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この火曜日に書いた『第一回NAKISURFツアー@エルサルバドル』だが、どうも開催まで雲行きが怪しくなってきた。

というのは、このラスフローレス・サーフキャンプから回答がきたのだけど、ここに滞在する費用が一週間で$1775ドルかかるという。

この代金には、エアコン付きの部屋、3食全て、おやつ、そしてソフトドリンク、サンサルバドル空港からの送迎、プンタマンゴー行きの船などが含まれるというが、日本からだとこれにロスアンジェルス、そしてロスからサンサルバドル行きのエコノミー航空券を買い求めなくてはならず、それが合計$1940となる。

合計3715ドルとなるので、1ドル=¥100円の単純計算で37万円とちょっと。

おこづかいを入れると1週間で40万円もするゴージャス旅となる。

前回はドノバンが俺を招待してくれたのだが、彼はこんな代金を支払ってくれていたのですね。(感謝)

ということで、これは「金額的に実施不可能」と仮定して募集も告知もせずにこれにて終了しようと思っております。

おさわがせしました。

それにしても航空券に滞在費が高いです。

でも「NAKISURFツアー@南カリフォルニア」なら可能そうですね。

コールに会って、ボードを直接オーダーしたり、あらかじめオーダーしておいて直接受け取ったり、AVISOニックによるAVISOボードレクチャー、サーフレッスン、BBQパーティ等々できますね。

さて、ノースハワイ。

昨日と同様のダブル以上のうねりが届いている。
地形が合わず、北西海岸のブレイクは全滅。

カイルはクローズアウト状態のソフトサンドリーフに行き、なんとかサーフしてきたようですが、ハワイアンのカイルが「ああ溺れるかと思った」というほどゲッティングアウトが辛かったそうです。

明日かな?



これは去年のイナリーズ。
こんな地形になるのはいつだろうか?



昨日のスタッフブログで、使用ボードが紹介されていた「影の世界チャンピオン」のライアン・カールソンの映像をYOUTUBEにアップしましたので、ご覧下さい。



気になる曲がラジオでかかった。

the Knackの『マイシャローナ』



カリフォルニアがでたので、妖しい歌詞の「ホテルカリフォルニア」もどーぞ。

俺には珍しいライブバージョンです!

PR
8-12 ft.
3 ft.overhead to double overhead+
fair-good conditions.

という北北西うねりが届き始めた。
今年2回目の冬うねりであるという。

遠くから、きっと日本の北からはるばる届いたうねりなので、過分な重量と速度を持った強いうねりだ。

リーシュを確かめ、フィンプラグの増し締めをしてブレイクに向かう。

真から敬虔な気持ちになる「サーフィング」という教え、そんな緊張感あふれる朝だった。

ソフトサンドはクローズアウトと推測して、メジャーリーグベイに行く。

すると砂がリーフから取れていないようで、こんなショアブレイクだった。



乗って乗れないこともないだろうが、



ショアブレイク系なので浅いリーフに激突するか、下手をすると首の骨を折る系なので、あきらめてイナリーズ手前を見ると、ここも同様に「どん深」の地形で、波は一気に砂浜に炸裂していた。

仕方がないので、最少的な選択で闘牛岬で膝波サーフした。

波は明日が一番大きいというので、これからの24時間でメジャーリーグベイの砂が動いてくれることを願いながら帰宅。

大きすぎるとソフトサンドがだめで、他ブレイクは地形が悪い。
ノースショアに行く時間もないしなあ。

ハナペペの街を越えたところでこんなきれいな虹が出ていた。



明日はいい波になりますように!



(おまけというか、追記)
カリフォルニアの大学生なんだけど、友人の彼女が写真を専攻していて、その課題は「いかにしてプロフェッショナル・フォトグラファーになるか」という現実的なものだった。

で、俺に質問メールが廻ってきた。

答えたのがこれです。

質問
1 プロフェッショナルフォトグラファーになった経歴をおしえてください。(きっかけなど)

A.元々はプロフェッショナルサーファーだったのですが、なんとかこの業界に残れないか?と思案していたら「ああ、俺は写真が撮れたな」と思いつき、そこから機材を揃えてチャレンジしました。

2 プロフェッショナルフォトグラファーの任務、責任は船木さんにとって何ですか?

A.自分の伝えたい感性の作品を世間に残すことだと思います。

3 普段の仕事パターンをおしえてください。

A.最近は未明から海岸に行き、夜明けの無人波の作品を撮っています。
夕陽がきれいな場合は夕陽波も撮ります。

4 プロフェッショナルフォトグラファーとしての充実感はどんな時に感じますか?

