. In those cases you need a different type of break. The best thing to do is walk away from what you’re doing and engage in something completely different. If you’ve been working at a computer all day, take a break and go shopping, visit a friend or clean out your closet (a popular choice I’m sure). When you get back to the task at hand, you will have a new, fresh mindset.
時差ボケで毎日深夜1時に起きてしまう始末。

そこからメールに原稿仕事を進ませるのだが、朝の6時(日本時間の深夜1時)には猛烈に睡くなる、という日々を過ごす。

で、今朝は「これではいけない!」

と決意して睡眠薬を飲み、気づくとお昼。。。

昨日中村竜さんのお兄ちゃんGOさんとメールでやりとりしていたら、

「FMイナリーズ【名店ちんや】の提供で24時間お送りしています」

って俺がMCをする夢を見た。

ということは、フーミンこと岡村文乃さんの影響なのだろうか。

その夢は

音楽:ニール・ヤングのHeart Of Goldライヴバージョン

それにかぶせて俺MCが:ちんやちんやちんや〜♪

しいたけそばラーメンみそラーメンタンメンサンマーメン冷やし中華ラーチャーメンやきそばカタヤキチャーハン五目そばカニチャーハン中か丼ギョウザレバー定食シユゥマイラーチャーメンレバ炒めピーマン炒めモツ定食中国サラダ焼き肉定食ヤサイスープ肉スープコンスープ肉そばニラ炒めニラタマ五目ウマニチャーシューメン野菜炒めニラレバメンマラーメン

鎌倉ちんやのメニューを淡々と話すという不思議なものだった。

特筆すべきはコンスープとシユゥマイの表記で、たしか店内メニューにこのように書かれていて、それは母の表記と同様で妙に懐かしかったのを憶えている...。



とうつらうつらしていると、

ガーン!
今日は月曜日、そしてアニーの遠足もあったのに、なんということだ...。

とじわり起き、携帯をチェックすると着信だらけ、しかも税金のことやら車のセーフティチェック等々やることが盛りだくさん。

とりあえず豆乳シリアルを食べ、税金係のジャネットに向かう。

税金一段落、車のセーフティチェックは保険切れということでやり直しかと思いきや、なんと「後で保険証を持ってきなさい」とパスしてしまった。

なんと田舎なのだろうか、とありがたいのやらいいかげんなのやら、と複雑な気持ちでオフィスに戻る。

昨夕はレッドソックスの敗戦を見届けることなく、ノアと闘牛岬の夕波に乗り、きれいな虹を見た。

海の上だったので、カメラがないのが残念だったが、それは大きく丸く完全な夕焼け虹だった。

ど根性のある虹はなかなか消えず、この色彩に色々な想いをからめたいのだが、何も考えられずという放心的な景色。

大きな虹をうっとり見ながら波を待つ、というどこか遠い昔にしたことのあるようなノスタルジックな気持ちのサーフィング。

でも夕方はトランクス一丁ではもう寒かったです。

ノースハワイも季節は秋になりました。

(おまけ)
このブログで毎年恒例のMLBプレイオフ予想。

今年は旅先ということもあって、なぜかやらなかったのですが、その理由が少しわかりました。

まずはナショナルリーグ、こちらは俺大本命のLAダジャースがNLCSでフィラデルフィアに負けてしまったので、こちらは大きく力抜け。

ペドロイヤ、ベケット、ユーキリス、パピ(デビッド・オーティス)、パペルボン、(バリ)テック、松坂大輔さんという大好きプレーヤーを擁するレッドソックス(アメリカンリーグ)は昨日タンパベイに接戦の末負けました。

ということで、ワールドシリーズはタンパベイVSフィラデルフィア。



岩村さんがタンパベイにはいますが、あまり他の選手は大好きプレーヤーではないので残念。

(強いて言えば不振のカール・クロフォードくらいか)

フィラデルフィアも田口さんがいますが、こちらも代走、守備要員程度でキーパーソンにはなりえずで、あまり興味沸かず。

俺にとっては「ひさしぶりの燃えないワールドシリーズ開幕」となったのです。

で、先に掲げた「なぜ予想をしなかったのか?」かが、こじつけなのでしょうが、見えてきたという次第です。(笑)

こうなったらタンパベイを応援しますが、「全試合ビデオを撮って〜」という熱はありません。

チャーハンのスープをタンパベイに賭ける、その程度です。すいません。

でも岩村さんがシリーズMVPを獲ったらいいなあ。

みなさんはいかがですか?

