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大きいうねりが未明から届いていた。

フェイスでダブルオーバー、流れは先週の3倍。
あっという間に1マイル(1.6km)流される。
20分で1マイル。
すると時速3マイル(4.8km)は歩くより少し速い。

海のパワーを感じていると、沖に水柱が出た。
目を凝らしていると、大きな巨体が海面を舞った。

鯨がやってきた。
もうそんな季節なのだなあ、と浸っているとさらに流されていた。
一度上がって、また上流に走らないと。

このままどんどんサイズアップするようだ。
北東のブイは朝5時21ft.@14秒と記録した。
この冬で一番大きなうねりがやってくる。

が、これからオアフ島に向かうため空港に急いでいる。
出発まで後一時間。

ワイメアはブレイクするのだろうか?



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いやあ、すごい波だあ。



例によってイナリーズへ夜明けから行ったんだけど、うねりの厚みが増していて、これでもか!
というほど、パウンディングしていた。



ワイプアウトはまるで高速道路で投げ出されるとこうなるんだろうな、というくらい叩きつけられ、転がされます。

昨日の噂を聞きつけたジェイミーやスパーキまで来ていて、2時間でボードが6本折れるコンディションは波の猛威以外には考えられない。

親子5代続くという真のクリスチャン、フェイマスワックス主宰のジェイミーは、ピークから降って頭を叩きつけ、なかなか上がって来ず、見ていた全員が一瞬凍りついた。

鼓膜が破けているかも、と敬虔なクリスチャンまでもクリスマスイブに病院送り。
イナリーズにジーザスはいないのか?
とみんな騒然。

あっ、ここはお稲荷さまでしたね。(笑)

ノースハワイのクリスマスイブは、こんなシリアスムードで緊迫しています。

それにしてもすごい波!



AVISO Jeff Johnston 6'2" Proです。
最高!



クリスマスイブ・ストール!
そしてそのままバレルを突っ走り、病院への近道、通称ホスピタルセクションに移行中。
乗っていて、こんなになっているとは思わず、猛進、とにかく前に突っ走る俺。

メリークリスマス!!

昨日の朝、インターネットでチェックする南うねりのブイが持ちあがっていたので何の気なしに波を見に行くと、なんと5フィートオーバーのパンピング。

この5フィート、カリフォルニア流に表示すると、3フィート・ダブルオーバーヘッド、または15フィート、日本だとダブル半だろうか。

深い沖から一気にうねりは駆け上がり、大きなバレルとなり、海面にものすごい量の白い泡を跳ね上げていた。

しかもここは南側で俺が最も敬い、愛するホワイトハウスだからたまらない。

不意を突かれ、体、精神的に何も準備できていない状態だったが、ここでぐっと丹田に力をいれて、シートベルトを外した。

ウエットスーツを裏返している間にもセットは途切れずにやってくる。

しかも見渡す限り無人。

これから危険なロータイドに突入する潮だが、そんな逃げ口上は許されないほど、舞台は整っていた。

ここは南側なので、ハイウエイから波がチェックでき、後ろにはコンドミニアムやらホテルが建ち、この島では賑やかな場所に属する。

それなのにこのハイウエイには他のサーファーの車が一台だけ。
その二人組は、季節はずれの大波を見て呆然としていた。

12月17日、しかも日曜日。
快晴、風はオフショア、青い海に白い高波。
まるで絵画風景だが、これは現実だ。

持ってきたボードは小波用5’5”バットフィッシュのみだが、かなりの量のワックスと、大波用の太く長いリーシュを発見して安心する。

手早く支度を済ませながら、「丹田に入れた『気』をエネルギーに」という自己暗示にかけ、リーシュの砂を払い、足首にしっかりと巻き付け、祈るようにボードを抱え、岩場からのエントリーをすると、海面が踊るように跳ねている。

強いカレントは一直線に沖に走り、久しく味わっていないそのカレント速度と揺らぎに少し不安になるが、気持ちを盛り上げようと、「ホワイトハウスちゃん、いざっ!!」と叫んだ。

チェックした時は最後のインサイドセクションにクローズアウトがあったが、タイミングよくセットの合間でここも無事通過。

あっという間に沖に着く。

ここは100%リーフブレイクなので、いつも同じ場所でブレイクする。
自分のいる場所を確認する。
これは漁師が使う「山立て」という方法で、岸にある複数の目印を目安に自分のいる場所を知る。