A.自分で感動できるすばらしい作品が残せたときです。

5 プロフェッショナルフォトグラファーとしてのチャレンジングな事は特別にありますか?

A.新しい表現を試すことです。そしてそれを自分のスタイルとし確立することです。

6 仕事の好きな所、嫌いな所はどんなところですか?

A.好きなところは好きなとき、好きな場所(海の上)で働けること、夢を見られること、作品を後世に残せること。

嫌いなことはあまりないのですが、強いて言えば他の写真家と較べられること、でしょうか?

7 今、不況の影響などで船木さんが働いている業界(サーフィン、またはフォトグラファー)で何か変化はありますか?

A.マガジンプリントで言えば、現在はデジタルフォト全盛で、カメラを持ったら全員プロ、みたいな過当競争が起きていますが、不況による影響はありません。それは私の作品は紙媒体に重点を置かず、展示を主としているからです。

8 どんな性格や要素がプロフェッショナルフォトグラファーとして求められると思いますか?

A.探求心、そしてひらめくようなインスピレーション。写真の面積の中に表現できるコンポジション。これらに尽きると思います。
努力、と言うと簡単ですが、24時間写真術(作品)のことを考え、熟成させ、それを表現していく耐久力も求められると思います。

9 私にアドバイスがあればおしえてください。

A.あきらめないこと。もし今気に入らない作品があっても、それはNGではなく、いつかすごいものになっているかもしれない、という希望を持ってください。
そして「これを撮りたい!撮るんだ!!」という気持ちになるまでカメラを持たないこと。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
こんな返信をしました。


闘牛岬に向かっている途中、虹を発見する。

闘牛に着くと、プレちゃんことシカゴのプレスリーが子犬を連れて登場した。



波はあいにくセットで膝。
最大セットで膝だった。

SUPひとり、ロングひとりの寂しいラインナップ。



「うーむ」とうなっていると、



フレちゃんこと長老フレディが登場した。

「くふふ、俺はソフトサンドリーフに行こうと思っているのだけど、一緒に行くかな?」と言うので「行く行く!」と彼の車に便乗する。

こんな退屈な直線を抜け、



途中ハマーのプロトタイプH0ニトロを発見!(笑)



砂利道をずっと走り、4駆でしか行けない道を抜け「釣り師たち」というブレイクを見ると、ダラダラ九十九里浜系の波だった。



ソフトサンドリーフに行くと、



セットでオーバーヘッドと小さいけど、こんな大漁旗ドル箱波で「来てよかった!」とふたりで手を取り合って嬉々満足する。

前回よりは小さいけど、その分波のシェイプが完璧だなあ。
めでたしめでたし。

俺が1時間半のセッション、フレちゃんが2時間半のBD3セッション。
65才とは思えない体力だなあ。

先に上がった俺は、整体で教わった股関節のストレッチングを砂浜で行う。



最近足が冷えるので、それはきっとこの関節が滞っているのだろう。
このセオリーは千葉白子はシモーンさんに教わったのだ。

ただし朝ご飯が豆乳紅茶のみで、俺はお腹が空きすぎでダウン寸前。。。

で、帰り道に食べられる

シェイブアイス

フィッシュサンドウイッチ

いなり寿司

たまごサンド

ハッピーミールのことしか考えられなくなった。

シリアルバーの一本でも持ってくればよかったなあ、と悔やみながら少しだけ残った水を飲む。

フレちゃんに「どこでもいいから店に寄ってくれ」と白状すると、

「くふふ、いいものがあるぞよ」

と言って彼の常設クーラーボックスから出てきたのはカリカリに冷えた缶アイスカプチーノ!

これは!
と言って飲むと、夏休みに遊びすぎて遠くまで行ってしまった帰りに友とお金を寄せ合って飲んだコーヒー牛乳の味がした。

青い空と白い雲を見て、「ああ、あの日とおんなじだ」と遠い時間を逆戻りさせた。

あの時に飲んだのはイチゴ牛乳ではなかったのか?

という疑問も沸くが、このコーヒーのうまさにそんなことは消し飛ぶ。

空腹も収まり、カフェインで力がみなぎり、興奮してフレちゃんと色々な話をして、帰りにミサイルリーフをチェックするとこんな波だった。



闘牛でフレちゃんとお別れし、携帯の着信を見るとドノバンからだった。

折り返すと、彼は今ミシガンにいて、ツアー中だという。

先日のカリフォルニア・チャリティライブの記憶が蘇り、彼は今遠くであの日と同じようなことをしているのだと知る。

1月に一緒に行く札幌、そしてトーキョーのことを話し、三月頃にまたエルサルバドルに行かないか?