日本(NPB)もCS戦をやっていますね。

昨日は3位の中日に2位の阪神が負けたそうですが、阪神ファンのUSKEさんときんちゃんは気を落としていることでしょう。

「2010年からCSはセパ全チームが行けるようにする」ってコミッショナーが大改革を提案するとかしないとか。。

これではペナントレースの意味がありませんよね。(笑)
昨日、椎名さんの新刊「わしらは怪しい〜」を読んだと書いた。

釣りバカの俺としては、すばらしくもかなしく、そして登場人物のバカ度が高いこの釣行記に感銘を受けた。

しかも俺の一番好きな雑誌「つり丸」連載なのです。

で、写経ではないが、今日のブログは「椎名さん風昭和軽薄体進化版」を模写してみました。

題して

「男たちの波」

昨夜、サーフィンライフに送る原稿チェックを校正格のとおるに送り、「問題なし」のメールが来たので、ヨロコビに身を悶えさせながらビールを飲む。

最近禁酒気味で、酒を飲まなくなったおれにはたまに飲むビール、これが大変うまいとグビーと喉を鳴らす。

翌朝、いつものように夜が明ける前に目をさましたおれはメール、原稿仕事を片付けた。

その後怠慢な天気、つまり太陽がのぼらない朝がやってきて、さらにわしわしとメール仕事を続けていると携帯が鳴り、それは「フレちゃん」こと長老のフレディからだった。

「ワシはね、昨日闘牛でひとりでサーフしたんだよ。いい波だったなあ、だからね、今日も空いていると思うけど、行く?」

と言うではないか。

昨日はサーフを休んだ日で、そんなことになっていたとは!

「いきますいきます」

と携帯を置きながら、おれは悔しさで「ガルルルルルウ!」と叫んで火を吹きそうになった。

バカ化した脳に男の夢がしみこんでいく。

極度の興奮からか、誰かにもこの無人波があることを教えようと、初心者だが波乗り熱が異様に高いココに声をかけ、次にワイメアに住む日本語と英語を完璧に話すクレイグに発作的に電話をかけた。

「ゴホンゴホン、フナキさん、ワタシ風邪よー、それでね、昨日センセーにー相談に行ったのですヨ。ゴホゴホッ、するとですね、コーセーブッシツをいただきまして、サーフィングはしないほうがいい、と言うのでキョウハそれにシタガイマスね〜」

かくして、闘牛好きのクレイグは病欠となった。

まだ血走った目をしたおれは次にマイクに電話をかけた。

すると、「ロングボードサイズだろ?ショーンと30分後に行くよ」と返ってきた。

おお、これで5人となった!

おれのやりたかった「わしら狂った波乗り隊」の結成がジツゲンしたのだ、と一人うなづきつつ海に向かった。



闘牛岬到着。

路肩がここのオフィシャルな駐車場なのだが、すでに車が3台停まっていた。
ということは最少で3名のサーファーがいる計算となった。

おれの後ろには黄色いSUP(通称タチアガリ)を積んだ車があって、その横には見たことのある男が海に行く支度をしていた。

おれはひっそりとささやかに笑みを彼に発したが、無視されてしまう。

「誰もいない海」を期待してきたおれたちにとって、出鼻をくじかれた格好となったが、「こんなことで負けるおれではないぞ」とつぶやきながら、わっしとロングを持って浜に向かった。