位置を合わせていると、突然沖が動いた。

こんな沖でまさか?
と思い、手前の波を越えるとそのまさかだった。

いきなりオバケセットが出現した。

気がゆるんでいたわけではないが、想定外のことに一瞬たじろぐ。

しかし、体はきちんとそれに反応して、それを避けようと沖へ、ショルダーへ斜めに全力でパドリングを開始していた。

波が切り立つのを刻々と確認しながら祈るように漕いだ。

全く進んでいないように感じるパドリング。

一瞬で近づく水壁、一定のところまで持ち上がって、次の瞬間に一度止まり、ピッチャーのモーションのように弧を描きながら波のトップが分厚いリップとなり俺に向かって落ちてきた。

絶体絶命だが、波との距離が近づき、その裏側に入るべく、全開漕ぎを一回一回強く、そして精確に漕いだ。

最後の瞬間、リップの裏側に回れるという判断を下し、そのまま全力でノーズを沈め、後足でテイルを可能な限り深く沈めた。

インパクトを避けた俺はそのまま波の中に入り、秒を普段より長く感じながら、海面に突き出た。

オフショアから吹き出たものすごい量の飛沫が降ってきた。

「ドシャー!」という音が止むまで目を開けずに、パドルスピードを変えないように、沖に突き進む。

さらに沖に波はやってきているはずだ。

飛沫が落ちきったところで目を開けると、同様な波壁が飛び込んできた。

ほぼ同様にそれにダックダイブをかまし、飛沫の後に目を開けると、小さめの波がセットイベント終了を合図していた。

その波を越え、いつもの平らな水平線を見届けたところで気持ちを切った。

重量感のある水、大量に海面を持ち上げる斜面は「波」ではなく、海の怒りに感じるほど恐ろしい。

太平洋に舞う木の葉のような孤独な気持ち。

圧倒的に強力な波の下では、自己など無きに等しかった。

一度海に入ってしまえば、泣こうがわめこうが、助けを求めても、誰もいなくても、波は平等にその鉄拳をふるう。

ようやく体が震え始めた。

この震えは強い波の日にはいつものことで、海の、自然の無情を知り、寂寥(せきりょう)感が体からパワーを奪っていく。

気持ちを切り替えたい。

でないと、俺は岸にすら戻れないのだ。

落ち着かせようと、野球選手のイチローさんがやる「一点を凝視して集中する」方法をはじめた。

イチローさんは打席でバットを立て、後ろのある一定の景色に合わせていることをナンバー誌で読んだ。

それから真似をしていて、俺の場合はノーズのストリンガーを凝視する。

バットフィッシュのノーズ、命を預けるサーフボードに精神の芯を入れていくと、パワーと意志が戻ってきた。

「よし、行くぞ!」
と波に向き直った。

それから少しづつ挑戦を続け、限界までチャージして、この日はみんなが来るまで十数本もの貴重な斜面をありえないほど高速で滑降した。

その内の二本は波のトップからボトムまで、テイクオフの姿勢のままエアダイブした。

「ボトムに叩きつけられる!」と思ったが、なぜか当たらず、どちらも予想したより巻かれなかった。

落下速度が速く、衝撃波よりも深く潜ってしまったからだろう。

最悪なワイプアウトは、中盤に乗った5フッターで、この日は昨日まで突風となっていた貿易風であるイーストスウェル(東うねり)が残っていて、ここのファーストセクションにウエッジ(横波、こぶ)となって出現していた。

テイクオフをメイクし、ボードを引き上げながら壁に合わせレイルをセットしたが、その巨大な東からの横こぶは、フェイスから横綱曙の突き出しのように一瞬で俺とバットフィッシュを払った。

そのまま波に巻かれたのだが、スラッジハンマー(sledge hammer=壊滅的な大かなづち)と形容されるここの有名なイーストウエッジは圧倒的な破壊力で俺を叩き、そしてリーフに押しつけた。

ある程度我慢したところで底を蹴って海面に上がったのだが、そのイニシャルインパクト(初期衝撃)の後にも海底に吸い込む回転運動が残っていて、かなりの時間海中を漂った。