と誘われたので「もちろん!」とふたつ返事で答える。



思いついたんだけど、このドノバン旅の後、俺がキャンプに1週間留まり『第一回NAKISURFツアー』ができないかどうかをこのキャンプ担当にメールを出したところです。

詳細は追ってここに報告しますね。

ロスアンジェルスからエルサルバドルまでの直行便なので、帰りにロスでストップオーバーし、サンクレメンテでコールに会って、俺の意見を取り入れてボードをオーダーする、というツアーも良いのでは?とか色々考え中です。

おっ、今担当者からメールが来ました。
早いなあ。
キャンプはMarch 28 - April 4(3月28日から4月4日)の一週間は空きがあるそうです。
12〜16名が滞在の上限人数です。

12名集まれば、日本人だけのラグジュアリートリップですね。

通訳はカボの大ちゃん(スペイン語)、そして俺が承ります!

サーフレッスンもしますよ!

ということで詳細を乞うご期待下さい!



キャンプでの朝ご飯風景↑

スコット・アイクナーも見えますね。
北北西うねりはあいかわらず大きくて、朝一番でソフトサンドに向かったカイル。

向こうは携帯電波が届かないので、状況わからず。

サーフラインのパイプラインカメラを見ると頭+のセット。

後発隊のフレちゃんは「ソフトサンドソフトサンド!あの血が全身を廻るような感覚に病みつきになったんだ」と次発便で出発していった。

日曜日ということもあり、「俺はゆっくり出発しようと、そしてみんなとは矛先を変えて」とメジャーリーグベイに向かう。

着くと、砂が取れておらず、ショアブレイク一辺倒。

ソフトサンドまで行く気力も欲求も起きず、ここで入水。

セットは頭近くあるのだが、いかんせんショアブレイク。

パドルアウトすると、リーフとうねりの段差による吸い込みも気になり、2本連続でパーリングしたところで、危険と戦意喪失のダブル理由で上がる。

こんな日もあります。

ボードを砂浜に刺し、AVISO BD3なので、熱くならないようにビーチタオルをかける。

見た目はまあまあなのに、乗ろうとすると憎いショアブレイクの2ショット。↓



黒を基調にしたのは乾燥に重点をおいたからに他ならず、あっという間に乾燥する大判NAKISURFタオル。

「自分が欲しいものをプロデュースする快感」そのままの製品にうっとり。

「波乗りをはじめて、自分のタオルを作るというこんな日が来るとは」と、新島「民宿吉デー」のおばさんでもわからなかっただろう。(笑)

そんなこんなでショアブレイクで子供たちと遊び、ランチは自然食、健康食の反対のマクドナルドに。



このマクドナルドモールはポートアレンという街にあって、ここは1970年代にドラッグの密輸で一世風靡して、ゴールドラッシュのように盛り上がった街だが、今は廃れてしまった。