クネクネと闘牛避けの柵を通り抜けて浜に向かって進む。

川を越えると波が見えた。

全体に波影薄く、風強く、汐悪く、人が多く、そして曇っている。

そして「タチアガリ」が5台もいる。

他のサーファーは3人。

「まあ空いているほうだ、入ろう入ろう」

と自らをなぐさめるように「おーし、えい、えい」とニーパドルで沖へ向かうと、なんとタチアガリ部隊はおれの好きなインサイドに陣取っているのではないか。

たまにやってくるせいぜい膝の高さしかないほどの波に、これだけの大人がよってたかって群がる、ということは悲しいが事実である。

が、しかし本日の目的は「波に乗る」ということなので、ぶつくさ言わずに彼らの奥のピークに陣取る。

波が小さいからかブレイクは浅瀬に移動していて、波待ちをするとリーフに足がついてしまうほどだった。

「ひええー危ないぞ」と言いながら少し沖に移動すると、ちょうどセット波が来た。

よーし!とボードをわっせわっせと漕ぎ、おれは波に乗った。

インサイドの速いセクションの向こうでは、明らかに波の足りていない、つまり供給率の低いのを受けたタチアガリがおれの波に漕いでいるのではないか。。

まだ一本目の波ということもあって、平和的におれは波から降りる。

昨夜読んだ本に「大人はあせらない」ということが書いてあったので、早速ここに実践したのだ。

ややあってマイクとショーン到着。
(椎名さん流ならば「ドレイ2名到着」となるのだが、ここにはドレイなどいないのだ)