恐怖を感じ、遂に目を開け、白い暗き泡と、その向こう側に鈍く光る海面を確認し、「絶対上がるぞ」と息を入れ直した。

この時、絶望を感じることもあるし、その心象はさまざまだが、後で思い返すと実に興味深い感覚である。

そして最高の波は、後半に乗った5フッターのインサイドバレルで、手前からダウンラインし、高速のままそのフックに合わせて吸い込まれた。

ジャックアップしたリップは高いところから向こう側に飛んでいく。

横裏に廻った逆光が波の上に透け、スタンディングポーズのままそのエグイセクションを通り抜けた。

これがこの日、自分が得た饗宴だった。

「ドロップちゃん(このブレイクの本名)!イエィ!!」と海面を叩き、アドレナリンと、他の脳から分泌される麻薬成分が足の先まで拡がった。

とまあ、昨日のことを思い出していたら興奮してこんな文字量になってしまった。

ちなみに今日は同サイズ、イーストが入っていない分、イージーで柔らかめなフェイスだった。

昨日の情報はもう伝わっていて、15人という大人数が早朝よりひしめき合っていた。

昨日、なぜ空いていたかを分析すると、一番の要因は誤った波情報だったはずだ。

それぞれの波情報サイトは同様のソースを使い、なおかつ実際に波を見に行っていなく、各サイトは膝から腰のまあまあと朝6時半にアップしていた。

それに加え、クリスマス前週の日曜日、ということは教会やら家族サービスに忙しい日であって、実際に海に見に行けた人が限られたということ。

そしてこの島のサーファー数が少なく、誰も予想しなかった冬にやってきた巨大な南うねりが要因していたのだろう。

俺に届いた一足早いクリスマスプレゼントか。

プレゼントにしては苦しみもあったから、やはりバランス論者の俺としては、これ以上考えずに「ただ幸運だったんだ」としておこう。

(追記)
今フェイマス社のジェイミーから電話がかかってきて、「昨日NAKIがホワイトハウスで乗ったエピック(epic=亨楽)な波を見たよ、あれはすごかった。道路からみんな叫んでいたんだぜ」と言うから、目撃者がいたことに驚いた。

で、あの波をもう一度なぞらえてみると、体がアドレナリンで細かく沸騰した。

これで俺は当分の間、エピックな気分で生きられると確信している。

深く、遠くに伸びた波乗道を再確認した2006年の暮れです。



これからイナリーズに行ってきます。
戻ってきたらすぐに空港に行かねばならないスケジュールなので、暫定的にブログをアップしておきます。



向こうで純城に会ってきます。

今日の言葉

"Be in love with your life."
”己の生き方を愛せ”
ージャック・ケウアックー



ここまで書いて、今戻ってきて写真をアップロードしました。
今日の夜明けのバレル。

みなさん、いい日でお過ごし下さい。
それでは行ってきます!
明日はブログ200回記念号としよう。

Get the golden room!



いやあ、昨日のブログで字を書きすぎで、2名の方から「字数が多すぎて読んでいて疲れた」とメイルをいただいた。
ということで、今日は簡単にします。

350-360度という北からのうねりが届いている。
昨日、一昨日に引き続き島の北端にあるホワイトサンドに行くと、サイズがジャンプアップしていた。



選んだボードはクアッドシャーク。
岸から見ると超いい波なんだけど、ゲッティングアウトしてセットがやってくると、謝って逃げ出したくなるほどワイルドだった。

でも逃げられないので本気のダックダイブ。
何本か板を掴んだまま真横に、しかも逆さまになって沈められ、長時間かけて海面に浮かび上がるとさらに大きいリップがめらめらと視界を覆っている...。

なんとか沖に出ると、本当にいい波。
風も無風で、晴れてなんだか夢のよう。
しかし流れは異常で時速3kmくらいに増していた。
少し波待ちすると一気にショルダーに出されてしまう。
パドリング貯金じゃないけど、ピークより向こう側に行き少し休み、ピークに戻ったらまたパドリングと忙しい。

そんな中で掴んだ波は極上高速バレルで、夢で私が探し求めていたのはこの波だったのだ。
とうっとりと目を閉じた。



拡大版はこちら。
波の高い位置を通ってからバレルインすると、スピードが増してバレルの醍醐味を味わえます。



隣のとおるさんブログじゃないけど、昨日から気になる曲があり、iTuneの一曲リピートでずっと聞いている。

それはJack Johnsonの「Broken」。

iPodをシャッフルにし、かけっぱなしで昼寝していて、夢の中でものすごいいい曲がかかり、感極まって泣いてしまい、目を覚ますとこの曲がかかっていたと言うわけ。

ニールヤングの「ハーベスト」に次いで、夢の中で俺を泣かせた曲です。

みなさんもぜひ聴いてみてください!