廃れたのが大好きな俺はこのビッグセーブというスーパーマーケット、そしてここにあるマクドナルドを好む。

この駐車場でこれまた廃れた『ライトニングボルト・ステッカー』を貼った車に遭遇。

まるでTVドラマのようだ。



ここでフルーツヨーグルトパ(ル)フェ$1ドル、そしてアップルパイ$0.50を食べた。

上にドラッグの話が出たが、その1970年代をリアルタイム、20代だったフレちゃんから興味深いドラッグ・リアルストーリーを聞いたが、それは今度の機会に書きますね。

アメリカではドラッグは身近で、現在も多くの人が身を落としている。

最近では、クリスタルと呼ばれる廉価系のが脳に多くの影響を及ぼすとして、若者に人気だが、これは本当に人生を滅ぼすヤクだ。

それは深刻で、メジャーリーグのような貫禄と問題がある。
大麻吸引ごときで角界や芸能界が大きく揺れる日本とは大違い。

まあこの話も長いので、いつかBLUE誌のコラム等でこれを執筆してみます。

「触らぬ神に祟りなし」というテーマだけど、こちらは実際に多く起こっているので深刻です。
日本もそうなる可能性があるので、敢えて書きたいのです。

(おまけ)
ヤマネコ島の徳ちゃんと話すと、ミナゴロシが最高だという。

しかし、水深が浅く、生きている珊瑚礁なので、全身に切り傷を負っているそうです。

そんなリアルで、シリアスなサーフィングに身を投じている八重山諸島のサーファーたちを考えていたら、島唄が聞きたくなった。

俺のファーストチョイスは。彩風(仲田かおりさん)の『イラヨイ月夜浜』です

北、西側は昨日よりサイズアップ。
オーバーヘッドからダブル程度あるという。

カイルは昨日俺たちが行ったリーフに向かった。

俺はというと、膝腰闘牛波でアニーとINTタンデム。

波を追いかけない、こんな日もあっていい。

気も楽だし、何よりも空いているところでできるのがその魅力です。

イナリーズの地形がまだ決まらない。

一度大きな北西うねりが来ればたっぷりと岸に溜まった砂が取れるので、それがサンドバーとなりバレル三昧となるのでしょう。

それまで待ちます。
波は自然の贈りものだからね。

とオフィスでデザイン、写真作品整理をしている。



もうすぐワールドシリーズの第三戦なので、それまでに全て終わらせないと。

昨日は時差ぼけ(まだ!)で深夜1時に起きた。

飛行機に乗り込むと、客室乗務員が「船木さま、1階のお席が空いているか見てきますので、ここでお待ち下さい」

といなくなり、少しすると「こちらです。どうぞ」となぜか4人掛け、すこしずれて3人掛けという変則ビジネスクラス(エアバスA380か?)の窓席に案内してくれ、乗務員の紹介でお隣となる3名にあいさつをした。

席に着いた俺は、

「やったビジネスだ!これでシャンパンが飲めるぞ!でもこの機はどこに行く便だ?サンパウロ...?ブラジルだ、24時間乗っていられる!」

と幸運な気持ちとなったところで目が覚めたのだから寝起きは悪くはない。

そしてヤフーの文字速報のジャイアンツ対ドラゴンズ戦をチェックしながらメール仕事をし、ジャイアンツの勝ちを見届けた3時(日本時間で夜10時)にまた就寝。

季節なのでワールドシリーズ(WS)の話となるが、常勝レッドソックスがチャンピオンシリーズ(準決勝)でデビルレイズに負けたかが昨日わかった。

これは俺がメジャー関係のサイトx4,そしてスポーツ関係のサイトx3、さらには新聞番記者ブログやコラムx6を毎日チェックしていて、このことは誰も語っていないようなのでここに書いておきます。

-----------------------------
それはデビルレイズの内野手陣の守備位置にあった。

打者ごとにフォーメーション(守備隊形)が変わる。

さらにピッチャーが投げる前に、その予測コースによって半歩から1歩位置を変えるデビルレイズの内野手。

そして不思議と野手の動いた位置、予想した場所に打球は飛んでいく。

WS第2戦は7回を終えた時点で4−0とデビルレイズがリードしていた。

だが、現場で試合を見ていた人なら気づいていたのだろうが、もしかすると4−12でフィリーズが勝っていた試合かもしれなかった。

それはヒット性の打球がことごとくアウトになるというデビルレイズのディフェンス力が強打フィリーズを0点に抑えてきたのだ。

「対レッドソックスのチャンピオンシリーズ、最後のアウト」はご存じでしょうか?

あれは岩村選手がセカンドゴロを顔の前でキャッチし、そのままベースを踏んだあれである。

それで「岩村選手が持っていた歴史的なウイニングボールの行方は?」

とコラムになったり、ニュースになったりもしましたね。

あれは、野手がセカンドベースのすぐ横にいたことでなしえたウイニングボールで、もっと言うと「あそこに守っていた」ということが偶然ではなく、飛んでくる打球を読んでいたことにつながる。

5月頃、今年のシーズンの始め頃にMLB/NPBマニアのきんちゃん(現、逗子ゴールデンレッドソックス捕手)と野球話になったとき、「岩村はどーなの?日本ではさっぱりだけど、彼は通用しているの?」と聞かれ、

「すごい選手ですよ、彼がいるからデビルレイズはあそこまで勝っているかもしれません。守備位置がすごく、右方向のグラウンダー(=ゴロ)はみんな彼がさばいちゃいます。

それもファインプレーには見えない動きで、守っている位置がヨーダのような読みです。安打数や記録には表れないけど、チームメイトは彼のおかげで勝ち、そしてものすごく感謝しているはずです」

と言ったことを思い出した。

もしかすると、レイズの内野手は岩村選手が守備位置の重要さを知らしめ、それでこのWSに進出し、戦っているのだとしてみると、ヒヤリとそのすごさに気づく。

「自身が応援するレッドソックスに土をつけた憎きアメリカンリーグのチャンピオンチーム」

と、あまり客観的な判断が出来なかったが、ようやくその凄さに気づいた。

野球はチームプレイである。

そして俺は野球を見るときはピッチャーを見る。

試合開始直後の第一球からしっかりと見る。
観戦に行くと、ピッチャーのウオーミングアップを見る。

プレイボール!