セットがまた入る。

さっきの波を見たいつもいるタチアガリ族のデレックが、いつのまにかおれたちより奥に陣取っていて、奴がその波に乗っていく。

凶状鮫眼でそいつをギラリと睨むおれたち。

2本目も入り、ショーンが一番良い位置にいたので、「GO〜」と叫ぶが、パドル力の足りない彼にはその波に乗るには小さすぎた。

で、横にいたマイクがパドルを開始して、上手に波に乗っていった。

さすがシェーン&ギャビンの父であるな、と頷いていると、生粋のボストンレッドソックス・ファンのショーンが野球の話題を振ってきたので、しばしの四方山話。

オカジマのコントロールが戻ってきた、ダイスケーの今年はすばらしい、などと場違いなかんじの話題で盛り上がる。

我々は風で少し流されたので、オリジナル場所に戻るが、まったく波の気配がない。

おれはボードの上にすっくとタチアガリのように立ち上がり、水平線を見やったが、うねりの線はどこにもなかった。

風に乗り始めて、徐々にだが風下に進んでいく。

みすぼらしくも前進して、彼方前方のニイハウ島に一直線に向かっていくタチアガリスタイルのおれ。

どーだー!
とマイクを見ると、おれはすでにかなり沖に来ていて、鮫の恐怖を感じて全力の正しいパドリングを早回ししながら戻る。

長老フレちゃんがここで登場。

「くふふふふふ」

と含んだ笑いの長老は、「やっぱり昨日は昨日で今日は今日だな」と諸行無常なことを言う。

やはり世の存在と現実は、形も本質も同一性を保持することができないのだなあ、と難しくもありがたき教訓を受ける。

さすが長老ヨーダ、じゃなかったフレちゃんは涅槃寂静なのである。

おれのような煩悩の炎を燃やしまくっている男には、ここはわからないところだが、キリリとわかったふりの顔をする。

涅槃とは反対側にいるであろうおれは、敬うように長老を見ると、なんとギラリと後光がさしていた。

「ハハー、ご神体さま」

と言いそうになり、よく見るとその後光は、曇り空から覗く朝の太陽そのものだったのだ。

とまあ、こんなバカヤロ話を続け、ここに綴っていきたいのだが、正しく清廉な読者がそれを許してくれるわけはないので、椎名誠さん風はこれにておしまいとする。

がしかし、オロかなことにまたいつかこの続きを書くかもしれないので注意していただきたい。

二〇〇八年九月

秋となり もうすぐイナリーズ やってくる

シーナフナキ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(おまけ)
味平カレー続編です。



インド屋の切り札「ブラックカレー」に味平はどう立ち向かうのか?
という切り口で、後半がページ数が足りず、書ききれていないほど濃い内容となっている。

ノアが「ミルクカレーが食べたい」と言ってきたので、彼もこれを読んだことを知る。

これが料理漫画の元祖であり、長老です。


カビカのあっちゃんとホワイトハウスに行きました。

波は小さく、なかなかこなかったけど、ふたりでのんびり波を待って、順番に乗りました。



あっちゃんのピストル4と、俺のピストル4と並べて「兄弟対決だあ」と言って気合いを入れるべく写真を撮りましたが、当のボードは陽に当たってのんびりしたものです。



風もなく、暖かな気候の中、あっちゃんが絶賛しているのはピストル4。



体重78kgのあっちゃんに合わせて、幅を出したのが功を奏したようで、ホワイトハウスはもちろん、闘牛岬、Jトロ、ソフトサンドまでの波をカバーした。



あっちゃんは低速系波の闘牛用にアクアノイドでチューニング。



もうどうやら新時代ですね。

サイズは

6'8"x19-1/4"x2-1/2"

というファイヤーフライ系のスペックですが、持つとなぜかミニガンのフォルム。

さすがコール、うまくまとめてストンと着地させましたね。



フレディが遊びに来て、JJのダブルエンダー(5'0")を見た途端、稲妻が走ったようで、お貸しすることになりました。

65才で、こんな革新的なサーフボードに乗るというオープンマインド。
頭が下がります。

アクアノイドも試したい、と言って2フィン用のあっちゃんと同様モデルを持って行きました。



そのフレディの車載冷蔵庫。



波乗り後に眠たくならないようにコーヒー2種。

がんがん波乗りするシニア、フレディはさすがにハードコアです。
ノースハワイは波が小さくなりました。



AVISOジョンのノースハワイ出張の最終日なので、恒例のホワイトハウスに行ってきました。



ジョン号(レンタカー)のトランクにはカビカのあっちゃんのピストル4の6'8"、ジョンのJJロケットフィッシュ6'6"、そして俺のBD3が入りました。


小さいながら楽しくサーフして、その後は恒例のかき氷屋に直行。



ダイエットに気合いを入れているジョンは、こうした低カロリーのものを異常に好むようだ。

それにしてもこのココナッツ味のかき氷はおいしい。

とカビカのあっちゃんもにっこにこ。

あっちゃんにしては故郷への里帰りだから喜びもひとしおですね。

空港に向かったジョンとお別れです。

さよなら〜!

それからノアとあっちゃんとで、ククイグローブ港に釣りに行きました。



ノアはこの「エショ(エソ)」を立て続けに10尾ほど釣り、俺はスローリトリーブのスプーンで釣ったヤガラが一匹だけ。

あっちゃんも苦戦していて、このヤガラのみが釣果。



今日の竿頭のノアにどうしてあんなに釣れたの?

と聞くと、

「竿を右、左と回して、何度か巻くのを止めたりしたんだよ」

と言うこと。

ノアはやはり小技を使っていましたね。

銘品マーク・ホワイトのルアーが泣いた日でした。

オフィスに戻り、なみある?動画の編集。

すると、ドノバンから電話があり、今オーストラリアにいるんだそう。
3日前までここにいたのに、動きが俊足だなあ。

と彼を想像していると、ギャベン・ベッシェンからも電話がかかってきて、しばらくのよもやま話。

今日のノースハワイは快晴、雨、また快晴といういつもの天気です。

そうだ、今日松坂さんの登板でMLB.COMで観戦していましたが、途中イチローさんの「日本記録」の話題を思い出し、語句検索すると、張本勲さんの「そんなの打っても参考記録だ」というコメントを発見しました。

俺も知らなかったのですが、張本さんはどうやらメジャー嫌いらしく、そのメジャー選手に自分の生涯安打記録(3085本)が破られることが憎たらしいそうです。

だからメジャーで打ったとしてもマスコミには「参考記録としろよな」と恫喝しているようです。

野球はリトルリーグはもちろん、草野球から、日本のプロ野球、そしてもちろんメジャーまで愛する俺にとっては、一番やっかいであるメジャーの投手から打った安打記録が認められないのはどうかな?