冷蔵庫に残ったバルク(大)サイズのアイスがあり、その蓋に付いているアイスを舐めたら、複数回溶け、凍ったサクサク感、冷凍庫の味がした。
それは小さい頃のアイスクリンの味であり、それを思い出すと、あの頃の風景が一瞬で蘇った。

純城から電話があり、これからの将来に向けての話、夜半に竜ちゃんとも話した。

昨日書いたメイルは機能したようで、朝一番で本人から謝りの電話があった。

カメラをなくした、と朝、そして今も探している。
コンパクトカメラはいつもなくなる。

日記風だが、ブログとは日記そのものと自答する。



島の端「ソフトサンド」の地形がいいと聞いたので行ってみるとこんな波が拡がっていた、
二時間サーフすると、ここではサイドショアであるコナウインドが吹いてきて、こんな芸術的な波ではなくなったが、写真を今見返すと、またここに行きたくなった。



明日からマウイです。
一平くんの結婚式なのだ。
本人はどきどきしているかな?

西北西うねり。
暗い内にハイウエイを飛ばして、イナリーズに。
いなり寿司を買わずにおみやげでいただいたカステラを持っていったから今日は「カステラーズ」になるな、とちらりと思ったので今日限定でここはカステラーズとしよう。

昨日撮った写真が出てきた。
ホットチョコレートとノア。↓



そのノアが撮ってくれた写真。↓

 ©noah photo

カステラーズ満喫。
ピークの下。↓



ライト波と朝陽。↓



昨日のコメントでむらっちさんとお約束した「波の断面図」↓



左上半分がバレルの中で、真ん中にある線が波斜面、そして右下半分が波の中。
なんか不思議。

乗っていると、波の表面だけで、巻かれるといきなり中だからなぁ。
少し水が濁っているね。
先日の大雨の影響だろう。

撮影後、メモリーが余っていたので自分で自分をカシャリ。
ウエットスーツとスイムフィン、そして水中カメラ。
シンプルです。
ちなみにウエットスーツはボディグローブを(株)サングロウさんに提供していただいています。小出さんありがとうございます。
後ろには無人の海と、右端に俺の車が見える。
浜には足跡なんて皆無。



どこまでも無人で、エンプティ波がこのように誇らしげにブレイクしていた。
まさに聖波。
本当にいい波だ。
さすがカステラーズ。

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プロフィール
名前:Naki 2009 または船木三秀
HP:NAKISURF
性別:男性
職業:専門職
趣味:海
自己紹介:
 11年暮らしたカリフォルニアからノースハワイ島に住みかえ、毎日クオリティの高い波で波乗りをしています。

 私は波乗り殉教者で、肩書きはプロサーファー、写真家、画家、ルポライター、デザイナーです。

 風が創ったさざ波が合わさり、遠くの洋(うみ)から陽の下、夜の中を駈けてきたうねりに乗る、というような気持ちで波に接している。
 その欲求と探求心は飽くことがないようで、小さい頃からの夢であった世界の海を旅し、自分なりのアウトプットを続けています。

 波を知ることは海を知ること。その深遠無限のインスピレーションを感じ、ゆらゆらと絡まった日々をこのブログで綴れたらなあ、と。

 そんな波乗りの奥深さ、その意識や感覚を文章、写真、絵で表現できたらと思っています。

 同業の方、同じ夢の方、海が好きな方、波乗りを愛する方、この場でお話しましょう。

 ありきたりの道具論に留まらないメッセージをみなさまと創ってみたいのです。

 また、カリフォルニア州、サンクレメンテ発のサーフショップ『NAKISURF.COM』も運営しております。

 こちらは長年培ったサーフ業界のコネクションを活かし、世界で一番誇れるWEB STOREを目指しておりますので、どうぞご覧になってください!

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