初球ストレート、逆球だ、肩が回りすぎてシュート回転している、けれどものすごくボールが動いている。

こんなところから「この日のピッチャー」を評価していく。

第二球、チェンジアップ。
よく揺れている、制球が甘い、外に流れている、腕の角度はどうだったのか?

第三球、スライダー。
いつもよりスライドのかかりが悪い、空気が乾燥しているのか?

一番打者は何の球を待っているのか、ベンチからは待球指示が出ているのかどうか?
キャッチャーはピッチャーの現在についてどう感じているのか?

と、読んでいくのが俺の野球観戦。

打順が二順目となると、前回の対決を憶えていて、ああジム・ロリンズは前回ブレーキングボール(カーブ)に何もタイミングが合っていなかったからそれが決め球になるな、と推測する。

しかし、その一球目にブレーキングボールが来ると、

「攻め方を変えてきた、逆だ!」

とレイズ捕手ナバロを賞賛する。

野球で、一流同士の対決は記憶力のスポーツです。

打者は前回やられたボールを待ったり、または逆にそれが来る前に違うボールを打つ。

ヒートアップしてきて、打たれる確率を強く感じると、胸元に速球を投げて、球道を幻惑する。

ゲームを任されたピッチャーは一切失投をしないように投げる。

ごくまれに「高めに浮く」とか、「コースが甘くなる」失投が行くと、

「やっちゃった...」

と一流のピッチャーは投げた瞬間にわかるのだそうで、

それを逃さないのがメジャーの打者。

「ガキン!!」と激しく打つ!

しかしレイズの守備がそれに備え、処理してアウトカウントを取ると、ピッチャーには「助かった」という安堵感が生まれ、先に出したチームワークにつながり、チームが一体となっているのですね。

こうして野球を見る視点が拡がった2008年のWS。

これを波乗りに置き換えてみると、一流のサーファーは波の来る位置を的確に読み、それに乗っていく。

なぜかわかってしまうのが波の位置で、セット間隔も全てお見通しといった「読み」がある。

一流が乗らない波、追いかけない波は「彼が手を出さないのだからきっと良くないのだろう」と変な読みが芽生え、今度は来た波を追いかけられなくなる。

要は考えすぎてしまうのだ。

けれど、ワンセッションを1時間とすると、良い波が来るのは30分に一回、そう2本程度である。

この波に乗れるから一流とされるので、二流以下の俺はその次点波に乗っていくのだが、こんな日は彼(ら)に混乱して、それすら乗り逃してしまうから波乗りはむずかしい。

話は少し変わるが、先日行った奄美大島のポピュラーなビーチ&リーフブレイクで、こんなことがあった。

朝から入る俺と同宿の隣人。

あいにく満潮で、波はセットの最大サイズしかくずれなかった。

ゆったり波を待ち、たまにくるセットをその隣人がレフトに行き、俺がライトに仲良く乗っていた。

良く晴れて、風もなく、すばらしい朝である。

少しして、波に乗ろうと岸を向くと人が5人ほど増えていた。

そのひとりは、地元サーファーだとわかる色の黒さで、スプリングカットのウエットスーツを着た人が多く占める中、俺と同様にトランクス一枚でサーフしていた。

さっきまでのようにパドリングして、テイクオフしようとすると、俺の真下にわざと入り、波に乗っていく。

「朝から嫌な感じだな、まあしょうがない」

と沖に戻り、彼が乗っていった間に波が来るといいな、と待つが世の中そんなに甘くない。

やがてまたセットが入る。

今度は漕がずに見ていると、この波も彼が乗った。

しかも一番レフト側から、つまりピークの奥からライトに向かった。

これをやっちゃうと、レフトに行きたい人までも誰も乗れないから、波1本、サーファー2人でなく、波1本、人ひとりだけ、となってしまう。

みんなずっと波に乗ろうとニコニコ待っているのに、ひどい人だ。

次の波もまた来ずに得意気な彼の顔が戻ってきた途端にセットが来る。

また彼が乗っていってしまった。

「これじゃ略奪だよなぁ、見ていてもつまらないから上がろう」と決める。

だが、「なんとかここで一本だけ乗って、誇らしく上がりたい」と欲が出た。

次のセットが入る。

当然沖のピークから追いかける俺、岸に向かって右から左にシフトする角度のついた波なので、左に向かって降りつつ漕いだ。

またあの彼が下にいる、まあいいやこれだけしっかりと意思表示をしていれば、止めるかレフトに行ってくれるだろう、という希望的観測もむなしく、彼は俺の後ろから、しかも後からパドルして立ってこちらに向かってくるではないか。

彼がいなければ俺は彼の後ろに回って同様なことが出来たのだが、平和的、紳士的協定でそんなことはできない、俺への当てつけか?