と感じるが、張本さんに代表される昔の人は、こういった技術格差を認めたくないのだから話は平行線になるのでしょうね。

当のイチローさんは「早く日本記録を打って張本さんに『喝』と言う」としており、これはなかなかおもしろいことになっています。

年功序列でこってこてのプロ野球しか知らない張本さんは今頃かっかしているでしょうね。

「記録は楽しく破られましょう。喝!」

と、最後は張本さんエピソードで今日は終了です。

松坂さんは快勝でした。

ブルージェイズを7回2安打で封じるってすごいな。

(おまけ)
先日、ここでお伝えしたINTソフトボードFISH初ライドの動画をアップしました。


昨日のブログはこちらです。




楽しい波乗り原点回帰をぜひ!


今日はINTフィッシュが届いたので、島の端まで行って初乗りしてきました。

ここはソフトサンドの最北端で、4駆のサビタでなく、アコード(フェラーリ)で行ったので、車を停めてからたくさん歩きました。



ようやく到着間際の俺と、カビカのあっちゃん。



波はこんな岬波で、トロピカル版のジェフリーズベイみたい。



略して『トロJ』とネーミングしました。



岸の岩ごつごつが恐いけど、きちんとアイランドプルアウト、ひきずられないダックダイブ(ドルフィンスルー)ができれば大丈夫です。

あっちゃんと俺のふたりだけで、波に乗りまくりました。

ビデオ(動画)も撮ってもらったので、これから編集して近日中には、YOUTUBEにアップしますね。

沖に浮かんだ戦艦からミサイルが連射されていて、

「ズドン」「ズドン」と腹に響く音に戦争反対と唱えました。



サーフウオッシュ決行中はカビカのあっちゃん。

そして62kgの俺にも78kgの彼にも乗れるINT。



斜面が柔らかかったけど、全体的には小型版「三日月湾」という波でしたよ。

日本は大型連休に突入ですね。

よいお時間をお過ごし下さい!
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プロフィール
名前:Naki 2009 または船木三秀
HP:NAKISURF
性別:男性
職業:専門職
趣味:海
自己紹介:
 11年暮らしたカリフォルニアからノースハワイ島に住みかえ、毎日クオリティの高い波で波乗りをしています。

 私は波乗り殉教者で、肩書きはプロサーファー、写真家、画家、ルポライター、デザイナーです。

 風が創ったさざ波が合わさり、遠くの洋(うみ)から陽の下、夜の中を駈けてきたうねりに乗る、というような気持ちで波に接している。
 その欲求と探求心は飽くことがないようで、小さい頃からの夢であった世界の海を旅し、自分なりのアウトプットを続けています。

 波を知ることは海を知ること。その深遠無限のインスピレーションを感じ、ゆらゆらと絡まった日々をこのブログで綴れたらなあ、と。

 そんな波乗りの奥深さ、その意識や感覚を文章、写真、絵で表現できたらと思っています。

 同業の方、同じ夢の方、海が好きな方、波乗りを愛する方、この場でお話しましょう。

 ありきたりの道具論に留まらないメッセージをみなさまと創ってみたいのです。

 また、カリフォルニア州、サンクレメンテ発のサーフショップ『NAKISURF.COM』も運営しております。

 こちらは長年培ったサーフ業界のコネクションを活かし、世界で一番誇れるWEB STOREを目指しておりますので、どうぞご覧になってください!

ぜひ!

 どうぞよろしくお願いします。
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