それとも略奪に慣れてしまい、何も感じないのかのどちらかだろう。

「*****」

と頭の中は真っ黒に焦げてしまった。

そんなところに緑くんがやってきた。

彼はここではなく、20m空港側のピークに陣取っていくではないか。

「そっか、それでいいのだな」

と俺はそっちのピークで緑さんとふたりで楽しく波に乗りました。

というお話です。



要点は、波を読んでもこうして「権力の威光」を持って略奪されることもあるので、それはその「読み」とは全く違うファクタ−としなくてはならず、結局は空いているピークでサーフするのが一番幸せで、ソウルなんだなあ、ということでした。

(おまけ)
エルサルバドルで出会った世界一周旅行中の亮太くんはオーストラリアに着きました。



現在ヌーサにいて、これから自転車でベルズビーチまで南下予定だそうです。



自転車で、ということは自力だ。
すごいなあ。。

健康と車には気をつけて、そして元気でいい波に乗ってください!

(おまけ2)
上に出てきた緑さんは、アマミアン・サーフ・クラッシックコンテストにおいて公言通り「スペシャルクラス優勝」を果たしました!

「チューブも入って最高よ〜〜」

と言っていたとかいないとか。



彼の家の前のこの波。

プレッシャー等で逆に難しいと思うけど、緑さんはさすがです。

おめでとうございます!!


雨のち晴れ、または晴のち雨のノースハワイ。

北西からのうねりが届きはじめて、ひさしぶりのサイズがある波もにありついた。

難を言うとすると、沖に向かって右から左への流れがすごく、パドリングの限界を知るほど漕ぎまくった。

ソフトサンド内にある唯一のリーフブレイクに行こうとフレちゃんとココで向かった。

ボードはBD3 5'0"
JJ Rocket Fish 6'6"
JJ Rocket Fish 5'4"

のAVISOづくし。

このリーフは湾みたくなっているので、地形が決まりやすいことで知られている。

ここまでの道路はオフロードである。
そのため、1kmが4倍ほどの距離に感じる。

「ノースハワイの自称フェラーリ」こと新車'95年式アコード。
燃費が自慢である。

サビタはバッテリーが上がってしまい、ほったらかされている。



ソフトサンド到着後、リーフを見ずに通過して第2候補であったJトロに行くと、大きすぎたのと、うねりの向きが西すぎるため地形が流れてしまっていた。



そのまま戻るように中間ブレイク『フィッシャーマンズ』に行こうとすると、途中の坂で砂にはまってしまい登れなかった。

2駆なのでしょうがない。

遠回りして、ようやく丘まで着く。

チェックすると、こんなヨレダラ波。



結局、本日の目的ブレイクだったこのリーフに行く。



こうして見ているといい波なのだが、ハイタイドによるバックウオッシュ、風のバンプ、潮の流れ、そしてうねりの凸凹で、波の面はぼこぼこしていた。

さらには沖にあるリーフのリッジがやっかいで、変に吸い込まれるよう掘れる。
そのため、ここからテイクオフできたとしてもフェイスは使えないので、セクションを通過できない。

それらを全て確認、そして認識した後で「波のシェイプがいいからもったいないなあ」とフレちゃんと漏らす。

とにかく沖に行こう、他ではできなさそうだし、とAVISO JJ5'4"にワックスをかけて沖に出る。

強い流れ、大きな白い泡波に翻弄されそうになりながら、なんとかよちよちと沖に出て行く。

バンプに合わせてターンをして、大きくなったり小さくなったりする斜面と白泡地帯をなだめすかしながら滑る。

でこぼこによってーー全ては上記したことからなのだがーー突然いろいろなことが起こるスリリングな波乗りとなった。

あまりのパドリング量に肩が上がらなくなったところで時間を聞くと、10時40分ということでタイムアップ。

お疲れさま!

と、オーバーヘッドサイズをBD3で乗る快感に酔いしれたフレちゃん。

彼の代表標語「今日は今日、昨日は昨日、明日は明日なんだ」を聞き、その徹底的に鮮明な現実に酔いしれる。

この標語から、「言葉の正統性」ということまで感じてしまうのは、これまで潮を脳内に入れすぎたからだろうか?



とにもかくも波乗りをやりこむと、精神は透明になるようで、写真も冴えてくる。

あっ、これは夕焼けが冴えているのですね。(笑)



(おまけ)
奄美で撮った写真が出てきた。



これは3枚の写真をつなげたフォトマージという手法でのパノラマ写真。
仕様レンズがフィッシュアイなので、左右の縮尺が変わってしまったので、サイズが合わなくなってしまったが、雰囲気はわかりますよね。

この奄美のボス、緑くんは、

「まだまだこれからよ〜」

と、

「奄美は最高よ〜」

を酔うと連発し始めるので、これが彼の酔いインジケーターとなりますよ



太平洋と東シナ海が見える丘の上。



俺たちは佳い時間を過ごした。

最高よ〜。

(おまけ2)
週末バンザイのレインボウ。



佳い週末をお過ごし下さい!
波は南側で同サイズ、北で少しサイズアップしたということ。

腰波を乗りにソフトサンドに行くのは少し遠いので、闘牛に行くと、トレードウインドが戻ってきていた。

そういえば帰国してからずっと無風だった。

闘牛岬ではこのトレードウインドはオフショアになるのだが、うねりが弱いので、この風で波の力を弱めているようだ。

なかなか乗れない波をあきらめて、オフィスに戻り、メールとデザイン仕事。

コールの壁紙シリーズ4種を作りました。

これは11月中旬から【壁紙ページ】にて配布しますのでお楽しみに。

そんな作業をしていたら偶然コールから電話があり、日本でのMPツインの調子を伝え、彼のシェイプの進行具合を聞く。



例によって、XTRボードが遅延しているそうで、これに憤慨したのは俺とコール。

この工場は秘密主義で、ボードの進行具合が見えないので業者、シェイパー泣かせである。

ご存じXTRでは他のブランドの製作もしているので、ひとたび他ブランドの行程に入ると、コールボードは次の製作時期を待たなくてはならない。

こんな頭痛の種のXTR。
こうなったら扱いをやめてしまいたい。

なのだが、弊社のお客さまには人気のあるものなので、そうもいかないというジレンマ。

不思議とこういった遅いバッジ(まとまり)の後にはなぜか早く仕上がってきたりもするので、強く文句を言うと次回の仕上がりが早くなり、それに安心していると次で遅延する、ということの繰り返し。

半年前にオーダーしたお客さまはもちろんだが、そのすぐ後にシェイプを終えたコール、そしてそれを仲介した弊社にしてみてもこのXTR遅延ニュースを聞く度に胃が煮えるような思いとなる。

弊社でも「納期を守るため」に色々動いてみたが、個人主義のアメリカではなかなかそれが伝わらず、煮え湯を飲まされてきた。

日本では納期は絶対であって、それを守れないことはビジネスを放棄しているとみなされる。

アメリカでも基本的にはそうなのだが、ことサーフボード製造業界ではなかなかその納期が守れない。

遅れた理由としては、

1.他州から家族が来ていた

2.病気になってしまった

3.裁判所に行っていた

4.休暇を取っていた

5.そんなに急いでいるボードとは知らなかった

6.きちんと順番にやっていた

7.俺が遅れたわけではなくグラッサーが遅れたからだ

8.サンディングマンがなかなか取りかからなかった

9.ブランクス(素材)が欠品していた

10.樹脂がなかった

11.ホリデーシーズンだった

12.子供の誕生日だった

13.車が壊れていた

14.家が水漏れして仕事に来られなかった

と初歩的なもので、そんなの理由になるのか?

というものまでもあるが、アメリカの自由業をご存じの方なら2〜3は聞いたことのある理由で、しかも「誰も悪いと思っていない」ということに怒りを通り越して呆れてしまう。

この仕事をして14年になるが、当初の頃は「ファクトリーマンの意識を変えよう!」と多くの時間を割き、彼らと仲良くなり、それからなだめ、すかし、と注進してみたのだが、結果は何も変わらなかった。

日本と大きく違うのは、雇われている人が「自分のために仕事をしている」ということなのです。

だから、「期日までにこのサーフボードが完成しないと、私は旅に出られません」

とか、

「このボードは10月末まで必ず仕上げてください」とオーダーカードに大書きしておいても2〜3日の差でしかない。

みんな自分が重要なのである。

先日もエルサルバドルで一緒になったスタン阿部が、旅行予定していたノースハワイに来られなくなった、とメールがあり、どうして?

と聞くと、「予約していたホテルが完成していなくて、それで来年まで延ばしたんだ」ということ。

せっかく予定していたのにそれでいいの?

と返すと、「しょうがないよ、完成しなかったんだから」とあっさりしている。

スタンは3世の日系アメリカ人で、生まれてからずっとアメリカで育ったので、100%アメリカ人気質だ。

だから、この「あっさりしたあきらめ」が彼らにとっての粋(=COOLNESS)となっているようだ。

ただ、弊社は日本人気質であるので、あきらめずにXTRに猛烈に催促をして、この遅延ボードを確保しようとしています。

それにしてもサーフボード製作界は「ベイビーシッター(子守)業」と称されるのだが、製作に関わる人は誇りと気位を持って下さい、といつも感じています。

俺たちは、締め切りを守るために徹夜しても原稿を書いたりするが、そんなことができない職人は職業替えしたほうがいいと思います。

とXTR社にはっきり言います。

で、遅くなっているお客さまにはなんともすっきりしない理由なのですが、XTRは完成まで最長7ヶ月かかることもあります。

元々は自社ブランクスであり、

1.オーダー後、当該XTRブランクスを各シェイパーに納品する

2.本シェイプ後、XTR社が引き取りにくる

3.XTR社での製作

4.そして完成。

こんな1、2に代表される納期がかさむ理由がここにもありますね。

それ以上遅れた方、または遅れている方は弊社カスタマーサービス(shop@nakisurf.com)までお知らせ下さい。

弊社のプッシュが至らずに申し訳ありません。

さらには諸悪の根源である「XTRの扱い」を止める
ということも検討中ですので、この件に関しまして、メールまたはコメント覧で結構ですので、みなさまのご意見をください。

(追加)
今日もSHEAからメールが届き、東海岸ハッテラズは今日もすごい波になったそうだ。



この波をAVISOブラックダイヤモンドで滑っている。



すごい時代ですね。

現在制作中のMIL SOLボードケースでは「ハワイ」というテーマのケースが製作進行中です。

これは刺繍により、「ハワイの秘密の言い伝え7原則」が明記されているパワフルなものになりました。



ハワイの秘密の言い伝え7原則
IKE、第一原則、世界はあなたが考えるように存在している。
KALA、第二原則、無限である。全ての可能性を信じろ。
MAKIA、第三原則、あなたが望めばエネルギーはやってくる。
MANAWA、第四原則、今、力をふりしぼれ。
ALOHA、第五原則、愛、幸せと共に生きること。
MANA、第六原則、全ての力は内から湧き出てくる。
PONO、第七原則、真実とその効力は同等である。

Seven Principles of Secret Hawaiian Wisdom
IKE -The world is what you think it is
KALA -There are no limits, everything is possible
MAKIA -Energy flows where attention goes
MANAWA -Now is the moment of power
ALOHA -To love is to be happy with
MANA -All power comes from within
PONO -Effectiveness is the measure of truth
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プロフィール
名前:Naki 2009 または船木三秀
HP:NAKISURF
性別:男性
職業:専門職
趣味:海
自己紹介:
 11年暮らしたカリフォルニアからノースハワイ島に住みかえ、毎日クオリティの高い波で波乗りをしています。

 私は波乗り殉教者で、肩書きはプロサーファー、写真家、画家、ルポライター、デザイナーです。

 風が創ったさざ波が合わさり、遠くの洋(うみ)から陽の下、夜の中を駈けてきたうねりに乗る、というような気持ちで波に接している。
 その欲求と探求心は飽くことがないようで、小さい頃からの夢であった世界の海を旅し、自分なりのアウトプットを続けています。

 波を知ることは海を知ること。その深遠無限のインスピレーションを感じ、ゆらゆらと絡まった日々をこのブログで綴れたらなあ、と。

 そんな波乗りの奥深さ、その意識や感覚を文章、写真、絵で表現できたらと思っています。

 同業の方、同じ夢の方、海が好きな方、波乗りを愛する方、この場でお話しましょう。

 ありきたりの道具論に留まらないメッセージをみなさまと創ってみたいのです。

 また、カリフォルニア州、サンクレメンテ発のサーフショップ『NAKISURF.COM』も運営しております。

 こちらは長年培ったサーフ業界のコネクションを活かし、世界で一番誇れるWEB STOREを目指しておりますので、どうぞご覧になってください!

ぜひ!

 どうぞよろしくお願いします。
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